南部箒の魅力と使い方・手入れ法も

ダイ〇ンやロボット掃除機ル〇バのような有名メーカー掃除機よりも値段の高い箒(ほうき)?と聞くと驚く方もおおいのではないでしょうか。

南部箒はその価格でもいまだ人気のある箒です。

その魅力や、会えて箒を選ぶメリットとは?
意外なところでも活躍の商品とは?

スポンサーリンク

南部箒とは

南部箒はホウキモロコシという縮れた植物で作られています。

岩手県の実は北部にある九戸地域はその昔なぜか「南部」と呼ばれていたことから、ある職人さんによりこの名称が付いたと言われています。

今となってはブランド名として日本はもとより世界に知られています。

ホウキモロコシの栽培から仕分けなど、箒を作るためにはいくつもの工程を要し、それらのほとんどは手作業。
一つの箒を完成させるまで、熟練の職人でも完成まで1カ月以上、素材の選定からだと1年以上かかるとされています。

南部箒が作られるようになったのは江戸時代。
200年以上の歴史があり、国の伝統工芸ではないですが、岩手県指定の伝統工芸として今もその技術が受け継がれています。

南部箒の魅力とメリット

今や掃除機が勝手に掃除してくれる時代ですが、ここ近年箒が見直されているといいます。

理由はその箒の機能が見直されていることと、アレルギーなどの懸念点から。

箒なんて畳しか適していないのでは、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この南部箒はフローリングはもちろんこと、絨毯やカーペットでも使用できます

カーペットでは、掃除機がなかなか吸い込まないからまった髪の毛や細かい糸くずなどもどんどん掻きだされます。埃を集める力は、掃除機にも負けないと評価されています。

また、掃除機のような排気がないので埃は舞いにくく、アレルギー体質の方や赤ちゃんのいる家庭では新たに箒での掃除が見直されているようです

事実、ここ数年売り上げは伸びているとか。

値段は決して安くなく、モノによってはダイソンの掃除機よりはるかに高いものもあります。
素材と製造方法によっては100万円ほどするものもあるほどです。

売れ筋はもちろんもっと安いものですが、ホームセンターなどで販売されている箒が数千円もしないことを考えるとその値段の差は明かですね。

南部箒の穂先の縮れが素材を傷めることなく、埃だけを掻きだしてくれます。
箒というと、穂に埃が詰まるイメージがありますが、その原因のひとつは静電気。
南部箒は縮れのため、一本一本の間に隙間があるため、静電気が起きにくく結果埃が中に詰まっていくということはほとんどありません。

スポンサーリンク

南部箒の使い方

南部箒は用途によって様々な大きさがあります。
それは使用用途によって選んでください。

【部屋の掃除】
使いやすい大きさの箒で掃きます。
力の入れすぎはNG。穂先が傷みます。カーペットや絨毯も箒で掃いて大丈夫です。

掃除機をかけてから絨毯を南部箒で掃くと、絡まった髪の毛などが取り除けます。

掃除機のヘッドが入らない隙間などだけ掃くのも効果的です。

【服の手入れ】
カシミヤやウールのニットなど、脱いだ後に小さい南部箒でサッと軽くブラッシングすると、埃が取れると同時に毛がほぐれ、毛玉ができにくくなり長持ちします。

礼服などにも使用できます。

ハンディタイプの南部箒を手首を使って、サッと穂先だけを服に当てて埃を払うイメージです。
こするようにすると、いくら南部箒といっても服を傷める可能性があります。

南部箒の職人さんも実践済で、展示会などによくサンプルで見せてくれたりしますw

【パソコン・テーブルの埃取り】
パソコンのキーボードの隙間につまりがちな埃取用もあります。
少し小さいので広い面積には不向き。

テーブル用にはもう一回り大きいものが適しています。

【ペットのブラッシング】

ペットブラッシング用南部箒

出典:ソトコト

猫や犬に南部箒が大活躍、
猫は特に気持ちよさそうにすると、話題になっています。

縮れた穂先が猫・犬にとっても心地いいんでしょうね。

抜けた毛も箒に絡まらないので使い勝手もよいです。

やってはならない使い方

1.布団などを叩く
 穂が痛むので布団などをたたくのは避けてください。

2.穂先を切らない
 穂先が傷んできても切らないようにしてください。
 手入れは後に記載していますが、決して穂先を切るようなことはしないでください。

3.力を入れすぎない
 力を入れて掃いても効果がでるとはかぎりません。
 穂先が変形する原因になるので、あくまで軽く掃くようにしてください。

南部箒を長持ちさせる使い方

使用する際、ちょっと気を付けるポイントをまとめました。
これにより、南部箒の寿命はずっと延びます。

1. 同じ方向だけで使用せず、くせがつかないよう両方向で使用するようにしてください。

2. 使っていないときはなるべく吊るし、穂先が曲がらないようにしてください。

3. 掃くときはあくまで軽く。

安いものではないので、ぜひ丁寧に使ってください。
使い方次第では10年、20年持ちます。

南部箒の手入れ法

自然素材を使用している以上、ある程度の手入れは必要です。
過度にやる必要はありません。

箒の汚れや折れなどが気になってきたら試してみてください。

穂先が汚れてきたら、中性洗剤を溶かした水か、ぬるま湯に浸してすすぎます。
乾かすときは穂先を床につかないように吊るして乾かします。

穂先が折れるようになったら海水程度の濃度の塩水に半日ほど浸します。
海水濃度とは水1リットルに対し塩30グラム程度です。

箒の編みこみより下部分が浸るようにしてください。

半日ほど浸したら直射日光の当たらない場所で吊るして乾かします。
理想をいえば時期的には1~2月の寒い時期のほうがいいそうです。

伝統工芸とはいえちょっと高いと思うかもしれませんが、実は品物によっては作って完売しているほど人気なのです。オンラインなどで購入できますが、もし実物を試したい方は東京であれば日本橋などの日本百貨店や東北の伝統工芸展などで取り扱いがあります。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました