新橋演舞場で絶賛上映中のスーパー歌舞伎II(セカンド)新版オグリ、2ケ月にわたる歌舞伎としてはロングラン公演ですが、
その全貌と魅力をご紹介。
チケット購入を検討の方は必見!
まだ内容知りたくない!と言う方は観た後にまた来てください(笑)
ネタばれあり!オグリの舞台の全貌
オグリは1991年初演の故・梅原猛氏原作の物語。
今回セカンドとしてさらにパワーアップして帰ってきました。
スーパー歌舞伎やスーパー能などを手掛けてきた梅原氏の原作をもとに猿之助さんが演出。
初演の時よりもさらに様々な技術を駆使し、迫力満点の舞台が完成。
ではどんなところが見どころなのかひも解いていきましょう。
【光と音の演出】
今回の舞台の最大の演出の要はなんといっても「光」。
プロジェクションマッピング含め、舞台だけでなく客席までも光に包まれます。
時には会場の常設の提灯さえもさまざまな光を発します。
「光」今回の演目ではキーで、今回劇場限定で販売されている「スーパーリストバンド」もバンド自体が発光する仕様。
(1,000円で、猿之助さん隼人さんサイン入りですw)
【客席左右同時両宙乗り】
これは新橋演舞場(おそらく歌舞伎座でも)初めての試み。
しかも馬ごと!
猿之助さんと隼人さんが馬に乗って宙吊りになります。
(なんとなくメリーゴーランドのようでどこか滑稽でもありますが)
【水の演出】
歌舞伎でホンモノの水を使うことは珍しくありませんが、今回の舞台は水にもしかり演出が施されているということ。
その水の動きがさらに舞台に迫力を増しています。
あらすじと見どころ
カンタンにあらすじを記載しておきます。
生き返ったオグリは、遊行上人(市川猿之助・中村隼人)の導きで善意の人が曳く土車に乗り、熊野を目指すこととなる。その道中、照手姫と再会するが、姫はオグリに気づかず再び別れていくのであった。果たして二人は再び会うことができるのか、オグリの旅の行く先は・・・
歌舞伎美人より
市川猿之助さん・中村隼人さんが小栗判官役を交互で役を変え、さらに歌舞伎役者以外の浅野和之さんはじめとする演者がさらに盛り上げます。
チケット取るときの注意
席を選ぶときは中央ブロックの前から3列までは水がかかります。
猿之助さんなどこれでもかといわんばかりに客席に水をぶちまけます。
ビニールシートは貸与されますが、お着物など着て行く場合は注意してください。
配役
藤原正清後に小栗判官/遊行上人 市川 猿之助(交互出演)
藤原正清後に小栗判官/遊行上人 中村 隼人(交互出演)
照手姫 坂東 新悟
小栗一郎 市村 竹松
小栗二郎 市川 男寅
小栗三郎/山賊 市川 笑也
小栗四郎 中村 福之助
小栗五郎/山賊 市川 猿弥
小栗六郎 中村 玉太郎
鬼次/銀鬼少将/商人 市川 弘太郎
カメ婆 市川 寿猿
金坊 市川 右近(交互出演)
大納言の妻/閻魔夫人 市川 笑三郎
横山修理太夫/長殿 市川 男女蔵
鷹乃/薬師如来 市川 門之助
翁 石橋 正次
フグ婆/女郎屋女将 下村 青
鬼王/赤鬼大将/女郎千早 石黒 英雄
横山家継/鬼頭長官 髙橋 洋
高倉久麿/黒姫/女郎蒲公英 嘉島 典俊
閻魔大王 浅野 和之
スーパー歌舞伎の魅力
歌舞伎に抵抗ある方でもスーパー歌舞伎というのは一度観てみたいと言う方も多いのでは?
そう、2018年話題になったワンピースもスーパー歌舞伎です。
そもそもの始まりは三代目市川猿之助(現在の二代目猿翁)が歌舞伎のエンターテインメント性を追求し作り上げたもの。
現在はその息子四代目猿之助が演出を行っています。
1986(昭和61)年から始まり、現代にいたっています。
(ちなみに1986年の「ヤマトタケル」も梅原さん作)
音楽・台詞・誇張された衣裳など今までタブー視されていたことにあえて挑戦。
もちろん、好き嫌いははっきり分かれるところですが、歌舞伎としてでなくひとつの芝居ととらえれば誰もが楽しめる舞台です。
(個人的には十八世中村勘三郎さんが挑戦していたコクーン歌舞伎のように従来の演目に現代演出で見せるモノの方が好みではありますが。。。)
歌舞伎だからと身構えず、気軽に楽しんでくださいね。
11月のチケットまだ若干あるようです。
上演期間:2019年10月6日(日)~11月25日(月)
時間: 昼の部11:00~ 夜の部16:30~
【10月休演】15日(火)、22日(火・祝)、31日(木)
【11月休演】11日(月)、19日(火)
【貸切】
昼の部:11月1日(金)・4日(月・休)
夜の部:11月7日(木)・10日(日)・20日(水)
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