レジ袋が有料化になってから、買い物の量に合わせて調整の効く風呂敷に注目が集まっているようです。
専門店ではのきなみ売上が伸びているという話も聞きます。
エコバッグとしてはもちろんのこと、風呂敷は本来包み、まとめ、運ぶものとして昔から日本の生活に欠かせないものでした。
衛生面でもこれから活用したい風呂敷の便利な使い方のご紹介です。
風呂敷の使い方
風呂敷はその名の通り、入浴の際、脱いだ衣服を畳んでまとめる布からその名がついています。
最近はラッピングサービスなども普及し、訪問先へのご挨拶などの手土産もお店の紙袋に入れて持って行くということが一般化しましたが、本来は風呂敷に包んできちんと手に持って行くのがマナーです。
基本的な包みかた
今の時代、着物を着ている方でも風呂敷包みを片手に抱えてという姿は見なくなりました。
それでも一枚布があれば、モノをむき出しで持ち運ばずにすむので便利です。
基本的な包み方はマスターしておいて損はないですね。
包み方にしばし出てくる「真結び」は風呂敷の基本結び。
ほどけにくく、いざほどくときはカンタンという基本的な結び方。
やり方がわからない方はこちらをご参考ください。
> 真結びをマスター
1. 風呂敷の中心に包みたいものを置きます。
2. Cを風呂敷がたるまないようにかぶせます。
3. さらにその上にAをかぶせます。
4. 両端BとCを真結びにすればできあがあり。
これは「お使い包み」といわれるもの。
正式に訪問先に持っていくには3と4の手順が逆になり、Aの部分で結び目を隠すかたちにします。
ギフトラッピング
風呂敷そのものをラッピングペーパー代わりに。
風呂敷込みのギフトになります。
1. 図のように風呂敷を広げ、AとBの中心と包みたい箱の右角をあわせ、そこから箱を左へ倒します。
2. D、Cの順に箱の側面に沿わせるように風呂敷をかぶせます。
この時たるまないように気をつけてください。
3. そのまま風呂敷がたるまないよう、箱を反転させ最初の位置にもどします。
4. aとbを真結びし、リボンの形にするよう整えます。
ショッピングバッグ
最近レジ袋代わりに注目されている風呂敷バッグ。
今や風呂敷の便利な使い方の定番といってもいいかもしれません。
面倒な裁縫など要りません。
一番使い勝手のよいバッグの作り方はこちら。
1. 風呂敷の裏を上にして三角に折ります。
2. 三角の底辺の2つ角を結びます。
3. 裏返しにし、風呂敷の表面を出します。
4. 持ち手部を真結びにしたらしずく型のバッグができます。
そのほか簡単にできる風呂敷バッグの作り方はこちらをご覧ください。
> 簡単!風呂敷エコバッグ作り方
意外な風呂敷の使い方
モノを包むのはもちろんのこと、もっと普段使いの風呂敷の便利でちょっと意外な使い方があるんです。
風呂敷をキャリーバッグに
旅行先で色々買い物したり、お土産買ったりしているとどんどん荷物が増えていきますよね。
紙袋もどんどん増えると手に持つのも大変に。
そんなときに風呂敷が役に立ちます。
2つ3つにかさばる紙袋を風呂敷にくるみ、キャリーバッグにくくりつけちゃえば、すっきり。
風呂敷をベビーカーに取り付ける
マメに取り出すものでない赤ちゃんの防寒着やおもちゃ、替えのおむつなどはまとめて風呂敷に。
おむつ替えのときの敷きモノとしても使えます。
風呂敷を子どもリュックとして
作り方は風呂敷バッグとほぼ同じ。
最近はポップでかわいいデザインの風呂敷が多く販売されているのでぜひお子さんの好みに合わせて選んでください。
作り方はかんたん!
1. 風呂敷を裏を上にし、ひし形のように広げます。
2. AとCを重ねるように二つ折りにし、DとBに結び目を作ります。
3. AとCをかるく結びます。
4. AとD,CとBを真結びに結んだられきあがり。
災害時にも役立つ風呂敷
大判の風呂敷を2枚ほど避難用バッグに入れておくと何かと使えます。
そのほか、避難所での他家族との間仕切りや、乳児がいる場合の授乳ケープなど、さまざまな用途に使えるので便利です。
少なくても一枚は撥水加工の風呂敷にしておくと水汲みバケツとしても利用できます。
風呂敷の四隅に結び目を作り、隣り合った結び目の先を真結びするだけです。
撥水制の風呂敷はいざとなれば雨具やシートにもなるので、これも一枚あるととても重宝します。
このほか、風呂敷一枚あると本当に便利なことがあります。
日本人は手ぬぐいや風呂敷をさまざまな用途に使ってきました。
最近は昔ながらの古典柄のほか、ポップで可愛らしいデザインのものや、ちょっとしたサブバッグなどにもちたくなるようなおしゃれなデザインの風呂敷も展開されています。
レジ袋有料化となったこの機会に一度チェックしてみてはどうでしょうか。
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