日本人の食事に欠かせない箸。
ちゃんと使えている人は意外と少ないと言います。
(実は私も大人になってから矯正しました)
要因はクセだけでなく、自分の手のサイズに箸が合ってない場合もあります。
日本人として正しい箸の選び方と使い方、さらに買い替えタイミングなど。
そしてこの感染に気をつけたい今だからこそ持ちたいマイ箸のご紹介です。
箸の選び方
箸の種類はその形状や素材、仕上げなど意外と多いその種類。
上手に使いこなすには自分の手にあった箸を選ぶことが第一です。
また、直接口に入れるものです。
安全で長く使えるものがいいですよね。
箸の種類
お箸を選ぶポイントは3つです。
- 形状
- 太さ
- サイズ
箸の形状
箸の持ち部が丸から三角から最大八角形まであります。
意外と使いやすいのが奇数角のほうがお箸を持つ三本の指におさまりよく、正しい持ち方もしやすくなるとか。
ですが、個人差もあるので、店頭で実際持ってみて一番しっくりくる形状を見極めてみてください。
お箸は縁起物としても重宝されるため、六角は亀甲を表し、七角は縁起のよい数字、八角は末広がりの意味があるともされ、そういった想いから作られていることもあります。
その他、削り出しというでこぼこした形状のものもあります。
形状だけでなく、箸の太さによっても持ち心地(?)も違ってきます。
一般的には女性でもある程度太さがあった方が持ちやすく、つかみやすいと言われています。
太めのお箸が好きな方は五角形。
丸より少しひっかかりが欲しい方は八角形。
持ちやすいのは意外と七角形といわれ、専門店でも人気があるそうです。
箸先(喰い先)の形状
箸先のことを「喰い先」とも言います。
箸の形状は持ち手部分と箸先と異なります。
丸より少し角があったほうが当然麺などもすべらず掴みやすいのですが、塗装方法でも丸先のお箸でもすべりにくいものがあります。
塗りの箸で、固まった漆を細かく砕いたもの(乾漆)を先端に塗ったものはすべりにくく、傷もつきにくくなっています。
焼き魚を食べるときは箸の先端は細い方が骨もとりやすく、身もほぐしやすいですね。
麺類は丸より少し角のあるもの。
2種類くらいの形状の異なる箸を、食事に合わせて使い分けるのも手ですね。
箸の傷みも遅くなります。
仕上げの違い
木のお箸の場合、一般的には漆塗装かウレタン塗装になります。
一般的な漆塗装は少々すべりやすいですが、安全です。
すべりにくいのは吹き漆塗装。
代表的なものは紫檀・黒檀などの木目をつぶさずにコーティングする吹き漆塗装したもの。
高級な木なので少々値段は張りますが、職人の手により削りだされいるので手の馴染みがよく、食材をつかみやすいです。
私も黒檀の箸を愛用しています。適度な重さも箸の先端に力を伝えやすくとても気に入っています。
その他合成塗料でコーティングされたものがあります。エポキシ系塗料、アクリル塗料、ポリエステル系塗料など。
木でなく、箸の素材自体が樹脂性にものもありますが、いずれもあまりおススメしません。
お箸の先端は意図せず、少しずつ歯などにあたり、削れていきます。
合成塗料を知らず知らずのうち体内に取り込んでいることになります。
毎日使うものだからこそ、身体にも安心・安全なものをおススメします。
大人用お箸のサイズ
大人のお箸のサイズは「一咫半(ひとあたはん)が目安とされています。
ひとあたとは、親指だけ90度に開いた時の親指の先端から人差し指の先端までの長さ。
つまり、その長さの1.5倍がお箸の長さの目安とされています。
一般的には以下が目安。
成人男性の方の標準的な長さ> | 23cm~24㎝ |
成人女性の方の標準的な長さ | 21.5cm~22.5cm |
好みもあるので、あくまで目安としてください。
子供用お箸のサイズ
一方、子どのお箸のサイズの目安はそれにあてはまりません。
以下をご参考にしてください。
1~2才 | 13㎝ |
3才 | 14㎝ |
4才 | 15㎝ |
5才 | 16㎝ |
6~7才 | 17㎝ |
8~9才 | 18㎝ |
12才 | 19㎝ |
10~11才 | 20㎝ |
1才ごとに1センチ刻みになっていますが、手の大きさは個人差があるころです。
お子さんが扱える長さと太さで選んでください。
目的で選ぶ
お箸専門店に行くと実にさまざまな専用箸があります。
納豆用のお箸や麺類用のお箸など。
納豆箸
しっかり納豆を混ぜられるように太めの形状になっています。
長さは通常のお箸より短め。
納豆は毎日欠かせないという方におススメです。
麺類専用箸
私が愛用しているものは塗りのない、木そのままの素材。
吹き漆加工のものもあります。
すべらずにしっかり麺をつかめるよう持ち手の形状は8角形の太めになっています。
中には喰い先に溝が彫ってあるものも。
私もラーメンやすべりやすいうどんを食べるときは愛用しています。
豆腐専用箸
豆腐をくずさずに救えるような形状。ただし、箸の使い方がしっかりできていることが基本ですけどね。
卵かけご飯箸
これは専門大黒屋で作られていますが、楕円形の面白い形状のお箸です。
卵かけご飯をより食べやすくと考案されたようですが、私は試したことはありません。
食い先まで楕円形なので箸からご飯がこぼれにくくしているようです。
箸の買い替えタイミング
お箸の買い替え時は箸先(喰い先)の塗装がはがれ、木地が見えてしまうようになったら替えどき。
木の素材がむき出しの状態だと、そこからカビが発生したり、菌の繁殖の元になります。
口に入れるお箸は常に清潔な状態にしておいてくださいね。
専門店などで購入すると、メンテナンスしてくれます。
はげた塗装を塗り直してくれたり、削り出ししてくれたりするので相談してみてください。
この時代だから安全安心のマイ箸を持とう
新型コロナウィルス感染が世界中で騒動になった2020年。
外食先での共有する調味料なども警戒対象となっています。
割箸だから安心といってもその割箸そのものにすでにウィルスが付着している可能性も。
さらに各テーブルに自由に取る形式ならなおさら躊躇しませんか?
そんな時代だからこそ、マイ箸を持ちましょう。
本格的な漆塗りのお箸がジョイント式になって持ち運びも邪魔になりません。
そもそもお店やお弁当についてくる割箸は海外で作られていて、漂泊されているものもあります。
漂白剤をなめているようなもの。
身体にもやさしく、地球にもやさしいマイ箸持参のススメです。
箸のお手入れ方法
漆塗りのお箸でも特別なお手入れ法は要りません。
食器と同じく、スポンジで中性洗剤で洗ってください。
ただし、食器洗い洗浄機や直射日光は避けてください。
また、水へ長時間浸すのもやめた方がよさそうです。
傷みが早くなります。
洗っているときに塗装がはげているのを見つけたらメンテナンスに出すか、買い替えを検討してください。
最後に
日本人はお食い初めから箸を口にし、人生の終わりも枕もとにお箸を立てたご飯をおきます。
食生活はお箸に始まり、お箸に終わると言ってもいいかもしれません。
アジア中心に使われるお箸ですが、私生活において「自分だけの箸」を決めて食事をするというのも日本だけの風習だそうです。
自分の手に馴染むお箸で毎日の食事を楽しみたいですね。
こちらもぜひご参考ください。
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