雛人形の選び方と今どきの人気雛

雛人形の選び方と今どきの人気雛

娘や孫の初節句。
雛人形をどうするかそろそろ考えている方も多いのではないでしょうか。

雛人形はその子が無事成長するのを願うお守り。
じっくり納得して買いたいですよね。
(けっして安い買い物ではないですし。)

雛人形の選び方と最近人気の雛人形のご紹介です。

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雛人形の選び方

いざ雛人形を選ぶとなると、どういった基準で選べばいいのか迷いますよね。
安易にネットショップの人気ランキングで上位のものを、というわけにもいきません。

可愛い娘さんやお孫さんのためにポイントをおさえておいてください。

参考になれば幸いです。

雛人形の種類を決める

今でも地方によって様々な形のお雛様がありますよね。
ここでは代表的なものをご紹介しておきます。

【七段飾り】
親王、三人官女、五人囃子はじめ、7段で飾る雛人形。
都心では住宅環境から少なくなったと聞きます。

七段飾りはなんといっても華やかで、飾る楽しみもあります。
飾る場所があるご家庭向け。

【出し飾り】
親王、三人官女の五人で飾る三段の雛人形。三段飾りともよばれ、三段目には雛道具が飾られます。
七段飾りほど場所をとらず、華やかさもあるので、飾る場所が限られているご家庭にはおススメです。

【親王雛】
親王のみの飾りです。
ガラスケースなどに入っているものが多いですね。

飾る場所は棚やたんすなどの上など省スペースで済むため、こちらも住宅環境によって雛段が組めないというご家庭にむいています。

ガラスケースに入っている場合、ケースごと出し・仕舞いするので飾り付けもカンタン。
しかし、意外とケースごと仕舞うとなると収納スペースはとります。
そこはしっかり確保してください。

【木目込み雛】
雛人形の作りとして、木目の人形に切りこみを入れ、衣装の生地を貼り付けていく手法。
段飾りの雛人形は衣装を着せていく手法になります。
木目込み雛は愛らしく、お雛様のちょっとリアルな表情が苦手というお子さんにはおススメですね。しかしながら華やかさは欠けるため、どこかお飾りのような印象です。

ただ、近年値段やスペースの問題と可愛らしい作家ものが多くなったことから人気だそうです。

【立ち雛】
親王だけのものが多く、座り姿でなく立ち姿となってやはりガラスケースなどに入っていることが多いですね。
これは元々の風習の形代(かたしろ)を立体的に人形に起こしたとされています。

【吊るし雛】
地方によってまだ飾るところがあると聞きます。
こちらは人形ではなく、吊り飾りです。
江戸時代、子どもや孫の成長と幸せを願い、母や祖母が初節句にむけて手作りされたと伝わります。飾られているのは嫁入り道具や女の子の生活必需品だそうです。

飾るスペースと収納スペース

種類は大体先にあげたものとなります。
そこは好みで選んでいいかと思いますが、一番考えなくてはならないのはスペース。

飾る場所は大体のところ考えるのですが、盲点となるのが収納スペース。
買ってきたらまず飾るので、仕舞ったときにどこに収納するかは後回しとなりがちです。

購入の際、収納時どのくらいの大きさに収まるのかは確認してください。
特にご家庭の納戸がいっぱいという方は要注意です。

顔と衣装と姿

人形は顔です。

実際お子さんやお孫さんの好きな顔のお雛様を選べばよいと思います。

良く見ると顔の細かい表情のディテールの描き込みは職人の技に差がでるところ。
細かいところまで良く見て決めてくださいね。

衣装は重ねた部分の仕立てなど、クオリティの差が分かりやすいところです。
細かい衣装の重なり具合、色合わせなどしっかり見てください。

また、座っている姿はキレイな三角形になっているのが美しいと言われています。

値段の差

一見同じように見えるお雛様もかなり値段が違う。
そんなこともあるかもしれません。

雛人形は職人によって一点一点丁寧に作られるものです。
ただし近年、価格を抑えるために職人の手によるものでなく、大量生産されているものもあります。

それは人形の細部をみるとすぐに分かるものです。

雛人形を選ぶポイントはいくつかありますが、一番大事なのは実物を見て選ぶことかもしれません。ネットショップの画像だけではなかなかそのクオリティが分かりにくいことも。

送られてきて意外と実物はちゃちだったと失望しないためにも、可能であるかぎり実物を見て選んでください。

雛人形は家に飾ると意外と視線が近くなるので、作りが雑なものはがっかりします。

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最近人気の雛人形

最近はやはり段飾りよりコンパクトに飾れ、収納できる雛人形が人気のようです。
以下は老舗久月の人気雛です。

コンパクト収納飾り。台屏風には枝桜の刺繍。久月ならではの細かい仕上がりです。
価格:75,273円 (税込 82,800円)

木目込み人形の立ち雛。
丁寧につくられた気品のある雛人形です。省スペース向きの雛人形です。
価格:51,818円 (税込 57,000円)

コンパクト 雛 ケース飾り 親王飾り

出典:楽天市場

ピンクを主体とした可愛らしいケース飾り。
一見ポップに見えますが、作りこみはしっかりしています。

オプションで名前も入れられます。
価格:29,800円 (税込)

雛人形のタブー

雛人形は元々、上巳(じょうし)の節句に形代(かたしろ)という人の形の紙を川に流す中国の風習が日本にはいってきたのが始まりです。昔は人形を川に流すところもあったそうです。
平安時代になると、女の子の遊ぶ、ひいな人形が邪気を祓い、災いの身代わりになってくれるとされ、これを飾るようになったのが雛人形の起源。

ただし女の子の成長と幸せを願う節句となったのは江戸時代になってから。
つまりは雛人形は単なる飾りではなく、娘に降りかかる災いの身代わりになってくれるお守りのような存在なのです。

人から譲り受ける

「雰囲気が好き」「親が大切に使っていたから」と雛人形を譲り受けたり。親兄弟のものを受け継ぐのは基本的にNGです。

本来その子の成長と幸せを願うお守りなので一人一体が基本です。
本来なら姉妹でそれぞれに雛人形を飾るべきなのですが、一家に何体もの雛人形おけないですよね。

そのため、姉妹で共有することが多いですが本来は一人一体ということを覚えておいてください。

不用品として販売する

同じ理由からネットなどで転売したりするのもNGです。
人に譲るものではないので、娘が成長したらしかるべき方法で処分してください。

お守りを人に譲渡することがないように雛人形も人にあげることは身内であろうと避けた方がいいとされています。

何気に飾っていたお雛様には長い歴史と意味があったんですね。
見る目・選ぶ目も変わってくるのではないでしょうか。

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