着物の暑さ対策・補正など快適に着るコツ

着物の暑さ対策・補正など快適に着るコツ

関東から西になると3月下旬からどんどん気温が高い日が続くようになり、少し歩いただけで汗ばむくらいになります。

当然、着物ではもうじっとしていても暑く感じるくらいになります。

着物の暑さ対策どうしていますか?
暑い日の補正も苦痛になっていませんか。

少しでも着物を快適に着るための、着物の暑さ対策情報をまとめました。

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気温が高いときに着物の素材

洋服でいうと、ちょっと気温があがると、とたんに薄着になる方がいらっしゃいますよね。
さすがにこのくらいの気温でノースリーブはどうかと思うときもありますが、別にファッションとしてNGなわけではありません。

ですが着物の場合、5月6月でいきなり絽や紗などの薄物はやはり早すぎです。

先日単衣の時期がどんどん長くなっているお話をしましたが、さすがに季節の先取は着物の場合注意が必要です。

【5月】 木綿(単衣)・紬(単衣)
本来ならまだ袷の季節。あまり先走り感ない程度にサラッと着れる素材の着物がおススメです。
ちなみに東京では浅草の三社祭が終わるころ、浴衣解禁などと言われています。
三社祭は最近は諸事情で時期がずれることもありますが、本来であれば5月の第二土曜と日曜です。

【6月】 単衣全般 麻などもおススメ
湿度が高くなる季節。
着物は風通しが悪いので結構つらい時期でもありますね。

まさに衣替えのタイミングなので、軽い素材でもいいかもしれません。
ですが、薄物にはちょっと早い時期でもあります。
透け感少な目の素材を選んでください。

長襦袢は麻などに変えると快適です。

【7月/8月】 薄物 麻・絽・紗など透け感のある着物
徹底して暑さ対策をする季節ですね。
下着や小物まで通気性の良いものを選ぶ一方、汗対策も必要になってきます。
麻は家でも洗えるので、夏はおススメの素材です。

【9月】単衣全般 木綿など
まだまだ暑い時期ですが、あまり夏感のある素材は避けたほうがいい時期です。
透け感は少ないもので、色も寒色系より暖色のものを。
秋の気配も感じる時期なので、そのあたりは気にしてください。

【10月】木綿(単衣)・紬(単衣)など
近年、10月にはいっても関東などはまだ夏日の暑さの日があったりしますね。
まだ単衣の出番があります。
ですが暦のうえでは完全に秋。あまり寒々しく見える素材・色のものは避けてください。

下着に工夫をする

最近は暑さ対策の下着は多く出回っています。

肌襦袢に襟がつけられて、長襦袢を省略したり、汗吸収つきの下着など。

ポリエステルは速乾性ありますが、熱がこもります。
麻など、少しでも通気性の良いものを。

裾除けも暑い時期はステテコにする方も多いですね。
こちらは麻素材だと少しごわつくので、サラッとはけるものを。

ユニクロの男性用に出ているエアリズムのステテコを愛用している方もいらっしゃるそうです。

着物の暑さ対策5選

着物の素材を変えるだけでは、近年の気温の高さには不十分です。

また、絹など一旦汗染みを作ってしまうと、専門業者に汗抜き処理をしてもらわないと染み・黄ばみとなってしまいます。

まずは着物に汗を移さないために、汗対策をし、なんといっても夏も少しでも快適に着物をを楽しむためにポイントを抑えていきましょう。

汗止め

脇の下を圧迫すると、締め付けた個所より上に汗をかきにくくなります。
脇の下といより屋翳(おくえい)という、乳首の3cmから5cm(指2・3本分)ほど上にあるツボを抑えるのです。

