そろそろゴールデンウィークの予定を立てたくなる時期にきました。
ここ2年ほど新型コロナウィルスの感染拡大により中止が続いていた各産地の陶器市。
例年なら日本全国各産地で行われていた陶器市。
2022年の春、満を持して開催を決めた陶器市をご紹介。
感染拡大状況によっては中止になる可能性もありますが、開催されたらぜひ行きたい!
2022年春開催決定の陶器市
2022年3月頭時点で開催を決めた産地、まだ検討中と思われる産地、やむなく中止を決めた産地、各産地でその対応は様々です。
開催を決めた産地をまずこちらでご紹介します。
その産地の焼物の特徴なども合わせてご紹介しますので、今まで陶器市に行ったことないという方はご参考ください。
益子陶器市
栃木県益子が産地の益子焼。
毎年ゴールデンウィークは10日間の陶器市が開催され、その来場者数は日本全国の陶器市でもトップと言われています。
2011年3月の東日本大震災では当然ここ益子も大きな被害を受けました。
登り窯は崩れ、5月開催に出荷予定だった焼物はコンテナごと崩れ、その損害は莫大だったと言います。
それでも2011年のゴールデンウィーク、益子は復興の願いをこめて陶器市を開催しました。
ここの窯元はどこも元気で、陶器市はいつでも賑わっています。
益子焼は若手作家も活躍し、伝統的な手法を今どきのデザインに展開している器も多いので、幅広い年齢層に人気あります。きっとお気に入りが見つかるはず。
民藝ブームもあり再人気となっています。
ぶらぶらと歩くだけでも楽しい益子の陶器市、アクセスの良さも嬉しいです。
益子焼についてはこちらの記事にも詳しく記載しています。
笠間陶炎祭
茨城県笠間地域が産地の焼物、笠間焼。
今では作り手のほとんどが外から移住してきた作家で、昔ながらの笠間焼の手法はほとんど見られなくなりました。
モダンで日常使いに最適な器は人気も高く、お隣の益子焼と並び陶器市は賑わいます。
個性あふれる焼物が春の陽気に満ちた笠間芸術の森公園に集結します。
2022年の陶炎祭は新型コロナウィルス拡大防止の観点から、緊急事態宣言等対象地域及びまん延防止等重点措置適用地域在住の方の来場は控えてくださいと、告知しています。
土岐美濃焼まつり
岐阜県は美濃焼の産地。
特に土岐市は飲食店用の食器の生産日本一です。
いち早く機械による量産スタイルを確立し、日本全国流通しています。
その一方、古くから茶人にも愛された職人の手により生み出される美濃焼も今もなお愛され続け、その技法はしっかり受け継がれています。
この会場になっている「織部ヒルズ」。
織部とは美濃焼で代表の、深い緑が美しい釉薬でです。
食材を選ばず、和洋どちらにも使えるので織部の器はおススメです。
美濃焼の代表は黄瀬戸・志野・瀬戸黒など、渋めの釉薬が特徴です。
信楽作家市
日本の焼物でも特に歴史の長い信楽焼。滋賀県が産地です。
ただ、2022年信楽作家市は信楽焼の陶器市ではなく、日本全国から陶芸作家が集結。
もちろん信楽の作家も参加します。
2022年過去最多170名以上の作家が出展。
昔からの陶器の産地で開催される作家市。
全国の陶磁器ファンが楽しみにしているイベントの一つです。
九谷茶碗まつり
九谷焼は九谷五彩(緑・黄・赤・紫・紺青)で知られるお馴染みの磁器。
九谷焼というとちょっと高級なイメージもありますが、ちゃんとリーズナブルな日常使いのものもあります。
この九谷茶碗まつりは明治41年斎田道開の遺徳を偲ぶ慰霊祭が始まり。
今では国内外から約18万人集客する大イベントとなりました。
ちょっと敷居が高いと思っている方も茶碗まつりのテントなら気軽に手に取れそう。
一度は訪れたい九谷焼のお祭りです。
小石原焼 民陶むら祭
小石原焼は福岡県の伝統工芸品。
飛びカンナの文様が美しい、シンプルな風合いが特徴です。
近年の民藝ブームで人気の陶器でもあります。
5月開催の民陶むら祭では約50の窯元の作品が2割引きで購入できるお得な祭り。
4月上旬の現在、開催を決めているのは以上の産地です。
ただ、感染拡大状況によっては中止・延期も考えられるので直前にチェックしてください。
まだまだ開催を決めていない産地もあります。
新情報が入り次第こちらの記事を更新していきます。
イベント開催がまだまだ難しい今。
陶器市に行く際は感染防止対策を万全にしてくださいね。
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