七五三ママのレンタル着物の選びと注意点

七五三のママの着物

七五三、子どもの衣装に夢中でママ自身の服装、おろそかになっていませんか?

せっかくなら着物で、と思っているママも多いはず。

専門店に直接相談に行ける方はいいとして、ネットで注文しようと思っている方。
失敗しないための着物選びと注意ポイントを紹介。

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七五三の着物レンタルの選び方

着物はTPOがかなりしっかり決まっています。
ある意味洋服より線引きがはっきりしているかもしれません。

着物レンタルのお店に行けば直接相談できますが、ネットとなるとある程度ご自身の着物の知識がないと難しいかと思います。
そこで、七五三に適した着物の種類についてご紹介しておきます。

七五三はセミフォーマルの着物で

七五三に適している着物は

  • 訪問着
  • 付け下げ
  • 色無地
  • 江戸小紋

などです。

一般的にセミフォーマルのカテゴリに入る着物です。

これに織りの袋帯を合わせるのが一般的です。

訪問着や付け下げは種類も多く、中にはとても華やかなものも。
ついつい数ある中から選ぼうとすると、そういった派手なものに目がいってしまいますが、七五三の主役は子ども。
ママは控えめな優しい色合いがおススメです。

訪問着の場合、柄も抑えめなほうがいいかと思います。

色無地はできれば紋付きの地模様がおめでたいもの。
江戸小紋も紋付きで、できれば三役(鮫小紋・行儀・角通し)のものが好ましいですね。格がグッと上がります。

紋はもちろん家紋でなくても大丈夫です。
家の式典(結婚式や葬儀)などには定紋といって家紋をつけるのが常識とされていますが、七五三などでは全く問題ありません。

色無地と訪問着

色無地と訪問着 出典:きもの365

自分の似合う着物選び

できれば実際試着することをおススメします。
最近はネットでモデルさんが着用している着物をみてポチっとすればOKという簡単申し込みのところも多いですね。

その方が確実に安いです。人件費が削減されるためです。
しかしながら
「画像のイメージとなんか違う」
「合わせてみたら自分に似合わなかった」
「サイズが合わない」
などのトラブルはつきもののようです。

着物の知識やサイズがある程度把握している方ならある程度回避できる問題ですが、合わせる帯の確認も含めて実際店舗で試着し決めることをおススメします

ついつい洋服感覚で選びがちですが、和服は形が決まっているため、意外と自分が似合うと思ったものと実際異なることがあります。

また、ネット申し込みなどでは帯なども選べないことが多いらしく、そのあたりも実際店舗に行ってご自身の目で確かめたほうが安心です。
帯が変わると大分全体のイメージも変わりますよ。

着物レンタルの注意点

レンタルする場合の気をつけたいポイントをあげておきます。
着物に不慣れの方は特に注意してくださいね。

1.レンタルに含まれているものは何?

着物を着るには帯のほか、かなり多くの小物が必要になってきます。
それらがどこまでセットになっているか、チェックしておきましょう。

着物には専用の下着も必要ですし、当然七五三に出かける際はバッグや草履や足袋といったものも必要になってきます。
自分で用意できるものはどこまでか、また別料金で借りるものがあればそれも検討する必要がでてきます。

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着物は基本、洋服と共用できるものが少ないので、下着や履物すべてに置いて用意が必要と考えておいたほうがいいでしょう。
着物に不慣れな方のために最低限必要なものをリストアップしておきます。

・袋帯
・肌襦袢
・裾除け
・和装下着(ワイヤー入りの下着はNGです。なければつけなくてもOKです)
・長襦袢
・腰紐5本
・伊達締め2本
・帯板
・衿芯
・帯枕
・帯揚げ
・帯締
・足袋

外出時に必要なもの
・バッグ(正装向け 洋服に合わせるバッグは避けたほうがいいです)
・草履(高さのあるもの)
・足袋(白の綿素材のもので4~5枚こはぜのもの)
・ショール(羽織りを着るまでもない場合は一枚あると季節的に安心です)
・雨の場合は雨コート・草履カバーなど

