抹茶の効能と美味しい時期

抹茶の効能と美味しい時期

近年、緑茶の健康パワーが注目されています。
ただ、煎茶を飲んだあと、栄養素の多くは残った茶葉に含まれたまま。

お茶には抽出されないまま、ほとんどの栄養素は出がらしに残ってしまうんですね。

一方抹茶は茶葉をそのままいただくので、当然茶葉に含まれる栄養素をそのまま摂取できます。

抹茶に期待できる効能とは?また旬があるってしっていましたか?
せっかくなら美味しい時期、抹茶を飲む習慣を。

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抹茶とは

お茶をやっていないかぎり、なかなか抹茶を飲む機会も少ないかもしれません。
ですが、その人気は年々増し、今や国内にとどまらず「MATCHA」という名で海外での認知度も高まっています。

「苦い」というイメージもあるかもしれませんが、いざ飲んでみるとさほど苦くはありません。

抹茶は茶葉を乾燥させて石臼で挽いたもの。
最近はその健康効果が改めて見直されています。

抹茶は決して敷居の高い飲み物ではありません。
もっと日常に手軽に飲んでいただければと思います。

後ほど気軽に飲める方法もご紹介しますね。

抹茶に含まれる成分とは

スーパーフードとも言われる抹茶の栄養とは、どんなものがあるのでしょうか。

主な成分は

  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維

です。

ビタミンの内訳は以下の通りです。
ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、葉酸、ビタミンC、βカロチン(ビタミンA)

βカロチン、ビタミンK、ビタミンB1は煎茶では摂取できない栄養素です。
ただしビタミンCは煎茶のほうが摂取量としては多いとされています。

ビタミンEにおいては煎茶のほうが含有量が多いとされていますが、煎茶の茶葉を食べることにより摂取できる量が抹茶より多いということなので、煎茶を飲んでいるだけでは摂取できません。

ミネラルの内訳は以下の通り。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシム、リン、鉄、亜鉛、銅

その他カテキン(ポリフェノール)やアミノ酸テアニン、カフェイン、サポニンなども含まれています。
食物繊維においては水溶性・不溶性とも含まれていて、これも通常煎茶を飲むことでは摂取できない栄養素です。

成分を見ているだけだと栄養満点な感じもありますが、実際抹茶を飲むことによりどんな効能が期待できるのでしょうか。

抹茶の期待できる効能

これだけ栄養成分が多いと、当然それぞれ働きがあるのですが、ここでは抹茶を飲むことで期待できる主な効用についてまとめてみました。

茶カテキンについて

お茶特有の成分茶カテキンについてはこれほど身体にうれしい栄養素はないのではないかというくらい、様々な健康効果が期待できると言われています。

カテキンとはお茶のポリフェノールであり、高い抗酸化作用があります。

食後の血糖値の上昇を抑える作用や、抗菌作用、コレステロールを下げる効果も報告されています。

殺菌作用・抗菌作用は高く、緑茶成分由来の抗菌アイテムは多いのもうなずけます。

消臭効果もあるため、食後お茶を飲むと口臭が抑えられる効果も。

茶カテキンはそのほか肥満予防にもなるそうで、総合的な効果として「老化防止」にもつながるとされています。

そのほか茶カテキンには免疫細胞マクロファージを活性化させる働きがあり、免疫力を高める効果がわかっています。

実際、緑茶や抹茶を常飲している人はインフルエンザや風邪にかかりにくいというのは、この茶カテキンの効用と大きく関わりがあるそうです。

ストレス軽減

抹茶にはテアニンというアミノ酸成分が含まれています。
これはリラックス効果・ストレス軽減効果があるとされ、安眠やストレスによる様々な症状の軽減効果が報告されています。

また、抹茶にはカフェインも含まれるのですが、テアニンは副交感神経の活性化作用もあることからカフェインの覚醒作用を上回るリラックス効果があるため睡眠改善効果があります。

