ハッカ油を活用して梅雨や夏も快適に

ハッカ油の活用法

暦のうえでは夏にはいりました。
これから雨も増え、気温もどんどん高くなります。

高温・高湿度によるさまざまな悩み。
例えば虫の発生や菌の増殖、匂いなど。

それらの悩み、ハッカが一挙解決してくれます。
しかも頭痛解消効果も。

ハッカ油の効果や効能、詳しい使い方をご紹介。

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ハッカ油の効果

そもそもハッカとはどんなものなのでしょうか。

薄荷(はっか)とは

収穫は6月~10月。日本に自生するハーブの一種です。
江戸時代から日本人に親しまれ、さまざまな場面で活用されていました。

ペパーミントよりメントールの含有量が多く、その爽快感は高温多湿になる時期の私たちの不快感を軽減させてくれます。

ハッカ油とはハッカを蒸留・精製して作られた物で、虫除け・掃除・ボディメンテなど様々な用途に使えるものです。

ハッカ・ハッカ油の効果

自然由来のものなので、子どもから大人まで安心して使えます。
(一部使用に関して注意事項はあります。)

殺菌・抗菌効果

もともとハッカは医薬品として使われてきました。
湿布薬や咳止め、風邪薬や胃腸薬、さらにかゆみ止めや抗菌剤など。

さらには殺菌・抗菌効果も高く、O-157の流行時には効果的とされていました。
特にまな板やフローリングなどにスプレーをしておくと殺菌・抗菌効果が期待できるようです。
※しかしすべての菌に効果があるわけではありません。

虫よけ

ハッカの臭いをきらう虫は多いようで、特に夏場避けたい蚊やゴキブリ、ダニやコバエなどに効果があります。

ハッカ油スプレーを作って網戸やベビーカーに吹きかけるほか、身体にも使用できます。

梅雨から夏にかけてダニも増殖します。
寝具やカーペットなどに定期的に使いたいですね。

消臭効果

靴箱やトイレ用の消臭にも使えます。
後でご紹介しますが、エコな消臭剤が簡単に作れます。

カビ予防

カビの気になる場所に塗布しておくと、カビの発生をおさえてくれます。

整腸効果

整腸剤に使われていたくらいですので、効果は折り紙つきです。
ハッカ水を飲むと体内に溜まった悪玉菌などを排出し、腸内環境を整えると言われています。

新陳代謝の向上も期待できます。

肩こりや筋肉痛の緩和

肩こりや筋肉痛がひどいとき、ハッカ油を少量塗布すると痛みが緩和します。
その効用から湿布にも使用されています。

風邪予防

うがいの際、コップにハッカ油一滴たらすと風邪予防効果がアップ。
殺菌作用があるので口の中がキレイになります。
また、ハッカ油スプレーをマスクの内側に一拭きすると、雑菌の繁殖予防、または息苦しさも軽減します。

拭き掃除に

ハッカ油を混ぜた水に浸けた雑巾で拭くと、カビ、ダニ防止効果があります。
抗菌効果もあります。

頭痛や発熱に

頭痛や突然の発熱の時は、ハッカ油を垂らした水で濡らしたタオルなどを額に当てると冷却シート代わりになり、症状が緩和されます。

マスクスプレーに

ハッカはクールダウン効果もあるので、夏場は様々な場所でつかえます。
帽子や汗ふきタオルはもちろんですが、最近マスクを着用する機会も多いので、夏場のマスクスプレーにはもってこい。

でもあくまで感覚的なものなので、こまめに水分補給などしてマスク着用による熱中症には気をつけてくださいね。

また、「飲食可」の表記あるハッカ油を水に入れてミントウォーターを作れば、消化不良、頭痛、めまいに効果的。
もともと漢方としても使われていたハッカならではの効用です。

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ハッカ油スプレーの作り方

水に入れて使う場合は原液のままで問題ありませんが、防虫や殺菌に使う場合はハッカ油スプレーを作って使うことをおススメします。
何かと使える万能ハッカ油の作り方です。

【材料】
ハッカ油
無水エタノール or 消毒用エタノール
水 or 精製水
スプレー容器
(ポリプロピレン・ポリエチレン・ガラス・陶器製のもの)
※スプレーボトルはポリスチレン(PS)だと溶けてしまいます。

この分量なら網戸などに使う虫除け・消臭用に使えます。

【身体に使う場合】
無水エタノール 10ml
ハッカ油 5滴
精製水  90ml

制汗スプレーや虫除けとして使う場合は少々ハッカ油の量を少なめにしてください。
皮膚には結構刺激が強いです。

【掃除に使う場合】
無水エタノール 10ml
ハッカ油  2~3滴
精製水   480ml
クエン酸  ティースプーン1杯程度

スプレーに全ての材料を混ぜればOKです。
できれば1回で作ったハッカ油スプレーは1週間くらいで使いきってください

作るたび計量するのが面倒であれば、ボトルに水を入れた時とハッカ油を足した状態の二つを印付けておけば楽です。

ハッカバームの作り方

肌につける虫除けを作る場合、スプレーだと揮発性が高いためすぐに香りが飛んでしまいます。
そこでおススメしたいのが「塗る虫除け」。実際虫刺されしてもかゆみどめになります。

