木曽のひのき、秋田の杉に並ぶ「日本三大美林」のひとつ、青森の「ヒバ」。
香木として香りが強く、この香りが防虫・消臭・防菌効果があるとして様々な生活用品になっています。
実は私もチップを防虫剤として、さらにまな板を使っています。
まな板は本当におススメですよ。
その理由とヒバ用品の使い方情報です。
日本三大美林「ヒバ」の驚く効果とは
ヒバの製品と手にとると、初めての方はその香りにまず驚くはずです。
ヒノキとも異なる、強いながら鼻につかないその香りは、ずっと嗅いでいたくなります。
もちろん、好き嫌いはあると思いますが、実はこの香りの効能がスゴイんです。
- 防虫(ダニ・ゴキブリ・白アリなど)
- 防菌(防カビ)
- 消臭・脱臭
- 除湿
- リラクゼーション
などなど。
生活のあらゆる悩みにヒバがほとんど解決してくれそうな気さえします。
(もちろんそんなことはありませんが)
ヒバの効能の秘密
「ヒノキチオール」
皮膚病の薬、水虫の治療薬などに以前は使われていたほど殺菌効果が高く、雑菌類やカビ類、ダニなどの増殖を抑える力があります。
青森ひばは、天然樹木の中では最も多く含んでいるといわれています。
「β一ドラブリン」
ヒノキチオールとよく似た成分で、こちらも抗菌効果が強いと言われています。
天然ヒバ油の中にはこの成分が入っており、これが上記のような私たちの生活にうれしい効果を発揮してくれるのです。
どちらも含有量としては1%ずつと少ないように思われますが、日本に生息する他の樹木に、これほどの含有量のあるものはありません。
代表的なヒバのアイテムと使い方
最近はあらためてこのヒバの効能が注目されているのか、東京などでも取り扱い店舗が増えました。
ネットなどでもよく販売されていますね。
代表的なアイテムとその使い方です。
まな板
ヒバを使ったアイテムの代表とも言われいます。
実は私も愛用者。その理由は何と言っても油分を多く含むヒバは水に強く、その抗菌作用から腐食したり黒ずんだりしにくいのです。
最初はその強い香りが気になりますが、すぐに薄れます。
適度な軟らかさは刃こぼれしにくく、包丁にもやさしいまな板。
抗菌効果があるので、食品にも安心です。
面倒な手入れもほとんどいりません。
ヒバチップ
「木くず」とは呼ばないでください!
実はこれがとても使えるんです。
その名の通り、ヒバの木を細かく裁断したもの。
これさえあれば、布の袋に入れて、タンスやクローゼットのダニ・カビ対策に。
下駄箱の靴に入れれば、脱臭効果もあります。
使わないコップや陶器に入れて食器棚に入れておくと、食器の防カビ防止にもなります。
器にいれて部屋に置けば、部屋のフレグランスとして楽しめますね。
さらにガーゼなどに包んで浴槽に入れれば、入浴剤として使えます。
乾かせば数回は使える優れモノです。
香りがなくなったら、ビバ精油を垂らしてまた効果を持続させてください。
「木くずなのに高い」と思うかもしれませんが、市販の使い捨て防虫剤を買い続けることを考えればそれほど高くはありません。
なにより自然のものなので安心ですしね。
購入の際は赤身と呼ばれる特に油分を多く含む部分のものを選んでください。
すのこ
防虫・防カビ効果の高いヒバのすのこを押し入れやクローゼットの下に敷けば、風通しも良くなるうえ、防ダニ防カビ効果も期待できるので一石三鳥。
木材としてパーツで売っているところもあるので、自分でDIYしてもいいですね。
ヒバはけっこう高価なので、すべてをヒバで作る必要はありません。
他の木材とうまく組み合わせて作ってください。
塗装をしてしまうとヒバの効果は得られないのでそこは注意してくださいね。
ヒバパウダー
ビバチップをさらにこまかく粉末状にしたもの。
室内でペットを飼っているいる方に特におススメ。
猫のトイレに使ったり、ゲージなど休む場所の下に敷いたりすると、ペット特有の臭いが軽減されます。
ヒバオイル
ヒバの製品を買わなくてもそこから抽出したオイルをアロマオイルや、別の素材に付着させれば同じ効果が期待できます。
ヒバチップもずっと香りが持続するわけではないので、チップを購入するときはこちらもあわせて買うことをおススメします。
ヒバはその他あらゆる生活雑貨が製品になっていますが、個人的に特におススメなのが以上5点。
迷ったらこれ1本!万能ヒバオイル
私は除湿と防虫のために器に重層を入れ、このヒバオイルを垂らしたものをクローゼットやシンクの下に置いています。
ヒバチップはけっこう高いので、オイルさえあれば簡易的除湿剤&防虫剤になります。
湿気を含んだ重層は固まってくるのでそれを定期的に取り除き、またオイルを足します。
【ヒバオイルと重層の除湿剤の作り方】
1. 箱(プラスチックまたは木、厚手の紙の箱でもOK)に重層を8分目くらい入れる。
2. ヒバオイルを数滴たらす
3. 箱の上からガーゼをかけ、箱の上部をゴムで止める。
香りがしなくなったら定期的にオイルを追加してください。
そのほかのヒバオイルの使い方のご紹介です。
【ヒバの芳香水】
ヒバ油10%と精製水20%に無水エタノール70%をスプレー容器に入れ、よく混ぜます。
(ヒバウォーターとしても販売されています。)
用途は部屋に散布したり、ファブリック類にかけたりします。
トイレに置いておけば臭いが気になるときにシュッとすれば消臭できます。
その他、防菌・消臭したいものにスプレーして使います。
【アロマ】
アロマポットやディフューザーなどにつかえます。
また、入浴時にお湯に1~2滴垂らせばヒノキ風呂のような木の香りに包まれます。
残り湯は翌日洗濯や掃除に使えます。
【掃除】
オイルを数滴垂らした水で濡らしたぞうきんで床などを拭くと、除菌・消臭効果が期待できます。
ヒバの使用上の注意
木材そのものに油分があるので、タンスや衣類の引き出しに入れるときは、直接衣服にヒバが接触しないようにしてください。シミになる場合があります。
万能樹木のヒバですが、ヒノキ科の木です。
中には直接触るとかゆみを感じるなど、アレルギーを引き起こす方もいるそうなので、まずは少量のチップなどを買って試すことをおススメします。
人口植樹されていない、本物の日本の香木。
ぜひ楽しんでみてください。
ヒバが超能力を持つ木とされる理由
抗菌性・カビ防止効果は自然木の中でもダントツトップのヒバ。
800年~1000年老朽化しないという耐久性も数ある木材の中でも群を抜いています。
こういった自然のものでありながら驚くべき個性をもつヒバは「超能力を持つ木」と呼ばれています。
耐久性から神仏に関するものにも使用されているヒバ。
香りは人体にリラックス効果をもたらし、抗菌・防臭・防虫・消臭など私たちの生活に嬉しい効果をもたらしてくれます。
日本国土からの自然の恵み。
積極的に生活に取り入れたい素材です。
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