「甘酒」は冬の飲み物?
お正月、神社などでもふるまわれますね。
寒い中の参拝の帰り、ホッと温まります。
でも実は甘酒は夏の飲み物なのです。
あんなに濃厚な甘さの飲み物を暑い夏に飲みたくない!
と思っている方、分かります。
これこそ夏バテにもってこいの飲み物なのです。
実は私も苦手でした。でも苦手な私も美味しく飲めたんです。
日本の生んだ至極のドリンク「甘酒」の簡単アレンジレシピのご紹介。
夏バテに摂取したい栄養素
- 屋内と屋外の気温差による自律神経が乱れ
- 睡眠不足
- 発汗異常
これらが原因で、倦怠感や食欲不振などを引き起こすことを「夏バテ」と総称して呼ばれています。
食べ物やサプリで治るものではありませんが、食欲不振のため食べなくなると体力も衰えていくという負のスパイラルがおこります。
そこで、夏バテのとき、体力向上のためにも積極的に摂りたい栄養素は
- たんぱく質
- ビタミンB群
- ビタミンC
- ミネラル(マグネシウム、鉄、カルシウム、カリウムなど)
です。
でもそもそも食欲のないときに、そんなに食べられない。
そこでおススメなのが、甘酒なのです。
なぜ甘酒が夏バテに効果的なのか、調べてみました。
夏バテに甘酒が効果的な理由
江戸時代、夏には甘酒売りが「えぇー甘酒ぇー、甘酒ぇー」と声を上げながら江戸の町を歩き回っていたそうです。
これは落語の小噺にもあります。
甘酒は江戸幕府が健康のため町民にも買いやすいよう価格の上限をきめたほど。
当時から健康ドリンクとして太鼓判おされていたようです。
米麹甘酒の栄養素
米麹の甘酒に含まれている主な栄養素は
- 消化酵素
- ビタミンB群
- 9種類の必須アミノ酸
- 葉酸
- コウジ酸
米麹の甘酒には100種類以上の酵素が含まれており、タンパク質からアミノ酸が作られます。
またビタミンB群も豊富。
ブドウ糖とビタミンB群が疲労回復に効果があります。
先でも述べた通り、米麹甘酒にはブドウ糖・アミノ酸・ビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれています。
これらは点滴と同じ成分ということから「飲む点滴」と言われるようになりました。
これらの成分は、消化吸収を助け、夏バテで胃腸の動きが弱まっているときでも負担かけることなく体内に吸収します。
ドリンクなら食欲のないときでも、飲めますよね。
できれば毎朝、コップ1杯(200ml程度)飲むのが効果的だそうです。
1日のエネルギーの補強となります。
また、血行を促進する効果もあるので、寝不足気味でもしゃきっとできそうですね。
「夏の疲れが出てきたかな?」と思ったら、試しに2週間ほど毎日飲んでみてはどうでしょうか。
甘酒が苦手な人のためのアレンジレシピ
身体にいいことはわかった。
けど、あの甘さが苦手な人も多いのでは?
実は私もそうなんです。
甘いものが苦手なわけではないのですが、なぜかあのまったりとした甘さ。
自然の甘さとはいえ、好みではないんです。
そこで、私は無糖のプレーンヨーグルトに濃縮タイプの甘酒を混ぜて毎日食べています。
さらに食欲のないときでもいただける甘酒を使ったレシピがこちら。
イチゴ甘酒スムージー
冷凍いちごを使ってもいいですね。
【材料】
冷甘酒 200cc
いちご 100g(大2粒または小4粒くらい)
予め冷やしておく
レモン果汁 小さじ1
【作り方】
すべて材料をミキサーか、撹拌機で混ぜる。
甘酒を用いた白味噌とマヨネーズの野菜ディップ
飲むのが苦手な方にはおススメレシピです。
野菜はお好みのものを。
【材料】
甘酒 100cc(濃縮タイプ)
マヨネーズ 100g
白味噌 25g
【作り方】
材料をすべて混ぜ合わせる。
野菜スティックなどをディップしていただく。
レシピ参照:あまざけ.com
レモン甘酒
クエン酸により夏バテ回復効果がさらにアップします。
【材料】
冷甘酒 200cc
レモン果汁 お好みで
スライスレモン (飾り用)
【作り方】
冷やした甘酒にレモンを絞り、スライスしたレモンを飾るだけ。
レシピ参照:ギノーみそ
ラッシー風甘酒
レモン甘酒のさらにバリエーション。
【材料】
冷甘酒 200g
牛乳 100cc
砂糖 大さじ1
レモン汁 小さじ1
【作り方】
ミキサーに、全ての材料をいれて撹拌する。
レシピ参照:ギノーみそ
甘酒の歴史は古く、奈良時代(700年頃)に作られた「日本書紀」にも記載されていたそうです。
今、さらにその栄養の高さが見直され、定期的にブームが訪れます。
ブームが過ぎると、途端に見向きされなくなってしまうのが残念なのですが、飲み続けるからこそ、その効果がえられるものと思っています。
せめて夏の間だけでも毎日続けてみませんか?
ちょっとした変化が起こるかもしれませんよ。
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