金箔というとちょっと高価で、特別なモノと思っていませんか?
実は驚くほど身近なアイテムが数多くあり、決して手の届かないようなものではありません。
今、頑張っている石川県金沢の金箔のご紹介です。
金沢箔とは
金沢箔とは石川県金沢市周辺で作られている金箔で、仏具や漆器などの小さいものから日光東照宮などの歴史的建造物まで、幅広く使われています。
全国生産高のうち金箔は98%は金沢箔といわれています。
ほんの10円玉くらいの大きさの微量の銀と銅の地金を混ぜた金の地金を、大きいものは畳一畳ほどの大きさに叩いて延ばしていきます。
息を吹きかければふわっと飛んでいくほど軽く薄い金は、日用品からファッションアイテム、料理の彩りなどに使用されています。近年は金箔の美容シート(もちろん使い捨て)なども作られています。
金沢の気候や湿度、水質など様々な環境が金箔を作るのに適しているとされ、上質な艶のある金箔ができるとされています。
金金箔の歴史
いつ頃から作られていたのかは不明ですが、前田利家が名護屋(現在の佐賀県唐津市)から職人に箔の製造を命じている文書が残っているそうです。つまりは1500年代にはすでに作られていたことになります。
江戸時代、徳川の時代になると幕府は江戸箔のみを庇護したことから一時的に金沢箔は衰退します。
その間、箔の打ち直しなど、製造というより修復の工程を担うこととなります。
1864年、藩の御用箔に限り打ち立て(箔の製造)を認められたため、金沢箔は息を吹き返し進展していきます。
時代ともに江戸箔など各地の箔生産が衰退していく一方で金沢箔は全国へ販路を開拓するなど、益々の発展をとげていきます。
そして今、日本のシェア98%という生産量を誇ります。
1977年、経済産業大臣指定の伝統工芸品に認定されました。
金箔はこんなに身近!
仏壇や西陣織といった着物の帯、漆器の装飾などちょっと高価なものに使われることの多い金沢箔ですが、最近では意外と身近な商品も数々あります。
なんと、金箔を使ったお菓子も!
食べても問題ないのか、と思う方もいらっしゃいますが、安全性は保証されていますのでご安心を。
アクセサリーやバッグなどはもちろんのこと、菓子皿やトレイ、インテリア関連、化粧品など。
しかも金とはいえ、リーズナブルなアイテムも多いのが金箔の魅力。
金の使用量は純金アイテムなどに比べると少ないので、意外と手の出しやすい価格のアイテムも多いのです。
金沢箔おススメアイテム
ギフトや母の日、結婚のお祝いなどにもおススメの金沢箔のアイテムの一部をご紹介!
金箔かに茶漬け
お茶漬けが一気に豪華なディナーになりそう?
石川県特産のひとつ、カニを使ったお茶漬けに金箔をふわり。
映える一杯。
贈り物としても喜ばれそうですね。
3包入りで648円という値段も嬉しいですね。
のどぐろ茶漬けもあります。
スマホカバー
ワンランクアップ感まんさいのiPhoneカバー。
ちょっと他の人と差をつけたい方におススメ。
毎日使うものだからこそこだわりたいですよね。
金箔と言っても意外とリーズナブルなのも魅力。
千筋 オールドグラス
金箔を何層にも重ねて千筋を作るのも職人の技。
家飲みのひと時に格別の華やかさがでますね。
贈り物としても人気のある逸品です。
金華ゴールド ナノソープ
使うのがもったいなくなってしまいそうなゴージャスなソープ。
金箔には保湿効果も。
美容成分たっぷりの石鹸。
母の日の贈り物などにどうでしょうか。
金華24K ゴールドマスク (1枚入)
おそらく巷のシートマスクの中でもトップの豪華さ。金箔には保湿効果もあるので、しっとりとした肌へ導いてくれます。
6,600円は1枚の値段です。
特別な日の前夜にどうぞ。
ピアス・イヤリング
金箔のアクセサリーは表面のみ金を使っているので見た目が重厚さがありながら実は軽いのが魅力。
つけている感覚がないほど軽やかに楽しめます。
金箔は純度が高いですが、ポスト部分はステンレスやメッキが使用されているものもあるので、金属アレルギーの方は注意してください。
金箔アイテムは日本橋のコレド室町3地下にある専門ショップや東京八重洲口にオープンした石川県のアンテナショップなどで取り扱ってますので東京近郊在住の方はぜひ足を運んでみてください。
金金箔の製造工程
金箔は縁付金箔(えんづけきんぱく)と呼ばれ、箔打ち専用の手漉き和紙を加工した箔打紙(はくうちがみ)に金を挟んで打ち延ばしていきます。
最初は金の塊です。
純金に少しの銀や胴を混ぜて高温で溶かし、合金を作ります。
この工程を「金合(かねあ)わせ」と言います。
これを幾度の工程を経て吹けば飛ぶような薄さまで延ばしていきます。
箔合紙の寸法が金箔を縁取るように一回り大きいことから、出来上がった金箔やこの製法そのものを縁付金箔と呼ぶようになりました。
「澄(ずみ)」と言われる合金を作る工程は澄屋と呼ばれる職人さんが担当し、実際金箔を製造する職人さんは箔打師と呼ばれています。
金箔作りはとにかく紙を挟み変えながら打ち延ばし、最終的には1万分の1ミリとされているほどの薄さに仕上げます。
金沢は比較的震災の被害が少なかったそうですが、これから石川県全体が盛り上がっていけるよう、微力ながら応援していきたいと思っています。
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