初心者安心！若手による新春浅草歌舞伎2020

出典：【公式】新春浅草歌舞伎

歌舞伎に不慣れな若い方に人気の「新春浅草歌舞伎」。

年明け初詣で賑わう浅草で始まります。

浅草で歌舞伎が行われるのは平成中村座などの仮設劇場を除いて、毎年新年明けだけ。

「歌舞伎座にはなかなかハードルが高い」と思っている方にこそ観てほしい浅草歌舞伎のご紹介です。

新春浅草歌舞伎って何？

そもそも浅草歌舞伎とはどんなものなのでしょうか。

若手中心の歌舞伎

新春浅草歌舞伎とは毎年年明け早々に浅草公会堂で上演される若手歌舞伎役者中心の歌舞伎公演です。

普段歌舞伎座で上演される大歌舞伎などでは大役はベテラン役者が演じます。
これは歌舞伎はその役者で人を呼ぶため、演目によって当たり役というものがベテラン役者にはあるものなのです。

ただ、若手役者にはなかなかそれがないため、演目の「顔」にはなりにくい。

そんな若手にスポットをあて、若手のみで成り立たせるのかこの「新春浅草歌舞伎」なのです。

今やベテランに入る中村勘九郎、中村七之助、市川猿之助らが出演していたのも割と最近のこと。
ここ４年くらいは最年長が尾上松也となっています。

いわば若手歌舞伎役者の登竜門といっても過言ではありません。

浅草での歌舞伎の意味

実は浅草は歌舞伎と縁深い土地でもあります。

江戸時代、芝居小屋と呼ばれていた歌舞伎座の原型は浅草の猿若町にありました。
現在の隅田川沿い、墨田公園付近です。
ここには江戸三座といって中村座、市村座、河原崎座の三つの幕府公認の芝居小屋がありました。

ここは吉原や魚河岸と並んで江戸で一日千両動く場所の一つと言われていました。

それほど江戸の人にとっては歌舞伎は身近なものだったのです。

新春ならではの演出

この浅草歌舞伎、浅草の芸者さんがお出迎えしてくれるという特別感満載の公演。
また、公演内では「お年玉」と呼ばれる役者による新年の挨拶も。

これは日替わりなので誰にあたるかはお楽しみです。

一日だけ着物限定の日もあるので、ぜひ雰囲気を味わいたいと言う方はがんばって着物で出かけてみては？
歌舞伎座の大歌舞伎より料金も安いのがうれしいですね。

2020年令和初の浅草歌舞伎情報

さて令和初の記念すべき新春浅草歌舞伎情報です。

演目と役者紹介

第一部

お年玉（年始ご挨拶）

一、花の蘭平（はなのらんぺい）
蘭平　中村 橋之助

二、菅原伝授手習鑑（すがわらでんじゅてならいかがみ）
寺子屋

松王丸　　尾上 松也
武部源蔵　中村 隼人

戸浪　　　中村 米吉
春藤玄蕃　中村 歌昇
千代　　　坂東 新悟

三、茶壺（ちゃつぼ）

熊鷹太郎　　坂東 巳之助
田舎者麻胡六　中村 歌昇
目代某　　　中村 錦之助

第二部

お年玉（年始ご挨拶）

一、絵本太功記（えほんたいこうき）
尼ヶ崎閑居の場

武智光秀　　中村 歌昇
武智十次郎　中村 隼人
初菊　　　　中村 米吉
佐藤正清　　中村 橋之助
操　　　　　坂東 新悟
真柴久吉　　中村 錦之助

二、仮名手本忠臣蔵（かなでほんちゅうしんぐら）
祇園一力茶屋の場

大星由良之助　尾上 松也
お軽　　　　　中村 米吉
大星力弥　　　中村 橋之助
富森助右衛門　中村 隼人
赤垣源蔵　　　中村 歌昇
寺岡平右衛門　坂東 巳之助

一部の菅原伝授手習鑑（すがわらでんじゅてならいかがみ）は歌舞伎の中でも特に代表とされる演目です。
一年のうち、歌舞伎座で上演されない年は無いと言ってもいいくらい、メジャーです。

二部のメインは何と言っても仮名手本忠臣蔵（かなでほんちゅうしんぐら）。
こちらも菅原伝授手習鑑に並び、三大演目のひとつ。討ち入りの場ではありませんが、人気演目です。

若手ならではの力強い舞台を楽しんでください。

チケット発売は11月20日10：00から電話・WEBで発売されます。

チケットWeb松竹：http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
チケットホン松竹（10:00-18:00）：　0570-000-489
東京： 03-6745-0888
大阪： 06-6530-0333