鉄フライパンのメリットと選び方他素材との違い

鉄フライパンのメリットと選び方他素材との違い

フライパンのヘビーユーザーの方、テフロン加工のフライパンだとすぐに表面加工が剥がれ、買い替え時期がきてしまいませんか?

鉄フライパン、寿命が長いといいますが実際どうなのかと思いませんか?
実は意外と使いやすい?

素材別の特徴もあわせてご紹介。
参考になればうれしいです。

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鉄フライパンのメリット

丈夫なだけでありません。

最近はおうち時間も増え、料理に凝る人も増えていると聞きます。
鉄フライパンはなんといっても料理が美味しくなります。

テフロン加工のフライパンとは違って、すべての調理向けではありませんが焼く料理は特におススメ。
家で肉を焼くとイマイチ美味しくないという方、フライパンを見直してみるといいかもしれません。

鉄フライパンは熱伝導率が高いので、旨味を逃すことなく効率よく肉などをやくことができます。

また、テフロン加工などは表面加工が経年で剥がれるため、寿命が短く当然その剥がれた物も料理に混在することもあります。

その点鉄フライパンは安心で手入れ次第では10年以上も使えます。

ざっと鉄フライパンのメリットをあげます。

  • 長く使える
  • 表面加工塗装がはげる心配がないため安全
  • 美味しく調理できる

保温性が高く、熱伝導率が高いので表面の温度ムラが少なく、食材の旨味を十分に引き出せる調理が可能です。
お肉は短時間でしっかり焼けるので旨味を逃しません。野菜も食感を活かした状態で炒められます。

低温で時間をかけると肉は旨味が逃げ、野菜も水分がでてべチャッとします。

プロの料理人が鉄フライパンを使うのはこのような理由があるんですね。

こんな方におススメ

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鉄フライパンが適した料理はこちら。

  • ステーキ
  • ハンバーグ
  • 餃子
  • 野菜炒め
  • パンケーキ

これらを家で美味しく作りたいという方は鉄フライパンを使うと美味しく作れます。
ハンバーグや餃子は表面カリッと中はジューシーに仕上がります。

一方、デメリットとしては油が馴染むまでの手間やフライパン自体の重さなどがあげられます。

このあと素材別の違いをご紹介しますが、おススメは2つ持ち。
鉄フライパンはやはり蒸したり煮たりといった料理には不向きなので、
「お肉を美味しく焼くために」
「家族で餃子を楽しむために」
と目的を明確にし、適した大きさの鉄フライパンを選んでみてはどうでしょうか。

素材別フライパンの違い

【鉄フライパン】
プロも使うだけあり、料理を美味しく火加減の難しい家庭のコンロでも美味しく調理できます。
特に肉やハンバーグ、餃子などの焼く調理には最適。

重いというデメリットもありますが、寿命が長く、油が馴染めば手入れも驚くほどカンタンになります。

10年は持ちます。

【テフロン加工】
フッ素樹脂で表面を加工しているので、焦げつきにくく場合によっては油をひかなくてもいいほど。
比較的軽量ですが、コーティングの寿命は1年くらいと思っています。

比較的軽く、値段も安め。種類も多いので一番一般家庭で使われているフライパンと言えます。

【ストーン加工】

フッ素樹脂に大理石の粉を混ぜ、何層ものコーティングされているストーン加工は3~4年くらい持ちますが、やはり表面加工がだんだんと剥げてきます。

あまり高温調理には適していないと言われていています。

【ダイアモンド加工】
摩耗に強く、コーティングが剥がれにくいのが特徴。
コーティングが剥がれにくく、他フッ素樹脂加工のフライパンより寿命が長いと言われていますが、それでも1~2年くらい。

こちらもあまり高温はNG。

以上、主な素材のフライパンの素材違い別特徴をご紹介しましたが、それぞれ一長一短ですね。

一般的なフッ素樹脂加工のフライパンと、高温調理用に鉄フライパンを購入するとどんな料理でも楽しめますね。

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鉄フライパンの選び方

鉄フライパンは美味しく調理できると言ってもなかなかどういった基準で選んでいいのか分らないという方のために、参考までの選び方をご紹介します。

重さ

鉄フライパンのデメリットはなんといっても「重さ」。
女性ではなかなか片手で持つのが大変なときも。

最近は軽量のものも出回ってきましたが、薄いものは熱さにムラができがち。
鉄フライパンで作る料理を絞ってなるべく小さめのものを選ぶといいでしょう。

サイズ

サイズは1~2人分なら20~24cmくらい、3~4人分なら24~28cmくらいが目安とされています。
当然サイズが大きくなれば重くなるので、小ぶりなものがおススメです。

