開運祈願 初午(はつうま)とは?ご利益は?

開運祈願 初午(はつうま)とは?ご利益は?

初午(はつうま)」とはどのような行事かご存知でしょうか。
あまり馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんね。

大きな稲荷神社のある地方なら、そこで初午祭があるかもしれませんが一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。

今年は初午参りで豊作・商売繁盛・開運・家内安全を祈願しましょう。

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初午(はつうま)とは?

昔は日付を十二支で数えていました。
旧暦の2月最初の午の日を初午と呼びます。

これは毎年変わります。

稲荷大神が稲荷山の三ヶ峰に初めて鎮座された日であると言われています。

伏見稲荷大社に穀物の神様、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)がこの日に光臨されたこと、稲荷神社の「稲荷」は「稲生り」からきていると言われていること、さらに狐は稲荷神の使いととされていることなどにより、初午には五穀豊穣を願う祭、さらに商売繁盛を祝う祭として全国に広がっていきました。

初午に稲荷神社にお参りするご利益は

前に記載したとおり、元々は五穀豊穣祈願をするための行事です。

稲荷神の使いであるキツネは家を守ってくれると信じられています。

そのため、今では農作物の豊作のほか、商売繁盛、家内安全、産業興隆などのご利益があるとされています。

実際「福詣」とも呼ばれ、京都伏見稲荷では前日から参拝者が並ぶと言います。

初午に食べるもの

お稲荷さんにお参りするほか、初午に食べるものがあります。

福を呼ぶため、ぜひこの日に召し上がってください。

いなり寿司

初午に油揚げにすし飯を詰めた「いなり寿司」を奉納したことからこの日に食べるようになったとされています。
いなり寿司は狐の好物油揚げに神様によって豊作だったお米を詰めたことが始まりとされています。

これは狐の好物が「油揚げ」というその真偽は不明ですが、、。

ちなみにいなり寿司の形。

いなり寿司は関東が俵型、関西が三角が主流。
俵型は米俵に見立てて、三角は狐の耳に見立てているとのことです。

しもつかれ

「しもつかれ」と聞いてどんな食べ物が分かりますか?
北関東にお住まいの方は分かるかもしれません。

栃木県を中心に伝わる郷土料理で、塩鮭、油揚げ、野菜、大豆、酒粕を煮込んだもの。
大豆は副豆、つまりは節分に撒く豆を使います。

初午はその年の節分のすぐ後にあたるため、副豆が使われます。

カンタンにレシピをご紹介すると

1. 副豆を水に浸し、やわらかくなったら薄皮をむきます。

2. 大根・にんじんはすりおろし、油揚げは油抜きしておきます。

3. 塩鮭に酒をふり、10分ほどおいてから軽く焼きます。
  その後皮をとり、かるくほぐします。

4. 鍋に1と2と3、ほんだし小さじ2と水1カップを入れて落としぶたをして弱めの中火で15分煮ます。

5. 別の小さめの鍋に酒麹50gと水1/4カップを入れ、粒がなくなるように煮ます。
  粒がなくなったら4に入れます。

6. 豆が軟らかくなったらみりん大さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2を加えてひと煮立ちさせます。

栄養価も高く、これを沢山たべると健康でいられるとされ、各家庭で作ったしもつかれを近所でおすそわけし合ったと言いますが、現在この習慣が残っているかどうかは筆者は分かりません。

初午団子

初午は蚕の神様を祀る日でもあるため、繭に見立てた白玉に団子を食べる風習も残っています。

繭がたくさんできるよう願い、繭の形にした白玉団子をお供えしたことが始まり。

今では白玉ぜんざいなのでいただくことが多いようです。

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初午祭ってどんなことが行われる?

初午の日、稲荷神社に詣で、豊作・開運・商売繁盛を祈願することを「福参り」「初午詣」と言います。

初午祭が開催される主な稲荷神社は以下の通りです。

  • 伏見稲荷大社(京都)
  • 豊川稲荷(愛知)
  • 玉造神社(大阪)
  • 鹿児島神社(鹿児島)
  • 笠間稲荷(茨城)

伏見稲荷大社

日本全国で30,000社ある稲荷神社の総本宮では、2日前の辰の日に稲荷山の杉と椎の枝で作った「青山飾り」をご本殿以下摂末社に飾ります。

初午の日朝8:00から初午祭は始まり、雅楽の演奏に神楽女による舞の奉納などがあります。

参詣者は前日から訪れ、瞬く間にご社頭は参詣者で埋まるといいます。
お目当ては「しるしの杉」。

稲荷社の杉の小枝で、この日限り授与されるものです。

「きさらぎやけふ初午のしるしとて稲荷の杉はもとつ葉もなし」と歌があり、「初午に参詣した人々が、そのしるしとして、各々が杉の小枝をとっていくものだから、この日の稲荷山の杉はすっかり葉がなくなってしまった」という意味。

この歌は平安時代に詠まれたもので、この京都の初午祭の歴史を物語っています。

現在のしるしの杉は御幣という形で装飾する縁起物として考えられ、商売繁盛のお守りとされています。

このほか、茨城の笠間稲荷神社では新暦と旧暦の2月(新暦の3月)に行われます。
「笠間稲荷神社」のご祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。
金運・仕事運・商売運にご利益があるとされています。

また、源氏にゆかりが深い神社とされる群馬の冠稲荷神社。
春の訪れを祝うお祭りとして初午祭が行われます。

「初午開運安全幸福祈祷」というランドセルをお祓いしてもらう祈祷なども行われます。

全国の初午祭ではそれぞれ特有の祈祷や行事がとり行われますので、お近くにお住まいの稲荷神社の初午祭を調べてみてください。

立春を過ぎたばかりのこの時期、一年で一番運気があがる時期とも言われています。
ぜひお近くの稲荷神社へ、「福参り」行ってみてはどうでしょうか。

2021年の初午は2月3日。(2021年の節分は2月2日です)
2022年の初午は2月10日。
2023年の初午は2月5日。

ただ、2021年新型コロナウィルス感染症の影響で各自治体自粛要請が出る可能性がありますので、各神社の公式ホームページを確認してください。

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