開運招福・商売繁盛を願う祭り、酉の市。
熊手の飾りというと行ったことのない方もピンとくるのではないでしょうか。
特に浅草の長国寺・鳳神社の酉の市は日本一の賑わいとも言われています。
ですが、今年は新型コロナウィルス対策で例年とは異なるところも。
酉の市の見どころと楽しみ方をご紹介。
2020年酉の市日程
酉の市は毎年11月の酉の日に行われます。
酉の日とは十二支の「酉」にあたる日のことです。
12日ごとにまわるので、当然毎年異なります。
2020年の酉の日は
11月2日・11月14日・11月26日。
つまり今年の酉の市は三の酉まであります。
一の酉 11月2日
二の酉 11月14日
三の酉 11月26日
長国寺・鳳神社の酉の市とは
鳳神社(おおとりじんじゃ)は酉の市発祥の地とも言われている、三大酉の市のひとつ。
その中でもとりわけ規模が大きく、深夜から多くの来場者でにぎわいます。
その賑わいは毎年すごく、人出は70万人ほど。深夜0:00にスタートし、同日24:00終了、つまり24時間行われるのです。
ですが残念ながら今年は時間制限ありです。
毎年行っている方も景気回復を祈願しに初めて行く方も要チェック!
今年の酉の市は勝手が違います。
2020年の特別ルール
浅草の酉の市は例年深夜スタートでしたが、今年はスタート時間から違います。
会場:長国寺・鳳神社
住所:東京都台東区千束3-19-6法華宗 鷲在山 長國寺 境内
アクセス:
・東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」下車徒歩9分
・東京メトロ日比谷線「入谷駅」3番出口下車徒歩7分
・つくばエクスプレス「浅草駅」下車徒歩8分
・都電荒川線「三ノ輪橋駅」下車徒歩11分
時間:
一の酉
11月1日(日) 21:00受付・入場開始
11月2日(月) 2:00終了
11月2日(月) 8:00受付・入場開始
11月2日(月) 24:00終了
二の酉
11月13日(金) 21:00受付・入場開始
11月14日(土) 2:00終了
11月14日(土) 8:00受付・入場開始
11月14日(土) 24:00終了
三の酉
11月25日(水) 21:00受付・入場開始
11月26日(木) 2:00終了
11月26日(木) 8:00受付・入場開始
11月26日(木) 24:00終了
来場にあたっての注意
毎年、入場開始直前には驚くほど長蛇の列ができるのです。
深夜0時開場に夕方からすでに長い列ができるほどです。
例年、三ノ輪駅よりの「長国寺山門」と浅草駅よりの「鳳神社鳥居」との2つの入り口がありますが、今年は「長国寺山門」のみで検温・消毒が行われるようです。
検温で37.5℃以上あった場合は入場できません。
また、マスク着用は必須で持っていない方は受付で購入しなくてはなりません。
アルコール消毒ができない方、マスクができない方は各自の方法で予防対策してください。
COCOA(接触確認アプリ)の事前にインストール、または入り口にて「健康チェックシート」の記入提出が義務付けられています。
そのほか、様々な制限があるようです。
会場が混雑してきたら、当然入場制限も行われるのでそこは予め覚悟しておいてください。
(入場できるまで例年でも何十分、場合によっては1時間ほど待つ場合もあるので今年は予想できないですね。)
例年なら朝方や午前中が比較的すいていて、夜は盛り上がるのですが、今年はおそらく屋台も出るかどうか分かりませんし、深夜2:00~朝8:00が閉まるのでどの時間がベストか正直よめません。
また、境内の中にびっしりと立ち並んでいた熊手の露店は間隔を開けての設置となるようです。
おおとりさまの歩き方
熊手を買う買わないは自由ですが、せっかく行ったのなら参拝はちゃんとして、福はしっかりいただいて帰ってくださいね。
大熊手
長国寺の境内にある客殿に上がる階段前のロビーに、毎年、熊手商から奉納される大熊手が飾ってあります。
屋内にあるので意外と見落としがちですが、その大きさには目を見張ります。
