浴衣の暑さ対策5つのポイント

浴衣の暑さ対策5つのポイント

夏、浴衣を着る方が増える一方、気温は日本全国年々上昇しています。
夏の浴衣もいずれ死活問題になるかもしれませんね。

でも楽しみたい。今年浴衣着てどこ行こうと思うだけでワクワクです。

そんな浴衣愛好家の方々に送る、浴衣を少しでも涼しく快適に楽しめるポイントをご紹介。
「浴衣は暑い!」と毛嫌いしている方もぜひこの暑さ対策を試してこの夏浴衣に挑戦してみてください。

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浴衣の素材で体感が違う

一般的に浴衣と言っても実は素材や生地の織り方で涼しさが全然異なります。
プレタと呼ばれる仕立て済の浴衣の大半はコーマという綿糸で平織で織られている生地のもの。
厚手なので丈夫です。

実はこれが浴衣の中でも特に暑いのです。
水分はしっかり吸い取ってくれるのですが、生地の目がつまっているため、風通しが悪いのがデメリット。

でも浴衣を誂えるのはハードルが高いという方は、少し透け感のある「絽」や「紗」といった織り方のものを探してみてください。透け感があり、見た目に涼し気な生地が特徴です。

麻の浴衣は少ないですが、綿麻 麻混ならあります。
こちらは風通しよく、湿気も逃してくれるので比較的涼しいです。

最近は化学繊維で冷感加工の浴衣もあるので、それもおススメです。
しわになりにくいのも特徴です。

あと、余談ですが透け感ある生地は下着や足のラインもしっかり透けてしまうので、着付けには要注意です。

浴衣の暑さ対策

では具体的な暑さ対策を5つご紹介していきます。

ちょっとしたことで体感が変わるのでぜひ試してください。

1.下着

暑いからと下着を着ないのはかえって不快を感じさせます。

綿麻かポリエステルなどの素材が吸水性と速乾性が高く、通気性も高いのでおススメです。
女性はあしべ織の肌着もおススメです。
しっかり汗を吸い取ってくれ、蒸れが軽減されます。

また、男女とも足回りはステテコがおススメ。
暑いからこそしっかり下着を選んでください。

女性は浴衣用スリップもおススメです。
少し袖がついているものなら脇汗もしっかり吸い取ってくれます。

2.着付けのコツ

着付けのコツは着崩さない程度に抜くところは抜くのがポイント。
後ろの襟部分、衣紋は抜くと首回りが涼しくなります。

冷たいものを首回りに当てると、体全体を冷やす効果がありますが、その際も衣紋を抜いているとやりやすいです。

浴衣に合わせる帯は麻・兵児帯など軽いもの。
単衣仕立ての帯が理想です。

女性は帯板も夏用にすると蒸れが軽減されます。
伊達締めも素材を選ぶか、コーリングベルトなどをうまく利用して省くこともアリです。

色々緩めに着付けたいと思いがちですが、結果着崩れしたらそもそも浴衣姿が台無し。
しっかり締めるところは締めて着崩れしないようにしてください。

3.保冷剤

食料品で良くついてくる小さいサイズの保冷剤がおススメ。

できれば2個。パックの素材は不織布のがおススメですがビニル素材でもOKです。
ビニル素材のものは表面に水滴が付いてくるので、ガーゼや不織布にくるんで使用してください。

保冷剤を偲ばせるのは脇の下の帯部分。(男性は少し下になってしまいます)
下着と浴衣の間の、ちょうど帯で締まっているところに差し込みます。

女性は身八つ口(脇下のあいているところ)から差し込むといいかと思います。
男性は袖の中に腕を入れて差し込んでください。

脇の下に近いほうが身体を冷やす効果が高いです。

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4.ハッカ油

最近、ハッカ油の効能が見直されてきて、夏が近づくと専門の売場ができるところさえあります。
ハッカ油は清涼感を感じるうえ、虫よけになったりと用途は幅広く、コスパ的にも〇。

香りが苦手な方は無理かもしれませんが、特に気にならない方はおススメです。

スプレーで売っているものはそのまま使用できますし、ボトルのものは水に数滴入れたものをスプレーボトルに入れて使用します。

使う箇所は足首や手首、うなじなど。

さらに塗布した箇所を扇子やうちわなどであおぐと涼しさアップします。

刺激があるので、最初は少量から試してみてください。

こちらもぜひご参考ください。
> ハッカ油を活用して猛暑対策を

5.ペットボトル

水やスポーツドリンクのペットボトルを持ち歩くのは安心です。
ずっと冷たいまま中身が飲めるし、暑さで参ってきたら首筋や脇の下をそれで冷やすと効果的。

持ち歩くのが面倒なら途中冷たいペットボトルを購入してマメに冷やすようにしてください。
熱中症防止にもなります。

そのほかの暑さ対策

履物はサンダルより桐下駄がおススメです。
足裏は意外と汗をかきます。

桐は水分を吸収してくれるので、足元がサラサラして不快感がありません。

あとは扇子やうちわ。
ハンディ扇風機より浴衣には似合います。

うちわは帯の後ろに差し込めばちょっと粋にみえます。

あおぐところは袖口から体に向かって風を送るようにあおぎます。

浴衣は洋服に比べると締める部分があるため、風通しが悪くなります。
熱中症対策のためにもこまめに袖口から風を送ったほうがいいでしょう。

水に濡らして振ると気化熱で冷たくなるタオルなどもあります。
これで汗を拭いたり、首筋に当てたりするのも効果的です。

ちょっとした工夫で、この夏浴衣を楽しんでください。

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