墓参りだけではないお盆の過ごし方

お盆の過ごし方

お盆の本来の意味をご存じでしょうか。
また、日本全国お盆の時期が異なるって知っていましたか?

そもそもお盆って何なんでしょうか。
お墓参りはしなくてはならないもの?

意外と知らないお盆の意味。
日本人なら知っておきたい知識のひとつです。

外出がなかなかできない年のお盆の過ごし方をご紹介。

お盆とは

お盆はご先祖を供養するもの。
お盆の期間、ご先祖の霊は浄土からその家系に戻ってくると言われています。

早馬と呼ばれるきゅうりに割り箸を指して馬に見立てて飾り、迎え火を炊いてお迎えします。

正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
盂蘭盆と逆さに吊つるされた苦しみから開放するという意味があるそうで、ちょっと驚きですね。

それにはお釈迦様の弟子にまつわる伝説からきています。

モクレンというお釈迦様の弟子は神通力があったのですが、ある日亡くなった母親が至極で逆さに吊るされ焼かれるという罰を受けている様子が見えました。

師匠のお釈迦様に相談したところ「7月15日、僧たちにお供えをすれば、母は救われるだろう」との助言をもらい、多くの僧の供養をしたところ母は極楽浄土へ行くことができたと言います。

そこからこの期間使者を供養する風習ができました。

日本では606年、推古天皇が十四年七月十五日斎会を設けたのが初めてとされています。

お盆は地方で異なる

ところでお盆時期は日本全国統一でないことをご存じでしょうか。

地方から東京に移住された方は、7月に入ってから迎え火やお供えセットなどがスーパーなどで販売されるを見ると「早いな。」と感じられるでは?

東京のお盆は旧暦のまま7月13日からの4日間。
そのほか沖縄県や鹿児島県奄美地方、静岡市などかなりピンポイントでこの期間がお盆とされています。

ですがほとんどの地域は8月13日から4日間をお盆期間とされています。

お盆の過ごし方

例年、お盆の時期といえば日本全国の高速道路は大渋滞、新幹線は乗車率200%越えというニュースが定番化しています。

その多くが帰郷目的かと思いますが、お盆にはお墓参りするもの。
とはいえ、お墓参りできない、しないからといって何か災いがあるとか、そういうものではありません。

ただし初盆(身内が亡くなって四十九日法要が終わってから初めて迎えるお盆)はきちんとお墓参りしましょう。それはお墓まで故人の霊を迎えに行くという意味もあるようです。

お墓参りはなぜする?

ご先祖様がこちらにもどってきているのに、なぜお墓参りするのでしょうか。

宗派によって考え方は異なりますが、輪廻といって死後、人の魂は生まれかわりながら六道という世界をさまよいます。
浄土真宗では死後すぐに極楽浄土に行くとされていますが、他ではお墓参りすることにより極楽浄土に魂が行きやすくなるとされています。

色々な考え方がありますが、まずはご先祖様の居場所をきれいに清めるという理由が一番なようです。

お墓参りができない場合

お墓が遠方にある場合、なかなか出向くのが難しい場合もありますよね。
お墓参りできないという場合、最近ではお墓参りの代行サービスなどもでていますが、そういったサービスを利用するのもありかと思います。

お墓の掃除とお参りを代行してくれ、大体1~2万円くらいと聞きます。

ですが、忘れないようにしたいのは、亡くなった方は成仏し極楽浄土へ行けるよう祈願すること。
せめてお墓の方向に手を合わるくらいのことはしたいですね。

お盆はお墓参りをするためのものでなく、あくまで故人・ご先祖様を敬い供養するものです。

おうちで果物や花をお供えとして飾り、手を合わせるくらいでも十分です。
あくまで「気持ち」の問題です。

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おうちでのお盆の過ごし方

それでもなかなか遠出がはばかられる昨今。
お盆は家族で家で過ごすという方も多いのではないでしょうか。

たとえお墓参りができなくても、最低限ご先祖様を供養する気持ちは忘れないようにしたいですね。

お供えをする

数種類の果物などをカゴなどに盛り、お供えとしてお盆期間飾ります。
高価な果物である必要はありません。

最近はお供え用として果物やほおずきがカゴにセットされているものがスーパーなどでも販売されています。

お花も一緒に飾る場合、仏花である必要はありません。
仏花はお盆時期、一気に値上がりするので、故人が好きだった花やお供えとして飾ってかわいらしい花を選んでください。

精進料理を作る

お盆は先に記載したとおり、仏教の考えから来ている行事です。

仏教ではご存じの通り、肉類を食べず精進料理と呼ばれる植物性の食材中心の食事を取ります。

難しい料理を作る必要はありません。
いくつかご紹介しておきます。

焼きナスのジュレかけ

【材料】4人分
なす 中サイズ3本

★薬味
しそ・ねぎ など 適量

★ジュレ
白たまりしょうゆ 30ml
水  400ml
寒天 4g

【作り方】
1. なすはヘタをとり、フライパンで少し焦げ目がつくくらいまで焼きます。

2. なすが冷めたら皮をむき、冷蔵庫で冷やします。

3. 鍋にジュレの材料をすべて入れ、弱火で混ぜながら寒天が溶けるまで煮ます。
 焦げ付かないように注意してください。

4. 寒天が完全に溶けたら火からおろし、バットなどにあけ冷蔵庫で冷やします。

5. なすを適当な大きさに切り、冷やし固まったジュレを崩しながらかけます。
 お好みで薬味をかけていただきます。

高野豆腐の唐揚げ

【材料】2人分
高野豆腐 2枚
片栗粉 大さじ4
揚げ油 適量

[A]
おろししょうが 小さじ2
おろしにんにく 小さじ1
濃口しょうゆ  大さじ2
酒   大さじ2
みりん 大さじ2
鶏ガラスープの素 小さじ1

【作り方】
1. 高野豆腐は水でもどします。
  もどったら絞って水を切り、手でちぎります。

2. Aの材料をすべて混ぜあわせたボウルに1を入れ。よく馴染ませます。

3. 2を軽く絞って片栗粉をまぶします。

4. 170℃の油で表面がカリッとなるまで揚げます。

あんかけ揚げめん

【材料】4人分
そうめん 400g
舞茸   1パック
椎茸   大3個
きくらげ 小1袋
薄揚げ  半分
白菜   1/4玉
人参   中1本
チンゲン菜 中2株
ヤングコーン 3本
昆布   1片
干し椎茸 2~3個
干しわかめ 大さじ1
みりん  小さじ1
砂糖   小さじ2
濃口醤油 大さじ2
塩    小さじ1
ごま油  大さじ1
片栗粉  大さじ2と1/2

【作り方】
-中華だしを作る-
1. 水1600ccを鍋に入れ、昆布・干し椎茸・干しわかめ・舞茸をちぎって入れ、中火で煮ます。

2. 1分ほど煮立たせたら昆布を取り出します。

3. みりん・砂糖・濃口醤油・塩で味をつけます。

4. 具材を細かく切ります。
  きくらげは水でもどし、石つきを取ります。
  にんじん・油揚げは細切り、チンゲン菜・白菜は一口大、椎茸は細切りにします。

5. フライパンに油をひき、火の通りにくいものから炒めていきます。

6. 具材がしんなりしてきたら、3の中華だしを加え強火で沸騰させます。

7. にんじんがやわらかくなったら水溶き片栗粉を回し入れ、よく混ぜ合わせます。

8. とろみがでたら火をとめてごま油を加えて香りづけします。

-そうめんを揚げる-
1. そうめんを茹で、ザルにあげて水を切ります。

2. フライパンに半分くらいサラダ油を入れ、170度で水気を切ったそうめんを揚げます。
  油がはねるので、少しずつ入れてください。

3. 箸でほぐしてから少しずつまとめ、めん全体がきつね色になるように揚げます。

-仕上げ-
皿に麺をほぐしながら盛り、8のあんをかけます。

調べると意外と精進料理のバリエーションは豊かで、美味しそうなものが多いですね。
揚げ物もOKなので、子供もきっと喜ぶはず。

お盆の意味を子供に伝えながら家族で楽しんでみてはどうでしょうか。

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