舞妓さんなども行っている方法だそうですが、この位置で腰ひもなどでぎゅっと強めに締めます。

専用のバンドなども販売しています。

首筋や顔が汗だくとなると着姿にも影響がでてきます。
女性の場合は帯を少し高めの位置に締めるのも効果的と言います。

ですが、人間の体はよくできていて、どこかで汗を止めるとその分他に汗をかきやすくなるそうです。

あくまで首や顔を汗だくにしないための対策と考えてください。

通気性

和服はどうやっても風通しの良さは洋服のようにはいきません。
ですができる限り着付けに使うものを通気性良いものに変えればムレ防止になります。

長襦袢は洗えるからといって化学繊維のものにすると、熱が内側にこもってしまいます。
おススメの素材は麻。汗をかいたら襟の付け替え無しにそのまま丸洗いできます。

また、カジュアルな着物の場合は襟付きの襦袢にステテコなどを合わせ、長襦袢を省くのも手です。

袖が必要な場合も、今はカンタンに取り付けられるものが出ているのでそういったものをおススメします。

帯板や帯枕でヘチマ素材のものなどがでていますが、「こんなんで効くの?」と思うかもしれません。
でも実際、帯枕ってけっこう体にぴったりするので暑さを感じることも事実。

帯も芯のない博多帯や麻の帯にするとぐっと熱のこもり方が違ってきます。

風を通すというより着物の内側にこもった熱をなるべく逃すようにすることがポイントですね。
帯をしっかり締めたあとに伊達締めを外してしまうとけっこうすっきりするという話も聞きます。

汗の吸収

いくら下着を省いても、着物はどうしても汗をかきます。
また、汗をかいても通気性が悪いのでかいた汗は乾きません。

そのためにもしっかり汗を吸収させるための対策をします。

大判のガーゼまたはフェイスタオルをバストの下から巻きつけ、コーリンベルトや腰ひもで巻きつけます。
補正の役目も果たしてくれます。

しっかり汗を吸い取ってくれ、着物や帯に移さないことがポイントです。

汗をとってくれる下着も今かなりでていますので、ぜひ活用してみてください。

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着付けの工夫

着物は着ている最中から汗ばみませんか?

部屋は涼しくし、着る前はシャワーを浴びてクールダウンしてください。

女性は衣紋をなるべく多めに抜き、いつもより少し緩めに。
(脇の下のみきつく締めれば顔に汗をかきにくくなります)

着付けの前に冷えピタなどを脇の下と背中(肩甲骨の間くらい)に貼るのもある程度効果があるようですが、長時間持続しません。

帯や補正の間に保冷剤を入れるということもよく聞きますが、こちらも2時間程度の寿命です。

吹きかけると、冷却効果のあるスプレーがありますが、そういったものを襦袢などに吹きかけておくのもいいですね。

いずれにしても熱中症防止のためにもあまりきつく締めずに着つけたほうがいいでしょう。
帯も正式な場でなければ、お太鼓にせず半幅帯など帯枕を使わない締め方のほうが通気性が高まります。

着物に欠かせない補正の暑さ対策

特に女性は補正している方も多いのではないでしょうか。
元々体に厚みを持たす意味がある補正なので、当然空気を含んだクッションを体に巻くようなもの。
暑い!ですよね。

ですが考え方を考え、通気性よく汗を効率よく吸ってくれる素材にすれば、暑さ対策にもなり着物に汗移りすることもありません。

おススメの素材はヘチマや涼感素材のもの。
速乾性もあり、汗を十分吸ってくれるので重宝します。

「あしべ織汗取襦袢」は定番があり、通年使用できます。
汗取りと補正が両方できる優れモノ。

あしべ織汗取襦袢にステテコが汗対策としてはベストとも言われています。
ぜひ一度試してみてください。

着物を着ている時の対処

どんなに対策をしても着物で涼を取るのは難しいです。
それでも日傘で太陽光をさえぎったり、扇子を持ち歩きマメに仰ぐなどのことは最低限必要です。

また、お手洗いに行ったときに裾をまくってバタバタと仰ぎ中にこもった暑い空気を出すことも効果的。

また、水分を補給するときはコーヒーや緑茶を飲むと体内の温度を下げるとされています。

冷房の効いた部屋にいるときは別として、移動中や野外はもう夏前から暑くなります。
外から冷やすのも限界があるので、体の中から体温を下げることも着物を快適に着るコツといえそうです。

以上、着物の時の暑さ対策と汗対策についてご紹介してきましたが、何をやっても暑いことは暑いです。
「着物は暑いもの」と割り切って、涼やか(に見える)着こなしをしたいですね。

でも熱中症の恐れもありますので、あくまで無理せずに。
気分が悪くなったら冷たいペットボトルの水を袖口から入れ、脇の下を冷やしてください。

足の付け根を冷やすのも効果的ですが、着物だと難しいかもしれません。

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