大人気の南部鉄器の魅力とカンタン手入れ法

南部鉄器

出典:岩鋳

南部鉄器が今世界中で人気って知っていましたか?

特に紅茶などお茶を飲む文化圏に人気だそうです。

「錆びる」「重い」と、使いにくそうなのになぜ?

と思うかもしれませんが、人気の理由はもちろんあります。

人気となら一度使ってみたくなる南部鉄器。
でもその魅力って何?手入れは面倒じゃない?

南部鉄器についてのお話です。

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南部鉄器の魅力

岩手の伝統工芸にも指定されている南部鉄器。
鉄瓶・急須・鉄鍋・鍋敷きなどアイテムは様々。

海外でも人気の南部鉄器の魅力はどこにあるのでしょうか。

優れた機能

そもそも鉄は熱伝導、蓄熱性に優れでいます

熱が伝わりやすく、冷めにくいため、食材に均一に熱が伝わります。
特に南部鉄器は鋳造する際に使った砂型と呼ばれる特殊な型を使用するのですが、その際にできる表面の砂目
このわずかな無数のくぼみが食材を焦げにくくします。

じっくり焦げ付くことなく熱を食材に伝えるので、食材の旨みを最大限に引き出すことができるのです。

鉄分補給

南部鉄器で煮込んだり、沸騰させたりすると鉄特有の鉄分が溶け出します。
これは身体に吸収されやすい鉄分(二価鉄)。ほうれんそうやひじきとは異なった鉄分で、鉄不足の解消にはもってこいの栄養素す。

ある意味、貧血の方にはぜひ使ってほしいアイテムです。

水がまろやか

お茶をやっている方ならご存知かと思いますが、茶の湯では南部鉄器の茶釜でお湯を沸かします。

そのお湯は普段やかんで沸かしたお湯とちがっ口当たりがまろやかで、カルキなどの臭みもまったくありません。

鉄瓶で沸かしたお湯はお茶やコーヒーを美味しくすると言われている所以です。

水のさまざまな物質は「湯あか」となり、鉄瓶内部に吸着除去され、同時に微量の鉄分が含まれていきます。
これが「甘美な湯」を生むと言われています。

これが南部鉄器がお茶を飲む文化をもつ外国でも人気の理由です。

南部鉄器アイテム別手入れ法

ここまで読むと「いいことだらけ」の南部鉄器ですが、もちろんデメリットもあります。
それは「サビ」「重さ」

鉄なので当然重いです。
「重い調理器具は使わない」という方にはおススメしませんが、
まずは使ってみたいと言う方に、手軽なメンテナンスのご案内です。

鉄瓶の手入法

南部鉄器の鉄瓶はまず「慣らし」から始まります。

初めて使うとき

1. 内部をよく水ですすぎます。
  洗剤を使う必要はありません。

2. 水を入れ、中火くらいでお湯を沸かします。
  蓋は全部閉めず、ちょっとずらします。
  沸き始めると鉄は一気に沸騰しますので、完全に蓋をしてしまうと噴きこぼれます。

3. 沸騰したらお湯を捨て、また新しい水を入れ、お湯を沸かします。
  これを2~3回くり返します。

「鉄瓶慣らし」とも呼ばれるそうで、このときのお湯は製造過程のホコリなども含まれるため、飲まないようにしてください。
普通のやかんと比べるとかなり熱いので、鍋つかみか、濡れた布巾などで手をカバーしながら作業してください。

普段の手入れ

1. 残ったお湯はすべてあけ、中を空にして火にかけます。(空だき)

2. 水分がすべて蒸発したら、火からおろします。
  (熱いので火傷に注意!)

