リサイクル着物帯の選び方

着物ブームの中、リサイクル着物やアンティーク着物を購入する方も増えてきているようです。

着物を購入して意外と悩むのが帯。
実は帯の選び方は慎重にならないと失敗します。

特に着物が初めてという方で、リサイクルの帯を安く買おうと思っている方、要注意です。

帯の選び方、さらにリサイクル帯のチェックポイントのご紹介です。

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帯の選び方

帯の種類は大きく分けると「袋帯」「名古屋帯」「半幅帯」となり、それぞれに「染め帯」「織り帯」と細分化されます。
種類によって格が変わり、着物より格の高い帯をしめると言うのが基本的なルールとなっています。

袋帯は一番格が高く、フォーマルな場でしめます。長さが4メートル20センチほどあり、二重太鼓というフォーマルなしめ方をします。
紬・小紋などのカジュアル着物には合わせません。

名古屋帯は一番一般的な帯です。
織り方や染めかである程度格が変わりますが、基本的に着物を選びません。

お太鼓結びでしめるとキチンと感もでるので、最初に買うなら名古屋帯がおススメです。

半幅帯は浴衣などにもしめる帯。
カジュアルでお手軽ですが、きちんとした場(ホテルラウンジやちょっと高めなレストランなど)には不向きです。
歌舞伎座などでも見かけません。

リサイクル着物やアンティーク着物をおしゃれ着用に購入したら帯は「名古屋帯」か「半幅帯」がいいですね。
おしゃれ着用であれば染め帯でも織りの帯でもかまいません。

ただし金糸・銀糸で織った帯は格が高くなるので着物とのバランスを考えてください。

また、着物は季節というよりその時の旬を大事にします。

着物も同じことですが、花や果物など季節や旬のはっきり分かるものがモチーフとなっている柄の帯は避けた方が無難です。
代表的なところでは桜や椿、藤などがありますが、季節がまだ春でも花が散ったら、もうそのモチーフの帯はつけません。

花の柄なら花の種類が特定できないものや四季すべての草花が描かれたものなどがおススメです。

まずは購入した着物を着るシーンをしっかり念頭において、着物とのコーディネートだけにはしらないようにしてくださいね。
コーディネートに悩んだら、着物の一色を使った帯を選ぶと全体的にまとまりがでます。

リサイクル帯のチェックポイント

リサイクル帯のチェックポイント

出典:侘びすけ

実際帯を仕立てようとするとすごい値段がします。
仕立て上がりのモノもたまに呉服屋さんなどでありますが、それでもそこそこの値段がついていますね。

そこでおすすめなのがリサイクルの着物ショップなどでの購入。
安いものなら2,000円くらい。高いものでも20,000円くらいで買えます。
(高級帯はリサイクルでももう少し高くなる場合がありますが)

リーズナブルながらもとは高かったんだろうな、と思えるような品ばかり。
お値打ちものも多いですよ。

ですが、リサイクルやアンティーク帯は気をつけないといけない点も多くあります。
しっかりチェックポイントおさえてください。

汚れ・シミ

リサイクルの着物ショップでは透明な袋に入れられて積まれていることが多いです。
必ずそこから出して裏表全部チェックしてください。

帯はとにかく汚れます。

特に帯の両幅。
意外と汚れが目立つ場所でもあります。

また、どうしても隠せない場所にシミがあったりする場合も。

リサイクルの着物ショップで売られている段階でついているシミはシミ抜きに出しても落ちないと思ってください。

また、少し顔を近づけてカビ臭さがないかもチェックしてください。
帯は中に芯が入っていますが、その内部にカビが発生している可能性もあります。

それはいずれ表面にシミとなって出てくるので、ちょっと臭うと思ったら購入をやめた方が安心です。

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スレ・ほつれ

帯はどうしても一定のところに負荷がかかるのでしめているうちに擦れたり、刺繍などの糸が切れてほつれてきたりします。
これも帯全体をチェックして生地自体が弱っていないか、スレなどがないかをしっかり見てください。

また、ヤケと言われる色が薄くなっていたり変色したりしている部分がある場合があります。
これは結構目立つうえ、修復できませんので色が変わっている部分のある帯は避けてください。

長さ

昔の帯は短い場合があります。
特に年代もののアンティークの帯はかなり短い場合があるので長さをチェックしてください。

初めて買う場合、どのくらいの長さが基準なのか分からないと思いますが、名古屋帯なら3メートル50センチ前後が目安です。
最近新しく帯を仕立てる場合は3メートル60センチくらいとも言われています。

昔の帯では3メートル30センチくらいの長さも多かったそうなので、30センチも短いことに。

特に少しふくよかな方は長さには十分注意してください。
短い場合、見えない部分に生地を足して長さを出すこともできますが、安い帯を購入しても結局そこそこ高くつくことになります。

帯はどうしてもある程度強度がないとその役目を果たせなくなります。

また、コーディネートが分からない場合は着物を持って行ってその場で合わせるのが一番確かです。

要チェック!お手頃価格の新品帯

リサイクルの着物ショップではけっこう新品の帯も販売されています。
それは呉服屋さんで受注され仕立てたものの、お客さんが引き取りに来なかったものや、呉服屋さん自体が閉店し、その在庫品を引き取ったものなどが

絹の名古屋帯が新品で20,000円くらいで買えることも。
もしその値段が支払えるのであれば新品を買った方が断然お得。
気に入るか、着物に合うかなど諸々考慮すべきことはありますが、20,000円で絹の新品帯はまず買えません。

店内を色々探して自分なりの一本を見つけてください。

また、ネット販売やネットのフリマなどでもリサイクルの帯やアンティーク帯は買えますが、先に述べたような注意ポイントがちゃんと掲載されていない場合があります。
出展者や販売元に気になるところがあれば事前にしっかり確かめてください。

あくまで個人的な見解ですが、画像の色見と実物では異なる場合もあるので、着物関連は実物を見て購入した方が間違いがありません。

こちらもぜひ合わせてご覧ください。
リサイクル・アンティーク着物の選び方

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