盆栽の選び方と始め方

盆栽の選び方と始め方

今や海外から買い付けに来るほど世界中で人気の盆栽。

古臭いイメージは今はなく、日本のアートとして見直されているようです。

高尚な趣味ということもなく、最近は初心者でも気軽に楽しめるミニ盆栽も。

でもやはり生き物である限り世話は不可欠。
失敗しないための盆栽の始め方です。

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盆栽とは

盆栽の歴史は長く、値段もピンキリ。
最高額は一億と値段がつけられた名品もあるとか。

日本へは、平安時代に遣唐使によって伝わったとされています。
当時の盆栽は石に木を根付かせるというもので貴族の間で楽しまれていました。

鎌倉時代になると、鉢で木を育てる「鉢木」なども僧侶の間にもひろがります。

室町時代になると武士が盆栽を楽しむようになります。
将軍足利義政も盆栽の愛好家だったと伝わっています。

その流れはしばらく続き、戦国時代になってからも織田信長をはじめとする武将たちも盆栽を趣味の一つとしていました。

江戸時代、庶民の間にも園芸ブームが広まります。万年青についての記事でも書きましたが、徳川家康がその火付け役。
ちなみに樹齢300年を超える盆栽もあるそうで、江戸時代くらいから育てられてきた盆栽ということになります。

明治以降は天皇はじめ政財界、文化人もステータスとして盆栽をたしなんでいました。
大正時代以降、盆栽がひとつの芸術的な位置づけとなりました。
そして昨今、世界へとその魅力が広がっています。

盆栽とは人工的に植物のかたちを形成していくもの。
作り手の思いと歴史がそこに現れてきます。

その魅せ方が愛好家の心をつかんで離さないといいます。

自分の手で作り上げ、他人が作り上げたものを愛でるのが盆栽の世界です。

盆栽の選び方

いきなり盆栽を始めようと思ってもどんなものを選べばいいのか分りません。
しかも剪定のやり方も分りませんよね。

初心者は剪定不要のミニ盆栽がおススメ。
植栽から始めると育てる盆栽本来の楽しみ方ができますが、初心者はまずミニ盆栽などのすでに鉢に植えられているものから始めてみてはどうでしょうか。
それでも相手は植物。面倒は不可欠です。

盆栽を始める前にまずはそこはちゃんと認識のもと始めましょう。

盆栽の種類を知っておこう

盆栽には一年中緑が楽しめる「松柏盆栽」と、季節により紅葉、落葉、新芽の楽しめる「雑木盆栽」があります。
ここは好みの分れるところですね。

盆栽の代表格松は松柏盆栽になり、手入れ次第では何百年も生きるとされる長寿の木が多いですね。

木の種類の選び方

さて、まずは木を選びます。
「松柏盆栽」か「雑木盆栽」は好みになりますが、盆栽は生き物。
育てる環境にはどんな木が適しているのかは木を選ぶ最大の重要ポイントです。

環境によって盆栽の今後が決まります。
慎重に選んでください。

例えば松は日当たりの良いところでないと成長しないと言います。

一方フジ・ヤマモミジ・カエデ・サクラは日光が弱くても比較的育ってくれます。

ただしそこは植物なので、まったく日の当たらない場所に放置するのはNGです。

花や実のなるものもあるので、そんな景色を楽しみたい方はそんな種類を選んでください。
ただし花や実のなるものは概ね日を好むので、自身の育てる環境をよく吟味して選んでください。

日光を好む好まない関わらず、風通しは不可欠。
風通しの悪い環境で育てると、病気になりやすくなるので注意してください。

盆栽の代表格の植物は以下の通りです。

盆栽サイズでも春先に花が楽しめます。
盆栽初心者でも比較的育てやすい種類ですが、枝がどんどん伸びていくので花が終わったら梅雨入り前までに剪定する必要があります。

五葉松

盆栽の定番の五葉松。
丈夫で育てやすいですが、日の当たらない場所では不向きです。

剪定や鉢植えなど、盆栽ならではの楽しみを学びたい人におススメ。
最近は、ミニ盆栽も販売されています。

もみじ

ミニ盆栽 紅葉

出典:盆栽妙

新芽・紅葉を楽しめます。
基本的には屋外に置くのが好ましいとされています。

直射日光が苦手なので、通年置く場所を調整してください。

真柏(シンパク)

五葉松に並び盆栽の中では人気の木。
育てやすく、手間もかからないので初心者向けです。

育ちがよく葉が茂るのも人気の理由のひとつ。

黒松

ザ・盆栽という風格の木。
丈夫で比較的育てやすく、初心者むきともいえます。

手をかけようとすればいくらでもかけられる、奥深い盆栽ならではの木ともいえます。

日当たりを好むので、環境が整うのであればおススメします。

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盆栽はどこで買う?

