日本の伝統工芸は世界でも大人気。日本人として少しは知っておきたいものです。工芸の良さを知るにはまずは制作現場を観るのが一番。しかも体験できる工房も多くあります。
世界に誇れる伝統工芸を一度体験してみませんか?
しかも親子で参加できるものも多くあるので、この夏のお子さんの夏休みの自由研究にもいいかもしれません。
日本のモノづくりの素晴らしさをお子さんとぜひ味わってみてください。
夏休みの自由研究にも役立つ?伝統工芸体験スポット
お子さんの夏休みの自由研究。親子で悩みますよね。
どうせなら親子で楽しめるモノづくりイベントに参加してみたらどうでしょうか。
江戸切子(東京)
宝石のような輝きを放つ江戸切子。
高速回転している円形の刃にガラスを押し当て傷をつけることにより、あの美しいカットができていきます。
販売されているようなカットはなかなかできませんが、カンタンなペーパーウェイトや小皿などにカット入れる体験ができます。
カンタンそうに見えてけっこう難しい、江戸切子のカット。
ぜひ親子で楽しんでください。
体験できる工房はこちら。
こちらもご参考まで。
> 江戸切子の魅力と選び方 値段の違いや手入れ法
東京銀器(東京)
認知度は低いかもしれませんが東京銀器は東京の伝統工芸のひとつで、国の経済産業大臣指定伝統的工芸品にも指定されています。平田派銀師12代目の上川宗伯氏から日常使いできる銀器作りのほか、伝統工芸品や東京銀器の歴史についても学べます。夏休みの自由研究にもピッタリですね。
作るものは日常で使えるもの。お子さんでも安心のしおりやちょっと難しいぐい呑みなどが作れます。
体験できる工房はこちら。
匠に学ぶ房州うちわ作り
房州うちわは日本三大うちわのひとつ。
千葉県南房総地区で作られています。国指定の伝統工芸でもあります。
房州うちわは軽くてあおぎやすいので、美しい上に実用的。
涼しさも格別です。
夏休みに特化した体験イベントが開催されますので、参加してみてはどうでしょうか。
こちらもぜひご参考ください。
> 房州うちわとは?魅力と歴史
手描友禅染 「挿友禅」(京都)
手描友禅は京都の伝統工芸のひとつ。古くから伝わるその技法を体験できます。
染付するのはハンカチやトートバッグなど。
本来糊となる染料を線描きし、その内側を筆で塗り絵のように色付けしていくのですが、体験のアイテムはあらかじめ糊の線描きがされていますので、お子さんでもカンタンに色付けできます。
塗り絵感覚で楽しめます。
色も濃さなど調整するだけで全然見え方が異なるので面白いですよ。
時期によって募集締め切られている場合があります。
美濃和紙雑貨体験(岐阜)
岐阜県の美濃市は日本三大和紙の産地です。「うだつの上がる町並み」として重要文化財となっている風情たっぷりの地域です。
その一角で体験するのは美濃和紙を使った張り子。
起き上がりこぼしや和紙しおりが作れます。
町並みを歩くだけも楽しい町並み。
和紙という文化を五感で楽しめる町並みです。
旅行を兼ねてぜひ参加してみてください。
「尾張七宝」の七宝焼体験(愛知)
天保の時代1830年くらいから作られているという尾張七宝。
技法としては金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けていく作業になります。
体験コースではオリジナルのペンダントやブローチなどを制作。
七宝は一度やると面白いですね。夢中になってしまいます。
常設展示観覧では、尾張七宝の歴史も学べます。
ただイベント参加するのはもったいない。
しっかり伝統工芸の歴史も持ち帰ってくださいね。
博多人形絵付け体験(福岡)
約400年の歴史、福岡の伝統工芸品「博多人形」の絵付け体験。
博多人形というと日本の女性などをかたどった奥ゆかしい飾り人形をイメージするかもしれませんが、体験で絵付けするのは可愛らしいキャラクターのような人形。
ダルマのようだったり、招き猫のようだったり、愛嬌たっぷりの素焼きの人形に好きな色で絵付けしていきます。
絵付け次第で異なった表情ができるので、親子で参加すると楽しそうです。
博多人形のような高尚な人形はちょっと、、という方もどれにするか迷ってしまうほど可愛らしい人形ばかりです。
金箔貼り体験(石川)
石川県金沢の代表的な工芸、金箔工芸。
極薄の金箔を作る技術はここ金沢ならではの匠の技。
体験ではこの金箔を使って金箔貼りをします。
さらに体験だけではなく金箔の製造方法や歴史まで学べます。
工芸の町、金沢のモノづくりに触れることができる貴重な体験をしてみませんか。
会津塗の蒔絵体験(福島)
会津塗は福島県代表の伝統工芸です。
職人さんに教わりながらお椀、宝箱、お皿の中からアイテムを選び、好きな図案を描いていきます。
あらかじめこの図案を描きたいと準備していくといいかもしれませんね。
金粉を使ったり、螺鈿というあわびの貝から採取したものを漆に貼り付ける技法などかなり本格的な体験ができます。
難しそうに聞こえますが、3歳から参加できます。
津軽塗スプーン作り体験(青森)
津軽塗は青森県を代表する伝統工芸。個人的には幼いころから漆を普段使いし、身近な日常アイテムとして使用することは素晴らしいと思っています。
漆ほど安全で軽くて、使いやすい食器はありません。
欠ければ補修もできるので、半永久的にも使えます。
まさにSDG’sに適した素材です。
スプーンをお箸に変更もできます。
伝統工芸を体験するとともに、その歴史も学べば自由研究はばっちりですね。
ぜひ旅先で体験してみてください。
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