シネマ歌舞伎で観られる玉三郎娘二人道成寺

シネマ歌舞伎

歌舞伎の人気演目のひとつ、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)は女形の最高峰演目ということを前回の記事で書きました。
特にその中でもこの主役花子を演じればトップとも言われる坂東玉三郎と尾上菊之助の女形二大役者が同じ舞台に花子を演じる二人道成寺(ににんどうじょうじ)が2020年7月にシネマ歌舞伎で上演されます。

この舞台はもう生では観ることは難しいかもしれません。
この機会見逃せません。その見どころと初めての方のためのシネマ歌舞伎ガイダンスです。

スポンサーリンク

今こそシネマ歌舞伎

2020年、3月から上演予定だった演目がことごく中止となりましたが、いち早く公演再開されたシネマ歌舞伎。
普段、生の舞台ほどの楽しみはないと思っていた私ですが、ここまで上演中止が長引くと歌舞伎が観たい!という気持ちからシネマ歌舞伎の再開は嬉しいかぎりです。

歌舞伎座で今後どのような新型コロナの感染予防対策がなされるのか分かりませんが、3時間~4時間劇場に滞在するより安心感はあります。

それでも生の舞台が恋しいのも正直な気持ちですが、まずは長い自粛が明けた今、歌舞伎を楽しんでみるもの手かと思います。

二人道成寺 女形2トップの見どころ

二人道成寺というのは京鹿子娘道成寺の派生した演目。
実は娘道成寺には数々のバリエーションがあります。

花子が実は男だったという設定の「奴道成寺」、男女が踊り分ける「男女道成寺」、白拍子二人の「娘二人道成寺」など。

ストーリーは概ね同じですが、主役の設定が少々異なっています。

女形舞踊最高峰の舞踊

女形の役者が誰もが憧れる演目と言われている娘道成寺。
一人で1時間くらい様々な衣装を変えながら女性の人生を演じていきます。

九代目團十郎は立役者(男形)でありながらこの踊りを毎日のように稽古したと伝わり、六代目菊五郎はこの演目で高い評価を受けながらも死ぬ直前までその踊りを極めるために妥協をしなかったと言います。

踊りの要素がすべて踏襲されているという娘道成寺。
素人にはもちろんその詳細はわかりませんが、これらのことを聞くだけでも歌舞伎役者にとっても特別な演目であることが分かりますね。

その技は一筋縄では習得できなく、女形舞踊の集大成といえる演目です。

その演者のトップが坂東玉三郎
当然といえば当然ですが、実は近年玉三郎は演じていません。

一度観たい、一度観たいと私もずっと思っていましたが、今回その姿がシネマ歌舞伎で蘇ります。

近年、尾上菊之助の娘道場寺は話題を呼び、私も鳥肌が立つほどだったということは前回の記事で書きました。

その二人が花子を演じる娘二人道成寺。
これは見逃せません。

二人道成寺は白拍子花子を二人が同時に演じます。

京鹿子娘道成寺の見どころとあらすじはこちら

スポンサーリンク

事前チェックシネマ歌舞伎ガイド

シネマ歌舞伎は言ってみれば映画なので、気負うことは何もありません。
ただ、一般的な映画と比べると上映期間が短いのと、上映される映画館が限定されることです。

そもそも娘道成寺は物語を知らなくても楽しめる舞踊ですし。

事前に確認しておきたいポイントをチェックしておいてください。

京鹿子娘二人道成寺上映情報
期間:2020年7月17日(金)~2020年7月30日(木)
※一部劇場を除く

日本全国上映期間はこちらから
料金:一般料金  2,200円(税込) 学生・小人 1,500円(税込)

チケット購入法

シネマ歌舞伎のチケットは上映映画館窓口で購入できます。
ほとんどの劇場は完全入れ替え制の全席指定です。
なので上演時間早めに購入をすませることをおススメします。

また、事前に映画館やコンビニなどで事前に購入し、鑑賞の際に座席指定券との引換する方法もあります。

上演時間は劇場によって異なるので事前に劇場でチェックしてください。

インターネットでの購入はこちら

歌舞伎でもおなじみのイヤホンガイド。シネマ歌舞伎専用のイヤホンガイドがあります。
でもこちらはイヤホンを借りるタイプでなく、事前に自身のスマホにアプリをダウンロードしておき、聞きたい演目のがガイドを購入(今回キャンペーン価格で500円くらい)。
実際観賞の際はアプリを立ち上げ、自分のイヤホンでガイドを聞きます。

シネマ歌舞伎イヤホンガイド

歌舞伎は生を観るとその華やかさ、迫力に引き込まれますがなかなかもう一度観たいと思っても次の上演は約束されていません。
しかもすべての舞台がDVDなどになるわけではないので、観たい!という演目はシネマ歌舞伎で上演されるならこれは絶好の機会です。

玉三郎と菊之助の二人道成寺。
必見ですよ!

観てきました。京鹿子娘二人道成寺。
これはほんとに見ものです。玉三郎と菊之助の妖艶な舞は美しくシンクロし、観るものを釘づけにします。

舞踊を映像で観るのも、、という方。
もう生で観られるか分かりません。ぜひ劇場でご覧ください。
劇場も感染予防対策は万全にしていますので、マスク着用で行ってくださいね。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました