暑い夏、ペットボトルの緑茶では買ってもすぐに常温に戻ってしまいます。
水出し緑茶がお茶の旨みたっぷりなのは以前もお伝えしましたが、今回はさらに美味しい冷たい緑茶を淹れるコツをご紹介します。
もちろん、サーモス水筒などに入れて持ち歩けば、ずっと冷たくて美味しい緑茶が好きな時に飲めます。
冷緑茶を長時間美味しく
冷緑茶は水出しが甘く、旨みたっぷりだということは以前紹介いたしました。
私自身、実践してみると、今までお湯から出して冷やした時と全然味が変わるのに驚きました。
これは、緑茶はじっくり抽出することにより、甘み成分のテアニンやビタミンCが壊れずに残っているため、甘味、旨みが引き立つと言われています。
熱いお湯で淹れると、どうしてもカテキンが多く出るため、渋味も増します。
(渋味も緑茶の旨みではありますけどね)
水出し緑茶の淹れ方気になる方はこちらをご覧ください。
冷緑茶をサーモス水筒に入れて持ち歩く方も多いでしょうね。
茶葉から入れた冷緑茶は、ペットボトルのよりも風味もあり美味しく感じますからね。
でも時間がたつと、サーモスでも温度が変わってきます。
それを防ぐために、氷を入れる方が多いそうですが、これはぜったいNG!
旨みたっぷりに抽出した緑茶を薄めるだけです。
プロから教えてもらった美味しい冷たい緑茶を長時間楽しむためには、「緑茶氷」を利用すること。
いつもの冷たい緑茶に「緑茶氷」を入れるだけです。
水を凍らせるより若干手間になりますが、製氷皿に作っておけば何日分かに分けて使えます。
では次は美味しい緑茶氷の作り方です。
旨みたっぷり緑茶氷
茶葉はお好みのものを選んでください。
基本的な分量を記載しますので、作る氷の量によって調整してください。
緑茶氷の作り方
まずは茶葉とお湯の量の目安です。
茶葉 | 茶葉量 | お湯の温度 | お湯の量 | 抽出時間 |
煎茶 | 6g | 70~80℃ | 240ml | 1分 |
深蒸し煎茶 | 6g | 70~80℃ | 240ml | 30秒 |
玉露 | 6g | 70℃ | 240ml | 30秒 |
抹茶 | 4g | 70~80℃ | 100ml |
【作り方】
1. お湯から普通淹れる方法でお茶を淹れる。
2. 琺瑯やステンレスのボウルにお茶を移し、冷水につけて冷やす。
3. 冷めたら製氷皿か冷凍可能の保存パックに入れ、冷凍庫に入れ凍らせる。
※保存パックを使用する場合は板状になるように冷凍庫に入れてください。
水出ししたお茶を凍らすと甘味のあるまろやかな味になりますが、抽出から製氷までに時間がかかります。
溶けにくい氷の作り方
氷はゆっくり凍らせると溶けにくくなります。
これは結晶が大きくなるためです。
長時間冷たい緑茶を楽しむためには、できれば氷の持ちは長いほうがいいですよね。
溶けにくい氷の作り方は驚くほどカンタンです。
製氷皿で作る場合は、上部にラップをかけます。
その製氷皿にタオルを巻きます。
タオルを巻いたまま、冷凍庫に入れます。
保存パックの場合もタオルを巻いてください。
タオルを巻くことにより、ゆっくり凍らせることができるんですね。
さて、緑茶氷は冷たい緑茶の温度を維持するだけではありません。
これはこれで美味しくいただけるんです。
アレンジレシピをご紹介しましょう。
緑茶氷のいろいろな楽しみ方
【緑茶かき氷】
緑茶氷を細かく砕いてかき氷のように器に盛り、和三盆糖やシロップで甘さを加えていただきます。
(あればかき氷機でかいた方がキメの細かい氷ができます)
トッピングでフルーツ缶詰のフルーツや、小豆、アイスクリームなどを載せても美味しそうですね。
【クラッシュアイス】
粗めに砕いた抹茶氷(製氷皿で作ったキューブのままでもOK)をコップに多めに入れ、ソーダ水、または牛乳などを注ぎます。
かき混ぜながらいただきます。
こちらもお好みに合わせて甘味を加えてください。
その他、アイデア次第で夏のひんやりスイーツになりそうですね。
ぜひいろいろ試してみてください。
緑茶の健康効果がいろいろ取りあげられていますが、何より日本人が古くから愛してきた飲み物です。
飲み方次第で、本当に驚くような味わいになったり、そのポテンシャルには驚かされるばかりです。
個人的には、健康面からみてももちろんのこと、もっとお茶を美味しく、できれば茶葉から味わい深く楽しんでいけたらなあと思っています。
緑茶と一口にいっても、産地や種類でかなりその味は違ってきます。
「緑茶は味気ない」と思っている方も好みのお茶が必ずあるはずです。
ぜひいろいろ飲み方を工夫して、楽しんでいただければと願うばかりです。
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