6月に入ると百貨店などで続々と浴衣の特設売り場が設置されてきます。
種類も多くて、迷ってしまいますね。
「あれも可愛い、これも素敵」と選びがちですが、ちょっと待った!
意外と浴衣は自分の好みだけで選ぶと失敗することもあるんです。
浴衣の買い方と選ぶポイントをご紹介です。
選び方のポイントを抑える
実は意外と種類の多い浴衣の種類。
着物同様「格」があり、よそ行き用、カジュアル用など用途(着ていく場所)によって変わってきます。
ただ、プレタ浴衣(すでに仕立ててある既製の浴衣)はカジュアル用がほとんどなので花火大会やお祭りに行くくらいならこちらで十分です。
意外と好みの色や柄だけで選ぶと着た時になんとなく「違和感」を感じることがあります。
和服って形が同じなので体型や肌色などで見え方が大きく違ってしまうんですよね。
特に女性用の浴衣は柄や色が豊富。
色々迷うかと思いますが、好みに走る前にチェックすべきポイントを抑えておいた方が安心です。
プレタ浴衣ならココをチェック!
- 体型と柄のバランス
- 色と顔の映えかた
- サイズ
一つずつ見ていきます。
体型と柄のバランス
「和服を選ぶ時は必ず第三者の意見を聞いてから決める。」
これは私がある呉服屋さんからいただいたアドバイスです。
浴衣も最近では人気がでて、夏場着る人が多くなりました。
そのため、特別感はなく、洋服を選ぶ感覚で選ぶ人が多いといいます。
「好きなの選んで何が悪いの?」
そう思いますよね。
浴衣も着物も形が一緒。洋服のように形によって雰囲気が変わるということがありません。
つまりは着る人の体型や肌の色によって「似合うもの」「似合わないもの」がはっきりするそうです。
でも安心してください。
これだけ種類が豊富な浴衣です。
一番好きなものが似合わなくても、次に好きなものが合う可能性は高いです。
体型別の選び方はこのあとにご紹介しますね。
浴衣の色と顔の映え方
「顔映りがよい」とは洋服でもよくあることですね。
浴衣や着物は衿周りも形が決まっているので、浴衣の色で顔映りの善し悪しが決まります。
プレタ浴衣はすでに仕立てあがっているので実際に羽織れます。
首周りをしっかり合わせて、顔映りがどうかチェックしてくださいね。
一概に色の白い人は明るい色や淡い色が似合う傾向にあるとのことです。
反対に色黒な人は濃い目のほうが、かえって顔が映えるようです。
サイズ
実はプレタ浴衣を買うときに一番困るのがサイズ。
一般的にS/M/Lとありますが、若干大きめに仕立てられています。
和服は基本的に裄(袖の長さ)・身丈(長さ)・身幅(着物幅)が基準となります。
(もっと細かく採寸はしますが)
そしてプレタの場合は身丈を決めて、それから裄を選んだほうがいいそうです。
ただし裄はあまり長さの展開はないと思います。
短すぎず、長すぎなければさほど気にしなくてもかまいません。
その他、長く着たいなら古典柄の白×藍の組み合わせとか、6月や9月上旬まで着たいなら白地のものは少し寒々しく見えるなど、自分がいつどこで着たいかも選ぶポイントになります。
プレタの場合、実際着つけた状態を確認するため、ちゃんと合わせてください。
意外と柄の出方が体格によって異なります。
両胸のあたりに同じ柄が出てきたり、一番目立つ前部に柄が抜けてしまっている部分が出たりと、柄の出方で浴衣の着姿に大きく影響が出ます。
特に小さい方が大柄の浴衣を着ると、柄がきれいに出ない場合があるのでちゃんとチェックしてください。
体型別浴衣選びのポイント
さて、自分の体型にはどんなものが似合うのか。
実際店頭で鏡の前で合わせてみれば一目瞭然なのですが、参考まで体型別の浴衣選びのポイントをご紹介しておきます。
【小柄でやせ型】
はっきりと大きな柄は、浴衣に負けてしまいます。
帯を結んだ時の柄の出方を注意してください。
また、あまりパステルカラーなどの多色のデザインを選ぶと、子どもっぽくなりがち。
明るい色にするかどうかは顔映りで決めていいと思いますが、なるべく小さい柄の縦ラインに入ったものを選ぶとすらっと見えます。
子どもっぽくならないためには帯の合わせ方も工夫してくださいね。
【背の高いやせ型】
白地の単色で柄のはいったものや、大柄のものなど、似合う浴衣柄は多いはず。
すっきりした白×藍などでもいいですし、もう少し可愛いくしたいという場合は淡い色でもいいかもしれません。
あとは顔映りをチェックしてください。
【小柄でぽっちゃり】
寒色系の小柄のものがおススメ。肌の色にもよりますが、浴衣地の色は濃い目のほうがいいかもしれません。
暖色系だと、かなり膨張してみえます。
縦ラインの柄を選ぶとすっきりとして見えます。
【背が高くふくよか】
実は浴衣が似合う体型でもあります。
少しほっそり見せたいのであれば2色くらいの縦ラインにポイントが入った柄などがおススメ。
大柄の浴衣も負けることなく着こなせると思いますが、少し華奢に見せたいなら帯などで工夫を。
浴衣選びの注意点と小物選び
上記のことから、ネットでの購入は個人的にはあまりおススメできません。
(自分に似合う柄や色がわかっているなら問題はありませんが。。)
実際合わせてみないと、自分でも意外と似合う・似合わないがわからないものです。
また、できれば格安のものでないほうが記事も仕立てもしっかりしているようです。
浴衣は帯の合わせ方で大きく雰囲気が変わりますので、どういう帯を選ぶかも重要。
それは店員さんに色々アドバイスもらってくださいね。
これを機に帯の結び方も色々マスターしてもいいかもしれません。
動画も多くアップされているので、チェックしてみてくださいね。
足元は素足に下駄が基本。
下駄の選び方はまた追ってご紹介しますが、すくなくてもミュールは素敵な浴衣をかえってマイナスに見せてしまうことも。
下駄は足が痛くなるというのは、下駄が合っていないため。
またバッグも普段使いのものでなく、かごバックなどのほうが浴衣には合います。
かごバックが浴衣の夏らしさをさらにアップしてくれます。
布バッグはちょっと野暮ったくなることもあるので注意を。
コーディネートはここはケチらずぜひ揃えてください。
浴衣姿に差がでます。
夏限定お洒落。
妥協せずに満足の逸品を選んで、夏を思い切り楽しんじゃいましょう!
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