見逃さないよう注意してくださいね。
熊手
そもそも熊手ってなのため?と思うかもしれませんが、熊手御守は開運・商売繁昌のお守りです。
「かっこめ」といって商売やお金、福を掻き込む道具として作られたのが由来です。
ちなみに一番先に熊手御守を受けた人に「一番札」という鳳神社の金小判がいただけるそうですよ。
熊手の買い方
デザイン・大きさも多様の熊手。
買い方のルールは特にありませんが、年々大きくするのが風習と言われています。
ですが、大きさにも限界があるので無限に大きくするのは無理というものですよね。
小さいものを購入してください。
家で飾るのに大きいのは難しいなら毎年同じ大きさもかまいません。
熊手に値段は表示されていません。
熊手の店舗の方に直接聞いてください。
値段を提示されたら「もう少しまけてもらえませんか?」とお願いしてみます。
実はそれこそ熊手の買い方。
値切られてイヤな顔する熊手屋さんなら「あ、やっぱりいいです。」と他へ行ってかまいません。
ただ、アクセサリー用に格安で売られているものならその値段で購入するのがマナー。
向こうも商売ですからね。
値切った金額分、ご祝儀として熊手屋さんに渡すのが江戸っ子の流儀とされていたようですが、現在はその必要はありません。
1回まけてもらったらそれ以上値切らず、その値段で合意しましょう。
手締めは10,000円くらいものからやってくれるようですよ。
ちなみに昨年のものはお炊き上げ用に納める場所があるのでそこに納めます。
鳳神社の場合は会場外、通り沿いに設置されています。
ご開帳
ご開帳とご閉帳の法要。
酉の市は鷲妙見大菩薩を安置する厨子の扉を開く、ご開帳の法要で始まります。
開始15分くらいで終わってしまいますが、社殿が開きお酉さまに直接つながる五色の紐も見られます。
かっこめ熊手守り
小さな竹の熊手にたわわに実る稲穂を付けたお守り。
その大きさや形は江戸時代から変わらず、当時は髪や襟首にさすと強運に恵まれるとされていました。
にぎり福
今年は感染予防対策のため、実際つかめるかどうかわかりませんが、念のためご案内だけしておきますね。
長國寺の本堂正面の開運鈴と二本の紅白の太い鷲妙見お手綱は、五色の紐で本堂の「鷲妙見大菩薩・おとりさま」に直接つながっている紐です。
また、お守り受け所にあります紅白の鷲妙見お手綱も七福鈴につながっています。
お手綱をしっかりと握りしめて、おとりさまにいただくご利益を逃さないようにしてください。
これをにぎり福と呼ばれています。
切山椒(きりざんしょ)
江戸時代からあるお菓子です。
山椒の香りのするほのかに甘いお菓子。
なぜ福かというと、山椒の強い香りは昔から厄除けとされているからと言われています。
パッケージも昔ながらではなので、お土産にも適しています。
入手したいおおとりさまの縁起物
鳳さまの縁起物はまだあります。
特に今年は三の酉まであります。
(年によって二の酉までしかない場合もあります)
昔から「三の酉まである年は火事や、災いが多い」と言われていて、特に火事の多い江戸では恐れられていました。
三の酉の年に火事が多い説は、諸説ありますが年末近く、人の火の始末の心がけを改めさせることや、酉の市の帰りに隣接する新吉原に足を運んでしまう、旦那衆への警告でもあったと言われています。
長国寺では火難、災難よけのお守りとして三の酉の年限定のお守りがいただけます。
ぜひこの機会をお見逃しなく。
また、今年は感染対策から酉の市に出向くのはちょっと、、、とためらっている方。
2020年特別にお守りを郵送してくださいます。
申し込みはこちらから。
申し込み書をダウンロードし、お代と一緒に現金書留で送るだけ。
今年は異例づくしの酉の市となりそうですが、来年こそは日本全国民が幸せに健康でいられることを願うばかりです。
みんなで景気回復を願いたいですね。
ただし、しっかり感染予防対策と防寒対策をして楽しんでくださいね。
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