落語ってなんとな~く知っているけどちゃんと聞いたことない方もいらっしゃるのでは?
一度聞くとはまる人も少なくない落語。
なかなか聞く機会がないというのは間違い。
いつでもどこでも驚くほど落語は毎日どこかでやっているのです。
なかなか一歩が踏み出せないという方、ぜひご参考ください。
落語はどこで聞ける?
一度は生の落語を聞きたい!ではどこで落語は聞けるのでしょうか。
落語が楽しめる主な場所はこちら。
寄席
365日落語が聞ける場所。
落語ビギナーさんおススメです。
噺家さんを良く知らないという方はまずは色々な噺家さんの落語を聞いてぜひ「推し」を見つけてください。
人気落語家=自分の好み
とは限りません。
笑いのツボは人それぞれなので、まずは色々な噺家さんの噺を聞くことをおススメします。
東京の寄席は4か所。
- 新宿末廣亭
- 浅草園芸ホール
- 鈴本演芸場
- 池袋演芸場
出演者は各寄席のWEBサイトで紹介されています。
(当日多少の変更ありですが)
独演会・講演会
もし気になる噺家さんがいれば、独演会や講演会に出向くのが一番。
たっぷり楽しめます。
独演会ではありませんが国立劇場などでも公演されています。
もちろん、ちょっとチケットの取りにくい噺家さんもいますが、人気アイドルのチケットほど入手困難ではありませんw
独演会や公演情報は噺家さんの公式ホームページや「かわら版」という毎月の日本全国の落語公演情報をまとめた小冊子のようなものが本屋さんなどで発売されているので、そこでチェックしましょう。
ちなみにかわら版には東京各寄席の木戸銭割引券もついているので、色々行きたいという方はぜひ購入しておいたほうがいいでしょう。
イベント
「お声いただければどこでも出向きます。」
これは噺家さんたちが公言していることです。
え?こんな小さなお店で?と驚くところに真打の人気噺家さんが高座(こうざ)にあがることも。
客席との距離も当然近いので、独特の雰囲気を堪能できます。
お寺や商店街のイベント、個人商店など本当に場所は問わず噺家さんはどこでも来てくれ、楽しませてくれます。
噺家さんの中には葬儀の席で一席設けたという方もいらっしゃいます。
遺族が故人のご贔屓の噺家さんの噺を最後に、という思いで呼んだそうですが、噺家さんご自身は参列者を笑わせていいのかどうなのか戸惑ったとかw
場が場ですからね、さぞやりにくかったでしょう。
こうして色々落語を聞くスポットは数々あります。
落語の入場料を「木戸銭」といいますが、概ね3,000円前後。
ライブながらこれだけ安く楽しめるんですよ。
高座を楽しむとき、本当に贅沢な時間だなぁといつも感じます。
ちなみに、落語はぜったい大ホールより小空間で噺家さんの目線で聞いたほうが楽しめます。落語は時に客に訴えかけるように話しますので、遠かったり上部から聞くと、どこかそこの「間」みたいなものが感じられなくなります。
人気落語家はどうしても大ホールになってしまうんですけどね。
寄席などに行ったらなるべく高座の近くに席をお取りください。
どこで落語を聞くか迷ったら
結局のところどこで落語を聞くのがいいのか迷うという方もいらっしゃるかもしれません。
チケット取るの大変そうとか、情報がなかなか集められないとか。
落語初心者さんには断然寄席がおススメ。
気軽ですし、色々な噺家さんの噺が聞けるし、思い立ったときに行って木戸銭払って入場するだけ。
人気噺家さんがトリを務めるときは少し席取りのために早めに行く必要がありますが、基本的にチケットがなくなって入れないということはありません。
(場合によって立ち見はあります)
いずれにしても、落語は肩肘はらずに気軽に楽しみたいときにふらっと行くのが楽しむコツです。
公演チケットをチェックして前売りがんばって取る対価を考えると、365日開催している寄席が断然コスパが良いです。
手軽ですがYoutubeはあまりおススメしません。
噺家さんは場の雰囲気をよみ、古典落語にアドリブを入れたり、予定していた演目を変更したりします。つまり観客との相乗効果により場は笑いに包まれます。
一方的な動画配信はそれがないため、「落語ってどんな感じ?」と思ったときの参考程度にしてください。
もちろん、もうご存命でない噺家さんの動画は貴重なものであることはいうまでもありませんが。。。
個人的おススメの噺家
ここからはあくまで個人的な見解となりますので、ご参考までに。
春風亭一之輔
2023年、あの笑点メンバーに加入。
年間900席もの高座に上がる日本で一番チケットの取れない噺家と言われています。
私も大ファンで寄席には一之輔さん目的でいくほどです。
まくらから観客を一気に惹きつけ、一之輔節は噺になってもさらにヒートアップ。
観客はすっかり一之輔さんの噺に釘付けになります。
チケットが取れない噺家の高座、もちろん寄席でも聞けますのでぜひ一度ご賞味ください!
春風亭昇太
この方もお馴染みですね。
笑点司会者でもあり、実は落語芸術協会会長です。
出てくるだけで場の空気がガラッと変わります。
寄席など、それまでなんとな~く盛り上がりに欠けた雰囲気だったのが昇太さんがトリで出てきたとたんワッと場がわきます。
観客の拍手で笑顔で応えながら高座にあがり、一声はまさにテレビの姿のまま。
そこからは昇太ワールド。
新作落語を次々と作る昇太さんの噺は当然、どんな展開になるか誰もが引き込まれます。
寄席で昇太さんがトリの時はかなり混み合いますので早めに行くことをおススメします。
桃月庵 白酒
とうげつあんという屋号は少ないですね。
こちらもまくらから観客を惹きつけ、なんといっても話術が巧み。
度々テレビやラジオにも出演されているので、まずはその人柄からチェックしてみては。
柳家喬太郎
もうベテラン中のベテラン噺家。
熱狂的なファンが多いのも喬太郎さんの魅力ならではでしょう。
強烈な個性があるわけではないのですが、ともかく噺が面白い。
テッパン的な噺家さんと言ってもいいでしょう。
寄席で彼の高座を見ると、気張らず自然と笑いがこみあげてきて何とも心地の良さを感じることがよくあります。
大好きな噺家さんのおひとりです。
他界された大好きだった噺家さんもいらっしゃるので、現在この数名をあげさせていただきました。
繰り返しになりますが、好みは不思議と分かれるところ。
当然私が個人的に「推し」と言っている噺家さんをあまり相性良くないと思う方もかなりいらっしゃいます。
友人となかなか合わないので落語はひとりで行くことが多いですね。
初心者さんはご自身の笑いに合う噺家さんを見つけてください。
はまると楽しいですよ!
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