何を作るかにもよりますが、26cm前後で1kgくらいのものが一番使いやすいと思います。

厚さ

鉄のフライパンは熱いほど熱ムラがなく、効率よく食材に熱が通り美味しく調理できます。
揚げ物も熱が下がりにくいのでカラっと揚がります。

フライパンを振って作るチャーハンや炒めものなどは、1.6mm以下、ステーキなどのじっくり火を通す料理なら、2mm以上が適していると言われています。

重さもあわせて考慮し、選んでください。

成形

鉄フライパンは鍛鉄(たんてつ)と言われる、鉄をたたき火を入れたたきながら成形していく方法と、鋳物と世ぼれる型に溶かした鉄を流し込む方法、さらに鉄板を型抜きして作る方法があります。

鍛鉄は熟練の職人の手で一点一点作られるため少々値がはいりますが、手入れがしやすく比較的軽く、耐久性もあります。
鋳物は少々厚みが出るのでサイズの割には重くなります。型抜タイプは安価で軽量なので人気がありますが、薄いものは熱ムラが出やすく食材もくっつきやすいので厚めのもののほうがいいかもしれません。

鉄フライパンの手入れ

鉄は若干手入れが必要になります。
ただ、「育ってくると」いたってカンタンになり、油の馴染みもよく焦げ付きなどのトラブルもなくなってきます。

購入したら「シーズニング」という、「焼き入れ」や「油ならし」という作業が必要になります。

焼き入れ

サビ止めに使用されている塗料を最初に落とすため、高温で熱します。

1. 買ったばかりのフライパンを一度食器洗い用で洗います。

2. 軽く拭いて水気を切ったら中火にかけ、少しずつ強火にしていきます。

3. 煙がでてきたり、表面が変色してきたらしばらくそのまま加熱。
  5~10分が目安です。

4. 煙が落ち着いたら火を止めて。自然に冷まします。

5. 冷めたらもう一度食器用洗剤とスポンジで洗い、水気を切って乾かします。

6. シンクの下などにはしまわないでください。

油ならし

油ならしとはフライパンに油をなじませる作業。
これを行うことにより、焦げ付きにくく使いやすいフライパンになります。

1. フライパンを中火にかけ、食用油を1/3くらいの深さまで入れます。

2. フライパンが温まったら弱火にして油を全体に馴染ませるようにフライパンをゆっくり回します。
  5~10分が目安です。

3. よくなじませたら火を止め、油をオイルポットに移します。
  この油は捨てないでください。

4. キッチンペーパーなどでフライパンの内側と外側まんべんなく油を馴染ませます。

油返し

油がなじむまで使う度に油返しという作業を行います。
これはフライパンに油を馴染ませ、焦げ付きにくくするため。

面倒に思うかもしれませんが、食材を焦げ付かせるともっと面倒に。
このひと手間が断然鉄フライパンを使いやすくします。

ある程度使い込み、油が馴染んできたら必要ありません。

1. フライパン弱めの中火にかけて2~3分温めます。

2. 油ならしで使ったオイルポットの油を1カップほどフライパンに入れ、フライパンを回しながら全体に油をなじませます。

3. うっすら煙が出てきたら火をとめ、油をオイルポットに移します。

4. 残った油をキッチンペーパーなどで拭き取り、新たに油をひいて料理してください。

使用後

鉄フライパンは洗剤で洗いません。

焦げ付きはお湯を入れてしばらく煮立たせ、少し冷めてからたわしなどでこすってください。

水気を切って、シンク下や棚にはいれず、基本出しっぱなしにしてください。

面倒に感じる鉄フライパンですが、中にはもっと手入れがカンタンなものがあります。
また、鍛鉄では手入れも普通の洗剤で洗えるものなど。

鉄フライパンは少々高いですが、鍛鉄がおススメ。
錆止めも自然由来のものが使われているため焼き切りなど不要なものもあります。

職人が一点一点作ったフライパン。
憧れです。

万一サビがでたらクレンザーとスチールたわしでこすって落とし、火にかけて完全に乾かしてください。
完全に冷めないうちに油を塗っておいてください。

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