ここ3年ほど開催に踏み切れなかった全国焼き物産地も今年こそはと着々と準備を進めていることでしょう。
陶磁器ファンとしても今年は大手をふって楽しめそうです。
今からワクワクです。
さあ今年のゴールデンウィークはどこの陶器市に行きましょうか。
2023年春の陶器市情報
では代表的な陶器市の詳細情報をご紹介してきましょう。
益子陶器市
栃木県の伝統工芸、益子焼。民藝運動でお馴染み濱田庄司はこの益子焼の人間国宝でもあります。
老舗窯元はもちろんのこと、外からこの地に移り住み、新しい益子焼を生み出す作家まで、そのバリエーションの豊かさも魅力。
益子の陶器市はなかなか一日では見切れないほどの出店数があり、来場者数は日本一とも言われています。
益子焼について知りたいという方はこちらをどうぞ。
駐車場は大きなところから小さなところまで点在していて、かなり多いですが朝10:00くらいにはほとんどの駐車場が満車になるほど。
早めに到着できるよう出発するか、真岡鐵道益子駅からもメインストリートまで徒歩10分くらいなので、電車を利用するのもおススメです。
私の個人的におススメする窯をご紹介しておきます。
器は個人の好みなのであくまでご参考まで。
【大誠窯】
200年以上続く窯元で、いまだ登り窯で昔ながらの成型方法で作陶しています。
よって少し益子焼らしい厚みと重みのある器が多いですが、深みのある色味と風合いは、和洋中何にでも映える器です。
古民家の店舗は時を忘れてじっくり器を愛でるのにいい空間です。
電話:0285-72-2222
【つかもと窯】
100年以上の歴史があり、益子焼最大の窯元。
大量生産技術もあり、時代にあった器を作り出しています。
実は「峠の釜めし」の器もここつかもとで焼かれています。
電話:0285-72-3223
【濱田窯】
濱田庄司の子孫が継承している濱田窯。
昔ながらの益子焼の技術を継承している窯です。
派手さはないものの、愛らしい風合いが魅力です。
電話:0285-72-5311
期間:2023年4月29日(土)~5月7日(日)
益子陶器市アクセスはこちら:http://blog.mashiko-kankou.org/access/index.shtml
問い合わせ:0285-70-1120(益子陶器市実行委員会)
笠間陶炎祭(ひまつり)
益子のほど近いところに茨城県の笠間があります。
日本全国からの才能あふれる陶芸家がこの土地に移住し、個性あふれる作品を作り出しています。
笠間芸術の森公園イベント広場でテントで出店という形なので比較的短時間で回れます。
益子陶器市とはしごする方も多いですね。
笠間に行ったらぜひ立ち寄りたいのが「回廊ギャラリー門」。
その名の通り中庭を囲んだ日当たりの良い回廊にずらりと80名ほどの笠間の作家の作品が所せましと並んでいます。
ぜひ春本番の新緑の美しい季節。
ゆったりとしたギャラリーに立ち寄ってみてはどうでしょうか。
せと陶祖まつり
焼き物を「せともの」というように、もう日本の焼き物の代表格です。瀬戸焼の陶祖・藤四郎(加藤四郎左衛門景正)を偲ぶまつりでもあります。
期間中は通常価格より安く購入できます。
瀬戸焼って漠然としていてどんな焼き物かわからないとい方はこちらをどうぞ。
期間:2023年4月15日(土) ~ 16日(日)
会場: 名鉄「尾張瀬戸」駅周辺、瀬戸市内一円
問い合わせ:0561-82-3123(瀬戸商工会議所内・大せともの祭協賛会)
土岐美濃焼まつり
日本最大の陶磁器の産地、岐阜県の美濃焼まつり。
実は美濃焼といっても地域によってそれぞれの自治体で陶器市が行われています。
土岐美濃焼まつりが一番大規模ですが、ちょっと離れた窯元を巡るのも楽しいですよ。
他の産地との大きな違いは、量産技術も発展していることから陶器と磁器、両方の生産が盛んなこと。
「土ものは手入れ大変そう」という方、「どちらも好みのがあれば買いたい」という方におススメ。
中には一度は東京などのショップでみたことあるようなものもあるはずです。
美濃焼についてはこちらでも詳しく記載していますので、ご参考ください。
有田陶器市
日本最古の磁器の産地、佐賀県の有田焼。
誰もが一度は耳にしたことがあると思いますが、有田焼は日常使う食器からハレの日や贈り物にしたい高級食器まで用途幅の広いのが特徴。
染付も多種多様。
自身の好みがきっと見つかります。
当然、そんな人気の高い有田焼の陶器市となると日本全国から人が集まります。
その数7日間で100万人を超えるそうです。
有田焼についてはこちらで詳しく紹介しています。
砥部焼まつり
最近特に人気の愛媛県の砥部焼。
磁器にしては厚手の器が多く、デザインも有田ほど多種ではありませんが、日常使いとしては抜群に使いやすい魅力的な器です。
梅山窯が特に人気があります。
飯椀は高台が高めで厚手のものが主流。
砥部焼特有の形です。
日常的に使いやすい砥部焼。陶器市は2日間のみ。
陶器市では5割を超える割引といった、かなりお買い得商品もあるそうです。
砥部焼についてはこちらでも詳しくお伝えしています。
期間:2023年4月15日(土)~16日(日)
会場:砥部町陶街道ゆとり公園・砥部焼伝統産業会館・砥部町商工会館
公式サイト:http://www.tobe-kanko.jp/sp/news/2023/03/01-000000.html
九谷茶碗まつり
有田焼に並ぶ日本の代表磁器、石川県の九谷焼。
色彩豊かな染付の磁器は本当に美しいですね。
色彩豊と言っても基本は九谷五彩と呼ばれる緑・黄・赤・紫・紺青の5色。
それでも多彩に見えるのが不思議です。
九谷焼というと高級なイメージがありますが日常使いの器も多種にわたり展開されています。
この陶器市期間は作家による美術品クラスのアイテムまで、お値打ち価格で並びます。
このタイミングを逃すわけにはいきません。
以上、3月時点で開催を決めているのは以上の産地です。
また情報が入りましたら情報更新します。
行動制限のなくなった2023年のGW。
各窯元・作家もきっと今から作陶に励んでいるはずです。
さあ、目玉アイテムを探しに今年はどこの陶器市へ行きましょうか。
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