ちなみにカフェインとテアニンと一緒に取ることで認知機能の低下が抑えられるそうで、抹茶には両成分が含まれています。

美肌効果

抹茶にはビタミンが多く含まれています。
ビタミンを摂取すれば肌トラブルが改善されるわけではありませんが、コラーゲン生成を助けるビタミンCとB群が両方含まれているので効果は十分期待できます。

最近の実験では肌の保湿効果を高める可能性があるとされています。

腸内環境の改善

抹茶には不溶性食物繊維・水溶性食物繊維とも含まれています。
さらに一部の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす可能性も報告されていることから、腸内環境の改善効果が高いと言われています。

カフェイン効果

抹茶のカフェイン含有量はコーヒーより多いとされています。
そのため疲労回復効果があるとされています。

カフェインは覚醒効果もありますが、テアニンの影響でリラックス効果が得られます。

抹茶はその昔、薬として日本に入り飲まれていました。
二日酔いなどにも効くとされ、今のように科学的根拠がなかったにもかかわらず、その健康効果は確信されていたようです。

そのほか、がん予防や虫歯予防など様々な効用があると報告されています。
ただしこれらは抹茶をそのまま飲用した場合の効用であり、お菓子など加工された食品にどの程度これらの効果が期待できるかは不明です。

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抹茶に旬がある?美味しい時期とは

よく煎茶は春頃新茶が出回ります。
通年美味しくいただけるお茶ですが、新茶は特別。
言ってみれば新茶の出回る春が煎茶の旬です。

ですが、抹茶の旬は秋。11月からです。
それは製造過程にありますが、半年熟成のため寝かせるため、茶の湯では茶壷と呼ばれる茶葉を寝かせた壺の封を切ってそのお茶を使う口切りの茶事が行われます。

一般的に店頭では「蔵出し茶」「封切り茶」「熟成茶」といった種類で販売されます。

風味豊かな抹茶を楽しむならぜひこの時期に出回る抹茶をお試しください。

抹茶の製造過程

抹茶はどうやって作られるのかここでちょっと触れておきます。

抹茶に使われる茶葉は甜茶と呼ばれる茶葉の新芽へ覆いをかけ、日光を遮ります。
葉が大きくなりすぎる前に摘み、酸化を防止するために蒸します。

煎茶はこれから揉む工程になりますが、抹茶はこのまま乾燥させます。
これを荒茶と呼びます。

このあと、ある程度茶葉の状態により選出し、熟成させるため保管させます。

茶壷にはこの状態に入れ、口を和紙で封じ半年寝かせます。

この和紙を切り壺の口を開けることから始めるため、11月新茶で行われる茶事を「口切りの茶事」と言います。

抹茶の効果的な飲み方

では栄養満点の抹茶はどのくらいの量を飲めばいいのでしょうか。
いくら栄養素が豊富といっても飲みすぎには注意です。

カフェインが多く含まれているので過剰摂取には副作用がでます。
また、シュウ酸も含まれていて、これはあまり多くとると尿管結石の原因となります。

何事もほどほどの量を適度に飲みましょう。

おススメ茶葉とカンタン抹茶の作り方

抹茶点てるの難しそうと思われがちですが、そんなに難しいことはありません。

茶筅やら茶碗やらわざわざ用意することはありません。

抹茶は水で点てると甘さが際立ちます。
500mlのペットボトルの水を少し飲み、残った水に抹茶4gほど入れて蓋を閉めて思い切り振ります。

一気に飲む必要はありません。

飲むたびに振って少しずつ飲んでください。
1回100ml程度の少量を1日に5~6回食後などに飲むのが効果的です。

そもそも抹茶は水に溶けるものでないので必ず振ってから飲んでくださいね。
今伊藤園などから抹茶のボトル入りも販売されています。

手間を省いて効果的に抹茶を飲んでください。

もっと抹茶を身近に楽しんでいただき、健康パワーをチャージいただければと思います。

お茶を点ててみたいという方はこちらをご参照ください。
> 抹茶を美味しく点(た)てるコツ

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