【材料】
ハッカ油 60滴
ワセリン 10g

【作り方】
ワセリンにハッカ油を混ぜ、よく練ります。
プラスチックでない、できればメンソレータムのようなしっかり蓋のできる容器にう入れます。

ハッカ油の選び方

ハッカ油は天然成分から抽出されたものと、合成されたものがあります。
ドリンクなどに入れる場合は「飲食可」「食品添加物」の表記があるものを選んでください。

国産の良質のものは若干割高ですが、それでもそれほど高い値段ではないのでおススメです。

ドラッグストアなどでも購入できます。

ハッカ油スプレーの使い方

防虫として使いたい場合は虫の入ってきそうな玄関周りや窓の網戸にスプレーします。
また薄めに作れば衣服や肌に直接スプレーしてください。

また、まな板などにスプレーしておくと食中毒を防止効果があるようです。

消臭したい三角コーナーや生ごみが入ったごみ袋に吹きかけると匂いがなくなります。

ハッカ油スプレー使用時の注意点

ハッカ油の使用はいくつか注意点もあります。

  • プラスチックにかからないよう注意してください。
  • ペットのトイレの消臭やペットの虫除けなどに使えますが、猫には使わないようにしてください。
    中毒を引き起こし、腎・肝機能障害を引き起こす可能性があります。
  • 妊婦・幼児には注意。効能が強いため、適度な使用におさえてください。血行促進効果もあるため、妊婦さんは特に注意してください。

ハッカ油で作る消臭剤

ハッカ油と重曹を使えば下駄箱やトイレ、冷蔵庫などのの消臭剤にぴったり。
実際の作り方です。

置き型消臭剤

・プラスチックでない容器
・ハッカ油 適量
・重曹   器に適した量
・ガーゼ  容器にかぶせられる大きさ
・輪ゴムまたはリボン

1. 容器に重曹を入れます。

2. ハッカ油を適量ふりかけます。
ハッカ油の量は重曹100gあたりハッカ油10滴くらいが目安です。

3. 容器の口をガーゼをかぶせ、口を輪ゴムなどでとめ、消臭したい場所に置きます。

重曹自体に除湿・消臭効果があるので、この消臭剤はエコですね。
重曹がある程度固まってきたら水周りの掃除などに使って、また新しいものを作ってください。

靴の消臭剤

・ハッカ油 適量
・重曹   器に適した量
・端切れなどの布2枚
・紐またはリボン

ハッカ油を混ぜた重曹を布にくるみ、紐やリボンで口をしばります。
シューキーパーのように靴に入れておくと、靴の消臭ができます。

ハッカ油でこんなアイテムも作れる

こんなものを時間のあるときに作って、梅雨や汗ばむ夏を快適にすごしてください。

ハッカ匂い袋

・ハッカ油 適量
・コットン 適量
・端切れなどの布
・紐またはリボン

手芸店などで販売しているコットンをちぎって丸め、ハッカ油を適量浸み込ませ、綿などの布でくるんで紐かリボンでしばります。要領は重曹のシューキーパーと同じです。

こちらのほうが重曹などの粉もこぼれにくいので持ち運び用にしても。
蓋つきの瓶などにまとめて作っておけば、揮発を防ぐことができ、必要な時にさっと取り出して使えます。

匂いがとんでしまっていると思ったらそのうえからまたハッカ油をしみこませてください。

ハッカ油の紙おしぼり

・ハッカ油 1滴
・キッチンペーパー 5~6枚
・植物性グリセリン 小さじ1/4
・水 50ml
・蓋つき瓶
・ジッパー付保存用ビニル袋

1. 蓋つきの瓶に分量のグリセリンとハッカ油を入れます。

2.蓋をして瓶を横にしてまわし、瓶の内側面にも馴染ませます。

3. 水を入れてまた蓋をして上下に振ります。

4. ジッパー付保存用ビニル袋に一枚一枚折りたたんだキッチンペーパーを入れます。

5. 4に3のハッカ油ローションを入れ、キッチンペーパーにしみこませます。

外出先の汗ふきや除菌用ウエットシートの代わりになります。

以上、ハッカ油はそもそも安いうえ、これだけ活用できるのはコスパ抜群のアイテムですね。
じめじめとした季節、少しでも快適に過ごしたいもの。

取扱いに注意すべき点もありますが、ハッカは昔から日本人が親しんできたものです。
上手く生活に活用していきたいですね。

ハッカ油のスプレーは春の花粉症の不快感の軽減にも役に立ちます。

こちらの記事もご参考ください。
ハッカ油を活用して猛暑対策を

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