最近は家で過ごすことが多くなってきましたね。
学校が一斉休校となったため毎日ゲームばかりのお子さんも多いと聞きます。
そんな状況下、親子で楽しめる家遊びのご紹介です。
「紋切り」をご存知ですか?
紙を折って切るだけなのですが意外とこれ、大人もはまってしまうんですよ。
紋切りとは?その歴史
「紋切りあそび」の始まりは江戸時代。
紙と小刀があれば楽しめるので、当時から家での遊び方として親しまれてきました。
紋切りは正方形の色紙を三角形などに折り、紋型を合わせ、それに合わせて切ります。
型をはがし、色紙を開くと予想外のキレイな形の紋がパッと現れるので、その瞬間が楽しく意外と大人も夢中になってしまいます。
江戸時代では子どもの遊びとして寺子屋で使用していた教本にも載っていたという紋切り。
昭和の始めくらいまでは図工の教科書にも載ってたそうです。
今では知らない人の方が多いかもしれませんね。
ちなみに言葉の「紋切型」とは、型通りとか決まり切ったという意味で使われますが、これはこの紋切りあそびの型が語源と言われています。
同じ型を使えば誰もが同じ紋を作れるということです。
ただ、実際の紋切り遊びは販売されているキットなどの型から仕上がりを見ずに作るとちょっと意標をつかれるというか、プチサプライズのような感覚が味わえます。
特に色紙を3つ折り、五つ折りなどすると、最終的にどうなるのか想像するのが容易ではありません。
紋切りは現在も継承する職人さんがいて本屋などで紋切りの本や型紙が購入できます。
こちらでは従来の紋だけでなく、クリスマスなどのオーナメントに使えそうなバラエティに富んだ型が揃っています。
家遊び紋切りのススメ
最近は親子で家にいる時間が長い分、一緒に楽しめることを探すのにも悩むと言う声も。
家に居ながら親子で楽しめると言うと、オンラインゲームでなく単純なボードゲームのようなものか、モノを作るということになりますね。
その点、この紋切りは家遊びにはうってつけ。
理由は以下3つ
- 比較的安価
- 手軽
- ちょっとした驚きがあるので飽きない
型はネットからダウンロードしたり本を購入したりする必要がありますが、本を購入したとしても1,000~1,500円くらい。
折り紙は100円ショップで売っているものでかまいません。
あとは色紙と型紙を貼り合わせるのりですが、後でキレイにはがせるタイプのものがあればOKです。
そしてなんといっても家遊びならではの親子で楽しめると言うのがうれしいですよね。
紋切りの遊び方
では実際の紋切りの遊び方です。
用意するものは
- 色紙(折り紙)13cm×13cm
- 型(本やキットをコピーしたもの)
- スティックのり(貼ってはがせるような粘着度の弱いもの)
- はさみまたはカッター
- 鉛筆(色紙を折る際に印をつける場合があります)
- 分度器(折り方によっては必要)
【紋切りの遊び方】
- 色紙を折ります。型によって折り方が異なります。
- 折った色紙に型紙を合わせて貼ります。
全面べたっと貼ってしまうと、あとで型紙をはがした後に汚くなってしまいます。
仮止めする要領でずれない程度にのりをつけてください。 - 型紙にあわせてはさみまたはカッターで切っていきます。
- 型紙を色紙からはがし、切れないようそっと開いていってください。
思わず「わぁ~っ」となってしまいますよw
この手順をおって一例をご紹介します。
3つ折りの場合の例
1.色紙は型紙に合わせて適度の大きさのものを。
写真はキットに同封されていた13センチ角のものを使用しています。
2.キットには折り方もついているので、その通りに折っていきます。
3.型紙のコピーを軽く糊づけします。(全面に糊をのばすのでなく数カ所に軽く塗ればOKです。
4.線に合わせて切っていきます。紙が重なっているのでずれないよう、切っている場所の近くをおさえるのがコツです。
5.型を色紙からはずします。
6.切れないようにそっと広げていきます。
7.切りぬいた紋が現れます。
折らないものや、1つ折り~7つ折りなど折り方自体少し複雑化したものもありますが、その分やりがい(?)もあります。
紋切り作品の活用法
次々と切っていくといつの間にか色とりどりの紋が山積みになってきます。
もちろん切って遊ぶものなのでこれができた時点で目標達成なのですが、家での遊ぶ時間は長いと思います。
いろいろなものに貼りつけてオリジナルグッズを作るのもの手ですね。
無地のうちわに貼るもよし、コピー用紙に貼りつけて正方形に切り、二つ折りして貼り合わせればしおりになります。
そのほか、あんどんを作ったりする方もいらっしゃるそう。
ママは今から来年お正月用のお年玉用のぽち袋を作ってもいいですね。
その場合和紙でつくるとさらに風合いが増します。
紙などに切り取った紋をはるときはスプレーのりなどが便利です。
画材扱っているお店で取扱っています。
家遊びを楽しもう
家遊び期間が長いこの時期。
子どもも大人もちょっと手先を動かせば、時間たつのも忘れてしまうほど熱中してしまうもの。
一足早い夏休みの自由研究にしてもいいですし、単に江戸の遊びを親子で楽しんでください。
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