駅のポスターや観光パンフレット・ホームページの画像のような紅葉の写真撮りたいと思っていても、実際はなかなかの写真って撮れないですよね。
もちろん商用の画像は加工もされているので、当然なのですが、でももう少し「いいね」が付くような写真を撮りたい!
スマホでの紅葉の撮影のコツです。
紅葉の写真なぜイマイチ?
なぜイマイチな写真になるのでしょうか?
それはスマホのバージョンは関係ありません。
もちろん最新のスマホはカメラ機能も充実していますが、写真で大切なのはもっと違うところにあります。
紅葉の写真で代表的な失敗例は以下の通り。
- 暗い
- メインがない
- 乱雑な印象
- メリハリがない
といった感じでしょうか。
これはスマホでの撮影にかぎったことではありませんが、見た目の印象をざっくりと切り取ると、写真としてはイマイチな印象になります。
何かメインにして切り取る、背景などとのコントラストを活かす、など構図に一工夫するのが映え写真を撮るコツです。
紅葉した木全体を切り取るとなんとなくメリハリのない、印象の薄い写真になりますが、どれか一つの葉に焦点を絞り、奥の葉を少しぼかすなどするとメインがはっきりするので写真全体が締まった印象になります。
具体的な撮影のコツをみていきます。
ワンランク上の紅葉の撮影法
抑えるべきポイントごとにみていきましょう。
紅葉の切り取り方
紅葉した木を全体、なんとなく数本まとめて、となると写真全体がまとまりません。
何かメインを入れて構図を決めます。
構図の例:
- 紅葉の奥に何かポイントとなる建物を入れる
- 色づきの良い葉をクローズアップ
- 青空を多めに入れ、紅葉とのコントラストをはっきりさせる
- 木の全体像を入れず、葉が密集したところを切り取る
- 周りの環境を活かす
漠然と紅葉を撮っただけではちょっと面白みのない写真になってしまいます。
例えば木全体でなく思い切り寄って切り取ると以下のような感じになります。
周りの環境を活かすなら水面に映った紅葉なども画になります。
透けるような青空には紅葉が良く映えます。
そんな時はあえて空の面積を多めにするのも手。
反対にどんより曇りの場合は写真が白っぽくぼんやりとなりがち。
そんな時は紅葉に基準を当て、全体的に明るく鮮やかに見えるポイントを探してみます。
露出などを調整するのもひとつのテクニックです。
もし紅葉のピークを過ぎたなら落ちた葉もねらい目です。
視点を変えて画になる構図を探してみてください。以下は芝に落ちた紅葉を撮ったものです。
以下は地にむけて撮影していますが、かがんで地面水平に近いアングルで撮っても奥行きのある面白い写真が撮れます。その場合はスマホを上下反対にし、レンズをなるべく地面に近づけるのがコツ。
近くの落ちた紅葉をメインに奥をぼかすといいでしょう。
光を考える
順光と逆光を考えます。
順光とは自分側から被写体(ここでは紅葉)に光がある場合のことをさします。
全体的に明るく撮れますが、影も少なく全体的にのっぺりとした印象になります。
紅葉の撮影のおススメは逆光。
紅葉の間から太陽の光が見えると、グッとメリハリが出てドラマチックな印象になります。
撮影の補正
スマホもデジタルカメラも同様ですが、カメラは周りの明るさによって自動的に明るさを補正します。
そうすると、特に晴天のときなどは手前の紅葉が真っ暗になってしまうことも。
意図的に明るさを補正することが大事になってきます。
iPhoneならメインで撮りたい紅葉のポイントを合わせると枠が表示され、その横に太陽マークが現れると思います。そこを調整すると明るさが調整できます。
反対に背景が暗い場合、マイナスにするとコントラストの効いた写真になります。
明るさ(露出)はなるべく撮影時に補正したほうがいいかもしれませんが、鮮やかさは後からスマホでも修正できるので、できることは撮影後の補正で問題ありません。
紅葉ライトアップの撮影法
ライトアップも名所では定番となりましたが、これがなかなか難しいんですよね。
紅葉が明るく照らされているのでコントラストが出しやすいと思いきや、背景が暗すぎてちょっと葉も沈んだように映りがち。
おススメは日が沈む直前の薄暗い背景。
「HDR」機能を使えば三段階の露出をうまく合成してくれます。
手振れしやすいので、スマホをしっかり固定してください。
ただし、人混みで三脚などを使用するのはマナー違反です。
絶対禁止なのはフラッシュ。
一部だけ強い光を当てることにより紅葉の色もきれいに撮れません。
実際画面を見ながら露出(明るさ)を補正しながら撮影してみてください。
スマホのカメラ機能もどんどん進化していますが、写真の良し悪しは構図で大きく左右されます。
構図ばかりは後から修正できませんので、何をメインにするか画面を見ながら切り取り方を決めてください。
せっかくの紅葉、「いいね」もらえる写真になるようがんばりましょう。
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