浴衣の着付けの仕事をしている方に聞いた話ですが、よく浴衣と帯だけを持参して着つけを頼んでくるお客さんがいらっしゃるそうです。
女性の場合、浴衣だろうと着物だろうと他に様々なアイテムが必要になってくるのは仕方ないこと。

不慣れな方はお店にちゃんと確認してください。

2.サイズを確認

本来、着物は最低数カ所の採寸の元に作られます。
レンタルの場合、そこまで細かいサイズの用意はありません。

自分のサイズが分からないという場合はネットの場合は直接電話で確認したほうが安心です。

3.シミに関して

レンタルである以上、多少の汚れはつきものです。
そのあたりは覚悟しておきましょう。
店側で把握しきれていないな、と思われるような重度のシミや汚れの場合は早めに店に連絡し交換してもらいましょう。
ただしその場合同じ柄の着物を借りるのは難しいかもしれません。

4.着付けはどこで?

着付けはもちろん、髪のセットやメイクなど何かと準備に時間がかかります。
どこで着つけてもらうか、髪やメイクはどうするかなど事前に段取りを。
また、髪留めや着付けに必要なクリップや補正用タオルが必要になる場合も。
着付け依頼先で事前の確認を。

当日お子さんの着付けや準備もありますからね。ママは大忙しです。

5.キャンセル料

何日前までにキャンセルできるのかはチェックしておいてください。
雨予報などになれば着物は断念する方も多いはず。
その場合、いつからキャンセル料が発生するのかは予めチェックしておいてください。

6.返却方法とタイミング

七五三のお参りやお食事会など諸々が終わって帰宅したらもうぐったり疲れているはず。
着物の返却日によってはすぐ梱包しないといけない場合も。
返却日を予め確認し、無理のない予定をたててくださいね。

以上が主に注意すべきポイントです。
保証金を予め払うことで、万一汚しても追加料金不要の場合もあります。
そこは入っておいた方が無難かと思います。

小物は「小物のみ」で借りられない場合がありますので、自分で買うか、借りる場合は着物を借りたところと一緒に。

当日気をつけたい点

気をつけたい点は準備だけではありません。

雨の場合

通常雨の場合、着物の上に雨コートを羽織ります。
その場合、きものをたくしあげ、帯締めなどに裾を挟み込み、足元は襦袢のみの状態にします。
そのため、雨コートを脱ぐ際は人目につかないよう、着物の裾を直してからコートをぬいでくださいね。

草履は晴雨兼用ののものか、カバーをつけてはきます。
草履は中が木やコルクのため、底から水が浸み込み、カビを発生させるのを防ぎます。
あくまで履く人のためではありませんので、「濡れてもいいや。」とそのまま出かけないようにしてください。

また、着物に防水スプレーをするのはNGです。
変色やシミの原因になります。

ひざかけ・手ぬぐいの用意

食事の際、食べこぼしで着物を汚さないようにひざかけを持ち歩きます。
手ぬぐいひとつあると大きさ的にも十分です。

着物は手軽さを求めないのが失敗を回避するポイント

呉服屋さんが営むレンタルも、店頭で取り扱うものとは異なります。
ネット申し込みの場合、大抵は試着できずに帯も選べず、サイズも大雑把な記入しかありません。

その着物を着て本当に顔映りがどうかとか、イメージ通りかどうか、裄(袖の長さ)が短すぎないかまたは長すぎないかなど到着してからでないと確認できない場合がほとんどです。

多少時間がかかるし、少々高くつく場合もありますが、失敗回避のためには実物を見て、選び、実際合わせることが一番かと思います。

着物を知らない方こそ安易に安くすませがちですが、子どもの大事な七五三。
自分の装いも手抜きせず、納得して選んでくださいね。

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