福島県はグルメ・観光・自然・工芸品・歴史などどのジャンルをとっても楽しめる土地です。
これだけポテンシャルの高い県も珍しいかもしれません。
海と山と豊富な産業に恵まれた福島県。
改めてその魅力を探ってみました。
福島おススメ観光スポット
福島県は主に「会津エリア」「中通りエリア」「浜通りエリア」に分れますが、人気のあるところや意外と知られていないスポット中心にご紹介いたします。
鶴ヶ城(会津若松)
2013年NHK大河ドラマではこの鶴ヶ城舞台とした戊辰戦争がリアルに描かれていましたね。
ドラマ通り、実際戊辰戦争の舞台となった城です。
室町時代1384年、蘆名直盛(あしな なおもり)により創建されました。
蘆名家は会津守護職で、ここが創建した東黒川館が鶴ヶ城の前身とされています。
その後伊達政宗も一時この城主となります。
最初天守閣のなかった鶴ヶ城ですが、伊達政宗が城主になってから増築されたといいます。
ただ、伊達政宗がここ会津を支配したのは1年余りとされていて、その後城主は幾度も変わることとなります。
1868年9代城主の松平容保(かたもり)の時に戊辰戦争が勃発。
1カ月の籠城後、開場し、鶴ヶ城はなんとかその形を残したとされています。
白虎隊の悲劇など、鶴ヶ城の歴史を紐解くと、さまざまなドラマが見えてきます。
現在、天守からは会津若松の美しい町並みが一望できます。
東面の高さ約20メートルの石垣も必見です。
所在:福島県会津若松市追手町1-1
電話:0242-27-4005
営業:8:30~17:00 入城は16:30まで
料金:大人410円(天守閣・麟閣共通券 大人520円)
小中学生150円
アクセス:磐越西線会津若松駅下車
周遊バス「鶴ヶ城入口」下車、徒歩約5分
車:磐越自動車道「会津若松IC」下車約15分
飯盛山・さざえ堂(会津若松)
国の重要文化財に指定されているさざえ堂。
1796年に飯盛山に建立されたお堂です。
六角形の三層構造で高さ16.5メートル、二重螺旋のスロープ沿いに西国三十三観音像が安置されています。
二重螺旋のスロープとはすなわち、上りと下りのスロープが異なるため、人とすれ違いが起こりません。
この構造は世界的も珍しいと言われています。
外観が渦巻いているように見えるその形状からさざえ堂と呼ばれていますが、正式名称は「円通三匝堂」(えんつうさんそうどう)。
建造物価値としても、三十三観音参りの意味でも会津に行ったら必ず足を運びたいスポットです。
ちなみにこのさざえ堂が建つ飯盛山は戊辰戦争の際、白虎隊の若き戦士が、鶴ヶ城が燃えていると早合点し自刃した地としても知られています。
所在:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下1404
電話:0242-22-3163
営業:8:15~日没(1~3月は9:00~16:00)年中無休
料金:大人400円、高校生300円、小中学生200円
アクセス:磐越西線会津若松駅下車
「飯盛山下」下車、徒歩約5分
車:磐越自動車道「会津若松IC」下車約15分
大内宿
大内宿は会津若松市と日光今市を結ぶ道中にある、江戸時代に栄えた宿場町です。
当時の面影そのままに残され、タイムスリップしたようなその風景は圧巻!
国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
今となってはお土産屋や食事処などと店舗となっていますが、景観の保護は徹底しているそうです。
地元の住民で茅葺の葺き替えなども行っているとか。
積雪量の多いこの地域では冬、雪まつりも開催されます。
(2022年は中止)
雪におおわれている茅葺屋根の建造物は風情ありますね。
四季折々で様々な風景が楽しめるので会津にきたら立ち寄りたいスポットです。
ちなみにここの一角にあるネギで食べるそば屋さんは有名です。
(お箸の用意もあるそうなので安心してください)
所在:福島県南会津郡下郷町大字大内
電話:0241-68-3611
営業:店舗によります
料金:大人400円、高校生300円、小中学生200円
アクセス:会津鉄道湯野上温泉駅 タクシー約10分
車:東北自動車道 東北道白河IC下車約60分 有料駐車場有
五色沼
ミシュラン・グリーンガイドで一つ星に認定された湖。
五色沼は「五色沼湖沼群」と言って湖沼の総称です。
1888年の水蒸気爆発によってできた沼で、沼によって色が異なることから「神秘の湖沼」と呼ばれます。
エメラルドブルーやコバルトブルーなど、目に鮮やかな色が美しく、神秘的。
自然美を堪能しながら沼の周りをハイキングできるコースもあります。
紅葉シーズンなどはさらに沼のブルーとのコントラストが美しいと人気です。
所在:福島県耶麻郡北塩原村桧原
電話:0241-32-2349(裏磐梯観光協会)
アクセス:JR「猪苗代駅」からバスで約25分
「五色沼入口」もしくは「裏磐梯高原駅」下車徒歩約5分
新宮熊野神社
平安中期の武将、源 頼義(みなもとの よりよし)勧請の神社。
国の重要文化財に指定されています。
木造の熊野三社本殿(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の熊野三社の本殿)とありますが、壁のない44本の柱と屋根のみの拝殿、「長床」が圧巻。平安時代の寝殿造りの建造物です。
樹齢は800年とも言われている境内にある高さ30mものご神木の大イチョウは見事で、秋には一面黄色い絨毯が敷き詰められます。
大イチョウはライトアップされ、昼夜楽しめます。
福島ではパワースポットとしても人気があり、晩秋イチョウの葉の絨毯ができるころはインスタ映えばっちりのスポットでもあります。
ちなみに長床の七不思議としてこれらがあがっているそうです。
一.三社の屋根には鳥がとまらない。
二.長床に鳥が巣をかけない。
三.長床の中には蚊が入らない。
四.長床の最北の隅に板が敷かれない。
五.村に火災が起こっても二軒以上燃えない。
六.栗の一年生に実をつける。
七.熊が来て神前に詣でる。
引用:ぐるっと会津
一と三くらいは実際確認できそうですねw
所在:福島県喜多方市慶徳町新宮字熊野2258
電話:0241-23-0775(新宮地区重要文化財保存会)
拝観:8:30~17:00
冬期間(12月~3月)は土・日・祝日9:00~16:00
拝観料:大人300円・高校生200円・中学生100円・小学生以下無料
アクセス:JR磐越西線喜多方駅より会津坂下方面へタクシーで約10分
岩谷観音(観音寺別当)
福島市の真ん中に位置する信夫山(しのぶやま)の中腹の岩に刻まれた観音様。
元々この山は熊野、羽黒、羽山の三山からなり、羽黒、月山、湯殿の三神社が祀られている山です。
そこに磨崖仏群で三十三観音、地蔵尊、不動尊など60余対が刻まれています。
福島市指定の史跡のひとつです。
平安末期のこの地の豪族・伊賀良目氏がこの岩にお堂を作ったのが始まり。
磨崖仏は江戸時代に庶民の間で西国三十三観音を模した仏像を礼拝することが流行したことからここ信夫山にも観音様が刻まれたとされています。
所在:福島県福島市岩谷7-2
電話:024-534-5740 観音寺(観音寺別当)
アクセス:JR東北新幹線・東北本線福島駅からバス約10分 岩谷下下車
車:東北自動車道福島飯坂ICから車約15分
番外編:春の枝垂れ桜
約1000本のしだれ桜の3kmの道が喜多方にあります。
春にはピンク一色のトンネルができます。
のんびりと春を楽しめるとっておきのスポットです。
ライトアップも例年ありますが、新型コロナウィルスの感染状況によっては中止されますのでご注意ください。
所在:福島県喜多方市字押切東2丁目
アクセス:【電車】磐越西線喜多方駅から徒歩5分
【車】磐越自動車道会津若松ICから約30分
福島名産品と特産品
海のもの、山のもの、果物から様々な特産に恵まれた福島県。
代表的なものをピックアップしました。
そば
福島県はそばの栽培が盛んなため、各地で名物そばがあります。
代表的なものが「会津そば」「山都そば」「裁ちそば(桧枝岐きそば)」など。
会津そばはコシのよさ香りのよさが特徴。会津のそば粉を使ったそばは日本全国でも人気のそばです。
山都そばはさらしな粉といわれる粉を70%以上含んでいる、つなぎを使わない少し白っぽいそばです。
裁ちそばは檜枝岐村の郷土料理。そばを打つ際に何枚か重ね、裁断するかのように切るためその名がつきました。現在はどうかわかりませんが、本来は檜枝岐のそば打ちは女性の仕事とされていたそうです。
福島のそばは絶品です。
喜多方ラーメン
もうブランド化していますね。札幌ラーメンや博多ラーメンと並び、日本三大ラーメンの一つとも言われています。
喜多方地方では朝ラーメンを食べる、俗にいう「朝ラー」文化の根付く地方です。
喜多方は今や日本屈指のラーメン店の多い地域としても知られるようになりました。
喜多方ラーメンは太めの縮れ麺。
ツルツルっとした食感にあっさり醤油味のスープがよく合い、朝からペロリと食べれます。
出汁は店によって異なるそう。自分好みの店を見つけるため喜多方の食べ歩きもいいですね。
果物
桃は有名ですね。全国生産量2位。
桃を使った製品も多く販売されていて、最近はメディアで紹介されたことから人気となった桃のポテトチップスなども多く出回っています。
その他福島は日本梨なども生産量が多く、人気があります。
柿の出荷量も多く、あいづ身不知柿(みしらずがき)は皇室へも献上される柿。
会津美里町で古くから栽培されている品種です。
渋柿で、昔から伝わる渋抜きの方法により美味しくいただける柿。
要望に応じて出荷元が渋抜きしてもらえます。
米
TOKIOのテレビ番組でもご存じのとおり、福島県は米どころ。
様々な農産物が生産されているなか、米は全体の30%をしめています。
味の評価も高く、コシヒカリやひとめぼれのほか、オリジナルブランド米も生産されています。
「天のつぶ」という品種はコシヒカリやひとめぼれなどの定番ブランドに匹敵する美味しさと言われています。
日本酒
美味しい米ができる土地には美味しい日本酒あり。
世界最大規模のワイン品評会でも奥の松酒造(二本松市)の吟醸酒「奥の松 あだたら吟醸」が日本手簿問で最優秀賞に選ばれるほど、福島のお酒のクオリティは高いと言われています。
福島は地域によって気候が大きく異なるため、酒蔵の場所によって日本酒の味の特徴も大きく異なります。
福島県内には50を超える酒蔵があります。
好みのお酒を探す旅なんても楽しそうですね。
福島の人気お土産
福島の人気のお土産というとどんなものがあるのでしょうか。
東京のアンテナショップでも人気のものも含め、ご紹介します。
赤べこ
お馴染み福島県代表の民芸品。
主に会津若松で作られています。
元々疫病除けとして作られた赤べこ。
2021年は新型コロナウィルスの感染拡大と丑年の相乗効果から入手困難になるまで人気となりました。
タレントのマツコ・デラックスさんも収集家として有名ですね。
その影響もあるのかもしれません。
近年、ヘッドフォンをしている赤べこなど様々なバージョンが出てきています。
ヘッドフォンをしている赤べこは首が揺れるとまるで音楽に合わせてノリノリにリズム撮っているように見え、また愛らしく見えます。
赤べこについて詳しくはこちらでご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
起き上がり小法師
赤べこ同様、「無病息災」「家内安全」から民芸品としても古くから愛されている起き上がり小法師。
職人さんによって表情も違うので、選ぶのも楽しいですね。
こちらも最近は様々なバージョンが出てきて、インテリアアイテムとして楽しく飾れるものも。
自分に降りかかる災いの身代わりになってくれるという起き上がり小法師。
お守りにと、友人や家族へのお土産に買っていく方も多いそうです。
会津若松では毎年年明け、起き上がり小法師のお祭りが開催され、今年の起き上がり小法師を買い求める人で賑わいます。
詳しくはこちらをご参考ください。
ままどおる
郡山市三万石の「ままどおる」は1967年の発売以来不動の人気。
福島県の代表のお菓子といってもいいかもしれませんね。
甘すぎず、ミルク味の餡の入った焼き菓子で、凍らしても美味しいという情報も。
さらに冬季限定のチョコままどおるも大人気だそうです。
5個入袋600円~。
いか人参
お酒のあてにも食卓であと一品欲しいというときも子供から大人まで美味しくいただけるいかにんじん。
そのまま食べてもいいですし、アレンジレシピなどもネットなどで色々紹介されています。
箸休めのつもりでつまみはじめると、結局箸が止まらなくなるほど後をひく味。
食べ過ぎにご注意を!
桃の恵み
桃をつかった製品で特にリピーターの多い製品かもしれません。
福島の桃を贅沢に使った桃のジュース。
自然の甘さはまさに果実を食べているよう。
濃厚な味ながら、意外とさらっと飲めるのでねっとり感が苦手という方も安心して飲めます。
190gで149円と少々お高めですがくせになります。
ソフト揚げかまぼこ
こちらもメディアで紹介されてから大人気になったもの。
そのままでもおでんなどにいれても美味しくいただけます。
本当に美味しいです。
東京アンテナショップでもすぐに売り切れとなるそう。
ソフトなかまぼこを揚げた感じ。
重くなく、料理しだいで幅広く楽しめます。
福島県は改めてみると食べ処、見どころ満載の土地。
城下町の風情残る会津若松は歩いているだけでも楽しくなります。
東京の福島のアンテナショップはいつもお客さんでいっぱい。
福島の食もぜひご堪能ください。
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