3. 蓋は逆さにして布巾などの上で乾燥させ、本体はそのままガス台の上に放置させます。

※ 布に緑茶を含ませ、鉄瓶が温かいうちにその布でパッティングすると独特のツヤがでます。

サビがでてきたら

1. お湯が赤くなったらメンテナンスが必要です。
  錆びてもお湯の色が変わらなければ問題ありません。

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2. サビを亀の子たわしなどで洗う。(金属たわしは使わないこと)

3. 緑茶の茶葉をお茶バックなどに詰め、鉄瓶で煮出す。

4. 煮出したらそのまま一晩放置する。

5. 水をすて、もう一度お湯を沸かす。
  色が透明になったらOK.
  まだ赤いお湯がでるようなら、また緑茶を煮出し、これを2~3回くり返します。

鉄瓶は日常使うことがメンテナンスになります。
毎日使うことこそがサビ防止にもなります。

鉄急須の手入法

使い始めは水で軽く洗います。
急須は直火にかけられないので、鉄瓶のような慣らしはしません。

普段の手入れ

1. 急須内部や茶こしを、水または、ぬるま湯でよく洗う。
  洗う時に洗剤は使わないでください。

2. 布巾で水分をふきとり、蓋、ちゃこし、本体からはずして乾かす。
  水分が残っているとすぐにサビがでてきます。

鉄鍋の手入法

鉄鍋

出典:OIGEN

鉄鍋は重いので洗うのが少々大変かもしれませんが、ちゃんと手入れすれば一生モノとも言えるイッピンです。

初めて使うとき

1. 水で軽く洗い、拭き取ります。

2. 火にかけ、完全に水分をとばします。

3. 鍋底を覆うくらいの油を入れます。

4. 野菜くず(皮やヘタ)を入れ、炒めます。

5. 野菜にまんべんなく油がまわったら火をとめ、十分に冷ます。

6. 手で触れるくらいになったら野菜くずを取り出し、鍋を亀の子たわしなどで洗い、火にかけて水を飛ばします。

普段の手入れ

1. 手で触れるくらいまで冷めてからたわしで洗い、布巾でふく。
  洗剤は使わない方がいいですが、汚れがひどいときは無香料の中性洗剤で洗ってください。
  (金属たわしはつかえません。)

2. 再び火にかけ、完全に水分を飛ばします。

赤い点のサビが出てきたら

1. 洗剤をつけずたわしで洗い、強火で30秒ほど空炊きします。

2. 油をひき、野菜くずを炒めます。
  赤い点々が消えるまで繰り返します。

アイテム問わず、鉄は強そうで意外とデリケートです。
金属たわし、食器洗浄機、クレンザーは使わないでくださいね。

鉄瓶と急須の違いとは

ちなみにですが、鉄瓶と急須の違いわかりますか?
鉄瓶は、「お湯を沸かすため」の道具で、急須はお茶を淹れるための道具です。

鉄瓶は直火にかけ、お湯を沸かします。
それにより水がまろやかに美味しくなります。

一方、急須はホーロー加工がしてあるため、直火にはかけられません。
内部には茶漉しがついているので、陶器の急須と同じように使います。

最近海外で人気の色がついているものも、鉄分補給や直火にかけるなどはできません。

受け継がれた伝統の技・南部鉄器の歴史

南部鉄器とは岩手県代表の伝統工芸です。

作られているのは岩手県盛岡と水沢
江戸時代から作られているといますが、水沢では1090年くらいから製造されていたと言われています

工業生産のようなイメージがあるかもしれませんが、意外と作りは細かいため職人の手で生み出されます。

南部鉄器は昔から装飾も細かく、それが職人の腕の見せ所。そこで南部鉄器としての格式が決まるとも言われています。
砂で作った鋳型に銑鉄を流し込む「焼型法」という製法で、ひとつの型からは当然一つしかできません。

伝統的な技が必要ながらも、最近では現在の生活にスタイルにマッチする洗練されたデザインアイテムも多く地味な鉄の印象を払拭すべくカラフルな色のものもでてきました。

それが海外でも大当たり。
適度な重厚感と見た目の美しさが人気のようです。

昔から鉄は日本人の生活に欠かせないアイテムでした。
使ったことがないと言う方は、一度使ってみませんか?

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