初心者おススメ!八月花形歌舞伎2020

2020年4月より4ヶ月にもわたり公演休止が続いていた歌舞伎公演が8月より再開されます。
「待ってました!」
という大向うさんの声も禁止・一演目のみの総入れ替え1日4公演という異例づくしの上演となりましたが、歌舞伎初心者の方こそこの機会お見逃しなく!

その理由とチケット情報、さらに演目のあらすじなどのご紹介です。

スポンサーリンク

2020年八月花形歌舞伎開催

歌舞伎座八月花形歌舞伎の概要からご紹介です。

八月花形歌舞伎
場所:歌舞伎座
期間:2020年8月1日(土)~26日(水)
休演:7日/17日
演目:
第一部 11:00~ 連獅子
第二部 13:45~ 棒しばり
第三部 16:45~ 吉野山(義経千本桜)
第四部 19:00~ 与話情浮名横櫛
料金:
一等席 8,000円
二等席 5,000円
三等席 3,000円

例年なら八月は「納涼大歌舞伎」と称し、開催されます。

ですが今年は「納涼歌舞伎」「大歌舞伎」という言葉はなくなりました。

一部一演目のみ。
普通3演目ほどを昼の部・夜の部と分けて上演されますが、新型コロナ感染防止策として一演目のみ。
総入れ替え、席は1席空けてとなりました。

「○○屋!」などの掛け声もなしとなり、歌舞伎ファンとしては少々物足りなく感じますが、一度歌舞伎に行ってみたいという方は絶好のチャンスとなりそうです。

その理由はこのあと、お伝えしますが、演目も初心者にも楽しめるものばかりなのでおススメですよ。
その演目のご紹介から。

演目のあらすじと見どころ

もう歌舞伎を知っている方ならお馴染みの演目ばかり。
この機会にちょっと歌舞伎座に行ってみようかと思っている方はぜひ演目を事前にチェックしてチケット予約してくださいね。

第一部 連獅子

連獅子

出典:そらいろ

舞踊。
歌舞伎を観たことがない方でも二人の演者がそれぞれ紅白の長い毛を振り回すシーンなどはテレビなどで一度は観たことがあるのではないしょうか。

親子の獅子が息ぴったりに見せる毛振りは見もの。
余談ですが、二人でそろえるのも難しいと言われるこの毛振り。
十八世中村勘三郎率いる勘九郎、七之助の三人獅子はすばらしかったです。

親獅子の子に対する愛情と与える試練の様子を大胆かつ華麗な舞で表現します。

第二部 棒しばり

舞踊。
狂言が元となっており、まるでコントのような踊りに観客は沸きます。

ある日、主は家老二人に留守を任せ、出かけることに。
しかしこの二人は大の酒好き。

自分の留守中、酒をしこたま盗み飲みするのでは、、と考えます。

そこで二人の腕に棒にしばりつけ、酒を飲めなくしてしまいます。

でもそこで諦める家老たちではありません。

あの手この手で酒を飲もうと試行錯誤を繰り返します。

コミカルな表現が楽しい棒縛り。
今回は久しぶりの歌舞伎の舞台となる勘九郎が務めます。

第三部 吉野山(義経千本桜)

舞踊。
義経千本桜という歌舞伎三大演目のひとつの一場「吉野山」
義経を追い、妾の静御前(しづかごぜん)。義経の忠臣である佐藤忠信も一緒です。

実はこの忠信。
静が義経から預かった「初音の鼓」の皮に使われた狐の子。

そんなことをしらない静御前。
義経と再会できたとき、ふと忠信がいないことに気づきます。

やがて静御前は「初音の鼓」をポンと打ちます。

すると突然忠信が現れます。

狐を思わせる忠信のしぐさにも注目です。

第四部 与話情浮名横櫛

「よわなさけうきなのよこぐし」と読みます。
源氏店は本来「玄冶店(げんやだな)」で、江戸幕府の三代将軍・徳川家光のお抱え医だった岡本玄冶の屋敷があったことからつけられたといいます。

この源氏店はこの演目の第三場。

ざっくりとしたあらすじは、お富というやくざの親分の愛人が小間物問屋若旦那与三郎と恋に落ちます。
親分の留守を見計ってお富は与三郎と会います。それを見つけた子分は親分に早急に知らせます。

戻ってきた親分からお富は逃げ、海に身投げします。
与三郎は親分に捕まり、顔などにさんざん傷をつけられます。

偶然通りかかった船に助けられたお富は、三年後源氏店(げんじだな)の妾宅で何不自由ない生活をしていました。

今回はここからのお話。
お富と与三郎は再会を果たします。
死んだと思っていたお富は裕福な暮らし。
与三郎の想いは複雑です。

その後二人は?

いかにもドラマチックなストーリーではありますが、ほんとうにあった話が題材とも言います。
歌舞伎でも人気演目のひとつ。
さて、どれが観たいですか?

個人的におススメは第二部の棒しばり

第四部の与話情浮名横櫛は好きな演目なのですが、一場だけというのがもったいない。
通しの時に改めて観に行きたいと思います。

スポンサーリンク

初心者のおススメの理由

今回の八月花形歌舞伎は
「一度歌舞伎を観てみたいけど、なかなか、、。」
と二の足踏んでいる方には絶好の機会です。

その理由はこの二点。

理由1:料金設定

一部構成なので、料金設定もリーズナブル。
一等席は普段15,000~18,000円くらいするのですが、今回は8,000円
歌舞伎は料金高くて、という声もよく聞きます。

今回はいい席がこの値段で観れるというのはまたとないチャンスです。

二等席なら1階席がおススメですよ。

席に迷ったらこちらもご参考に。
歌舞伎座1階席の見え方選び方

理由2:一幕のみの観劇

いざ歌舞伎を観ようと思うと3時間~4時間となります。
初めてなのに、そんなに長くいれないかも、、。
と不安に思っている方も一幕だけなら気軽に観れますよね。

しかも幕見席という歌舞伎座特有の一幕のみ4階席でなく、1階2階で観れるんです。

一幕のみなので、お弁当などの心配も要りません。
歌舞伎座で気軽に歌舞伎を楽しめるチャンスですよ。

チケットを取る

チケットを取る方法は二通り。
WEBか電話です。

八月花形歌舞伎のチケット販売開始は7月15日10:00~

チケット予約方法はこちらをご参考に。
歌舞伎を観に行こう!チケットの取り方と初心者におススメの席

席は今回イレギュラーですがこちらから選んでください。

歌舞伎ファンにとっては待望の再演。
一度歌舞伎を観てみたいと言う方はぜひこの機会お見逃しなく!

異例づくしですが、きっとそれなりに楽しめますよ。

【行ってきました、八月花形歌舞伎】
入場は4つの扉から一人ずつアルコール消毒して、チケットを係の方に見せたら自分で半券切り取ってボックスへ。
席は一つ空きで、大向こうさんの掛け声もなし。
退場は密を避けるため後ろの方から順番に退出というシステムでした。
1演目のみなので、当然幕間がありません。

売店は歌舞伎座の外から入場できるように改装されていました。

一演目のみとはちょっと物足りないけど、生の歌舞伎公演が観られるようになったのは嬉しいことです。
各回ごとに席のアルコール噴霧するほど徹底されているので、安心して行ってください。

歌舞伎いつか観に行きたいと言う方、このシステム中がおススメですよ。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました