お茶に合わせて茶器を選ぶ

茶器の選び方

家でのお茶の時間を楽しむなら、茶器にちょっとこだわってみては?
茶葉と茶器の相性があるので、茶葉に合わせて茶器を選ぶとお茶の味もグッと変わります。

お茶の時間をもっと豊かにする茶器の選び方とは?
茶器なんて気にしたことない!という方もぜひ参考にしてみてください。

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茶葉に合わせて茶器ぶ理由

基本的に茶器の役目は茶葉を開かせ、旨みを十二分に抽出させること。
当然、茶葉の種類によって淹れ方も異なるのでそれに合った茶器を選ぶことが美味しいお茶を淹れるコツ。

お茶が美味しくなるポイントは茶葉とお湯の量、お湯の温度、そして十分茶葉が開くことができる茶器と茶葉との相性です。

たっぶりのお湯で淹れるお茶なのか、少量のお湯でじっくり抽出するお茶なのかで選んでください。
茶葉にあった茶器に、適正な量のお湯を入れることで茶葉は開きます。

具体的に茶器と茶葉の相性はこのあとご紹介します。

主な茶器4タイプ

では急須意外にどんな茶器があるのか、日本茶に合った4タイプの茶器をご紹介。

横手型急須

常滑急須

常滑焼急須 出典:Amazon

一番一般的な急須です。
注ぎやすく、お茶が効率よく美味しく淹れられる茶器です。

持ち手を持って親指で蓋を抑えられるので、片手でお茶を注げて便利ですが、その多くは右利き用。
種類は少ないですが、最近では左利き用も販売されています。

後手型急須

常滑後手急須

常滑後手急須 出典:おうちで楽しむ陶器市うちる

紅茶を淹れるティーポットと同じ、注ぎ口の反対側に持ち手がついているタイプです。

小ぶりなものは台湾茶や煎茶の茶器に見られる形です。
少量のお茶を楽しむのに適しています。

お茶を淹れるときには持ち手を持っている別の手で蓋を抑える必要があります。

宝瓶(ほうひん)

宝瓶(ほうひん)

出典:Amazon

「絞り出し」とも呼ばれています。
取っ手がない形で、最後の一滴まで注ぎ切るという意味もあります。
お茶の最後の一滴は旨みたっぷり。

直接手に持つので、基本的に低温で淹れます。

土瓶

土瓶は上に持ち手のついているものを指します。
持ち手は竹や木が多いですね。

大量のお湯を必要なお茶に適しています。
デザインも豊富で、素材や大きさも色々あるので好みのものが選べるのでお好みのものを。
最近は南部鉄器の鉄瓶も人気があるそうです。

急須についている茶漉しは金属製のものは避けた方がお茶の味に影響がありません。
最近は茶がらを捨てやすく、葉づまりも少ない作りの物も増えています。

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茶葉に合った茶器と湯のみを選ぼう

なかなかお茶にこだわる方でないかぎり、茶葉によって合わせられるよう茶器を数種類持っている方は少ないかと思いますが、もし今普段飲んでいる茶葉と茶器が合っていないかも、と思ったら一度見直してみてください。
また、茶器によって適した湯のみもあるんです。
それは湯量が異なるため。

ぜひご参考ください。

横手型急須に合ったお茶と湯のみ

横手型の急須は万能な茶器なので茶葉を選びませんが、玉露など少量の湯量でじっくり淹れる茶葉には湯量の加減が難しいので不向き。
湯のみも特に選びません、少々筒型のものや丸みの湯のみなど、お好みのものを選んでください。

後手型急須に合ったお茶

大ぶりなものであれば紅茶含め、ほうじ茶、煎茶、玄米茶、かぶせ茶など何でも合います。
小ぶりなものなら台湾茶や玉露などがおススメ。

大ぶりの急須であればどんなタイプの湯のみでもOKですが、小ぶりの急須で台湾茶や玉露を淹れる場合は小さい湯のみが合っています。
酒器のぐい飲みより気持ち大き目くらいの大きさが目安です。

実際のところ、煎茶の茶道では玉露はほんの数滴を楽しむものです。
物足りないと思うかもしれませんが、その量が極上の旨みを引き出すんです。

ゴクゴク飲みたい方は大ぶりな急須でどうぞ。湯のみのサイズもお好みでいいと思います。
大ぶりな急須には煎茶やほうじ茶、茎茶、かぶせ茶など、ほとんどの茶葉が適しています。

宝瓶(ほうひん)に合ったお茶

宝瓶は基本少量で淹れるための茶器なので、玉露や低温でじっくり淹れるタイプの上級煎茶などが適しています。
合わせる湯のみは小ぶりの急須同様、小さめのぐい飲みのようなものがおすすめです。

土瓶に合ったお茶

大人数にお茶を淹れるときやほうじ茶など、たっぷりとしたお湯で淹れるお茶に適しています。
湯のみもお好みで選んでください。
土瓶にあわせて、肉厚の湯のみでもいいですね。

急須の選び方

茶器の素材によってもお湯のまろやかさが異なってきます。

一番一般的なのは陶器。
特に愛知県産地の常滑焼はその土の性質の良さからお茶を入れるのに適していると言われ、急須の生産は今も盛ん。
昔ながらのロングセラーとなっています。

少々値段は高いですが、急須といえば常滑焼と言えるほどブランド化しています。

また、茶漉しが網になって取り外しできるものは、茶葉が十分開かないのでおススメしません。

急須の選び方は、取っ手を持った時に手に馴染むものを選んでください。
大きすぎたりすると上手くお茶が注げなくなります。

必ず茶器は手にとって選んでください。

急須の大きさの目安は以下です。
1人分:100~150ml
2~3人分:200~350ml

どのくらいの大きさの茶器を買うか迷ったら350mlくらいの容量の急須が汎用性が高いので重宝すると思います。

また、陶磁器の急須の場合「すり合わせ」もチェックしてみてください。
蓋が本体にピタッとしていて隙間ができないことが作りの良い証拠。
隙間がでるとお茶の蒸らし方にも影響が出るのでこれは確かめてください。

ちなみに急須の蓋の穴を注ぎ口の方向に合わせてお茶を注ぐと空気が急須の中でうまく循環するので茶葉が効率的に開きます。

良い茶器と正しい淹れ方で美味しいお茶時間を楽しんでください。

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