秋のお月見の季節です。
中秋の名月は毎年同じ日ではありません。
また、中秋の名月は必ずしも満月とは限りません。
では今年2022年の中秋の名月はいつ?
実は月見すべき日は他2回あるってご存じですか?
お月見とは
お月見とは平安時代は貴族の楽しみの一つでした。
この時期の月が一番美しいことから、月を愛でながら宴を催していたのが日本のお月見の始まりです。
江戸時代になって庶民に広まると、収穫のこの時期、実りに感謝する行事に変わってきました。
いってみれば「収穫祭」という意味合いです。
ススキをかざるのは災難などから収穫予定の農産物を守り、翌年の豊作を願う意味から飾り、団子は月に見立て実りの感謝を示すとされています。
具体的な月見の楽しみ方はこちらもご覧ください。
団子の飾り方、団子のカンタンな作り方など、家族で気軽に楽しめる月見の楽しみ方をご紹介しています。
十五夜だけではない3回のお月見
一般的に十五夜が月見タイミングとされていますが、実は3回あるんです。
昔から片見月として縁起が悪いので、十五夜の月を見たら必ず十三夜も月見をするようにと言われていますね。
十五夜
こちらの記事に詳細書いていますが、十五夜とは毎月あります。新月を1日として15日目にあたるのが十五夜の月です。
なぜ中秋の名月が一般的に十五夜と呼ばれるようになったのかというとこの時期の月が一年で一番きれいとされているからです。
2022年の十五夜は9月10日(土)になります。
十三夜
一般的に十三夜は十五夜の前にきますが、この時期の十三夜は中秋の名月のあとの十三夜を指します。
十五夜の月見は元々は中国からきた風習ですが、十三夜は日本発祥。
十五夜が「芋名月(いもめいげつ)」と呼ばれているのに対し十三夜は「栗名月」「豆名月」と呼ばれています。
十五夜は満月かそれに近い状態の月ですが、十三夜は少し欠けた状態の月です。
その少し欠けた月が風情があると、
2022年の十三夜は10月8日(土)。
十日夜(とおかんや)
あまり馴染みがないかもしれませんね。
十日夜とは旧暦10月10日に行われていた収穫祭。刈上げするため「刈上げ十日」とも言われます。
西日本では旧暦10月の「亥の子(いのこ)」と呼ばれている風習です。
月がメインの祭りではないため、日付は決まっています。
ではなぜ月見タイミングなのかというと、十五夜と同じく月に供え物する地域もあるからのようです。
十五夜・十三夜・十日夜と3日きれいな月が見れると縁起が良いと言われています。
3つの共通は単に月がきれいな日というわけでなく、秋の実りに感謝してお供えするということですね。
中秋の名月は満月とは限らない?!
中秋の名月は旧暦8月15日の十五夜のお月見が前提でした。
旧暦では毎月1日が新月。なので15日目の夜の十五夜は満月でした。
新暦になると月でなく太陽の動きが基準となります。
当然ズレが生じます。
それでも限りなく満月に近いので、お月見は十五夜に行うのが習わしです。
十五夜と満月との関係はこちらでも記載していますのでご参考まで。
> 中秋の名月とは?十五夜の楽しみかた「十五夜と満月のずれ」
ちなみに2022年、2023年の十五夜は満月です。
十分に楽しみたいですね。
お団子は十五夜と十三夜とで飾り方が違います。
それもこちらで詳細書いていますのでご参考ください。
> 中秋の名月とは?十五夜の楽しみかた「月見だんごの飾り方」
関東おススメ月見スポット
ではどこで月を見ますか?
東京ではけっこうすぐに月が建物に隠れてしまいますね。今から月見スポットをチェックしておきましょう。
東京タワー
十五夜の日はこの日だけのライトアップに加え、外階段も解放。
夜景と月を同時に楽しめる東京一の月見スポットと言ってもいいかもしれません。
ちょっと離れて東京タワーと月を一緒に眺めても美しいですね。
残念ながら今のところ月見イベントは開催予定ではありませんが、せっかくの機会。
東京の夜景と月を楽しみに足を運んでみては。
【東京タワー】
住所:港区芝公園4-2-8
営業:9:00~23:00(変更の場合あり)
料金:大人1,200円 高校生1,000円 子ども700円
アクセス:
東京メトロ大江戸線赤羽橋駅赤羽橋口徒歩5分
日比谷線神谷町駅徒歩7分
三田線御成門駅A1徒歩6分
芝公園駅A4徒歩10分
東京スカイツリー
こちらも東京屈指の展望スポット。東京スカイツリーからの月は「日本百明月」に認定されているそうです。
当然ここより高い建物はないので月がきれいにのぞめます。
こちらの展望台も360度ぐるりと周れるので月の方向を心配する必要ありません。
東京を一望できる展望台で月も楽しんでください。
ただ、展望台はあまり広くないので混雑に注意。
【東京スカイツリー】
住所:墨田区押上1‐1‐2
営業:10:00~20:00(変更の場合あり)
料金:セット券(展望回廊+展望デッキ) 2,700円/展望デッキ1,800円
※当日券はまた異なります。
アクセス:
東武スカイツリーライン「とうきょうスカイツリー駅」
半蔵門線「押上駅」
渋谷スクランブルスクエア
都会ど真ん中の展望台。
広いので解放感もあります。
秋の夜風を感じながら都心で月を眺めるのもちょっと乙かもしれませんね。
住所:渋谷区渋谷2‐24₋12
営業:10:00~20:00
アクセス:渋谷駅直結 地下出入口番号 B6
2022年の月見タイミングはわかりましたね?
あとは誰とどこで見るか。
古くからの日本の風物詩です。スマホ画面からちょっと顔を上げて秋の夜空を仰いでみましょう。
秋雨の時期ですが雲の隙間から望めるかもしれません。
コメント