もちろん本格的な盆栽を求めるなら職人さんのいる専門店へ行き、実際目で見て職人さんから色々話を聞いて購入するのが一番です。

ですが素人はなかなかハードルが高いし、当然そういったところで取り扱われている盆栽は値段も高いです。

まずとっかかりとして園芸店、ホームセンターなどがおススメ。
最近はミニ盆栽が人気でインテリアショップや雑貨店などでも販売されていますが、店員さんにその知識があるとは限りません。

育て方や注意点などしっかり確認してから購入することが失敗しないポイントです。

ホームセンターではキットや苗販売が主流。
一から始めたい方向けです。

鉢も自分で選べるのがいいですね。

ミニ盆栽などある程度育っているところからスタートしたいのであれば園芸店や盆栽取り扱いの花屋がいいでしょう。
また、イベントとして盆栽市や盆栽展などが各地域で開催されるので、タイミングあれば足を運んでみては。

ネット購入は手軽ですが、育て方などはすべて自身で調べる必要があります。
また、商品ページの画像と実際のものとでは枝ぶりなど全体像が違う場合も多いようです。

今人気の初心者向けミニ盆栽

剪定の仕方一つでダメにしてしまう盆栽。
まずは植物に普段馴染んでない方はミニ盆栽から始めるのがおススメ。

植え付けから自分でできるキットや、鉢ごと手頃な値段で販売されています。

ミニ盆栽の育て方

ミニ盆栽というと、部屋での観賞用というイメージですよね。
木の種類にもよりますが、基本は屋外で管理するのが基本。

室内で管理するときはある程度の日当たりと風通しを考慮してください。

風通しの悪いところはすぐに弱ってしまいます。

水やりも木の種類によります。
なるべく同じ時間に与えるようにすると、水枯れやあげすぎによる根腐れなどを防ぎます。

盆栽は鉢植えなので、木の種類関係なく真夏の直射日光や暑さは避けたほうが安全のようです。

窓辺に置きっぱなし、ベランダなどコンクリートの上に直置きなど、鉢の中が高温になると根が弱るので注意してください。

ベランダなどに置く場合はすのこや棚の上に。
反対に冬の霜にも注意してください。

人気のミニ盆栽

初心者にも比較的管理しやすいミニ盆栽のリストです。
花がついたり、紅葉にするものなどありますので好みと育てる環境を考慮して選んでください。

【ヤマモミジ】
春~秋はよく日に当てると秋に紅葉が楽しめます。
直射日光は苦手な種類です。

【トキワシノブ】
ミニ盆栽というより苔玉などで多く見られます。
シダの仲間で直射日光が当たらない半日陰の場所が適しています。

シダなので寒さの厳しい環境には不向きです。

【クロマツ】
繰り返しになりますが、丈夫で長寿。
鉢を大きくしなければ根もはらないのでさほど大きくはなりません。

暑さ・寒さにも比較的強く丈夫ですが冬場霜の降りるような環境は避けたほうが安心です。

【トウカエデ】
カエデのなかでも特に丈夫と言われています。
こちらも紅葉が楽しめます。

葉が多くつく傾向にあるので、日を当てるためにも定期的な剪定をしたほうが良いそうです。

【南天】
冬になるころに赤い実をつける、縁起物としてもお馴染みの植物ですね。
日当たりの良いところでたっぷりと日光に当てることで美しい紅葉が楽しめます。

このほか、ミニ盆栽は意外と種類が多いので、育てる環境と自分の生活をよく考え、選んでください。

相手は生き物なので、選び方は慎重に。
そのうえで日本の代表的文化の盆栽を大いに楽しみましょう!

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