マスク着用が欠かせなくなって2度目の夏。
年々気温の上がる夏、少しでも快適に過ごしたいもの。
近年、安全性と効果の高さから注目されているハッカ油。
使い方次第で暑さ対策になります。
あらためて猛暑の中の活用法をご紹介。
ハッカ油の効能
ハッカは「薄荷」と書きます。
日本に自生するハーブの一種。
清涼感からお菓子などにも使われていますが、元々は医薬品として使われていました。
主な効用は
- 虫よけ
- 殺菌・抗菌
- 消臭
- 鎮静
など、人体への副作用が少なく、そのスーッとした感覚は昔から日本の暑い夏、重宝されました。
スーッとする鼻を抜ける香りと、メントール効果によるひんやりするその感触は夏の暑さや日本のジメジメ感を軽減させてくれますので、ぜひ活用してみてください。
具体的な使い方としては、ハッカ油スプレーを作って気になったときに使うのがおススメ。
面倒なことはありません。
ハッカ油スプレー作り方
ハッカ油スプレーとしても市販されていますが、原液を買って自分で作ったほうが断然おトクです。
【用意するもの】
ハッカ油 数滴
無水エタノール 5ml
精製水 45ml
空のスプレーボトル※
※ポリスチレン(PS)以外。
ポリエチレンテレフタレート(PET)・ポリプロピレン(PP)・ポリエチレン(PE)・ガラスならOKです。
【作り方】
1,ガラスのコップなどに無水エタノールとハッカ油を入れ、よく混ぜます。
2. スプレーボトルに1と精製水を入れ、ボトルを振ってよく混ぜます。
精製水は水道水でもかまいませんが、塩素が効能を弱めるということも聞きます。
ただ、水道水のほうが若干日持ちはするようですが、目安としては1週間~10日くらいで使い切ったほうが安心です。
肌が敏感な方やエタノール(アルコール)が苦手な方は無水エタノールを使わなくても作れます。
【用意するもの】
ハッカ油 10滴程度
水(水道水または、精製水) 90ml
空のスプレーボトル※
※ポリスチレン(PS)以外。
ポリエチレンテレフタレート(PET)・ポリプロピレン(PP)・ポリエチレン(PE)・ガラスならOKです。
【作り方】
ハッカ油と水を入れ、ボトルを振ってよく混ぜます。
すでにスプレーボトルに入ったものも市販されていますが、原油で買うより割高。
コスパ重視するなら、エタノールなど含めても原油で購入したほうが安上りです。
作ったハッカ油スプレーは火の近くやお子さんの手の届く場所は避け、なるべく涼しい場所に保管してください。
猛暑対策ハッカ油の活用法
ハッカ油スプレーができたら、色々楽しみましょう。
ただし刺激が強いので妊婦さんやお子さんは十分気を付けてください。
また、猫はハッカの匂いで中毒を起こすと言われているため、猫を飼っている方は取り扱いに注意してください。
マスクにシュッ
今や生活必需品となり、家にいる以外はマスクしっぱなし。
夏場は蒸れるし、暑さがさらに増します。
マスクにハッカ油をシュッと一吹きすると、スッとした清涼感で蒸れによる不快感がなくなります。
ただ、目にしみるのでマスクの顎に近い部分に吹いたほうがよさそうです。
ちなみにハッカ油はマウスウォッシュにもなるので、口内にシュッとすれば口臭も抑えられるため、マスクの内側が快適になります。
洋服や汗拭きタオルに
ハッカ油は実際体温を下げる効果はありません。
ですが、ハッカの成分のメントールが冷感を感じさせる効果があるとのことです。
脳が「冷たい」と感じるのです。
なので事実、熱中症対策にはなりませんが暑さによる倦怠感を軽減することはできます。
有効なのは背中や脇の下など。殺菌・消臭効果もあるので汗臭さも気にならなくなります。
汗拭き用のタオルやハンカチにもシュッとしておけば、汗を拭うたびにひんやりします。
帽子や靴下に吹きかけても効果的。
ムレ感が軽減され、防臭効果もあるので一石二鳥です。
ただし、服などに吹きかける場合、変色などが起こる場合があるので、薄めのハッカ油をなるべく遠くから少量吹きかけるようにしてください。
部屋にまく
カーテンや部屋の中にシュッとまいて扇風機などを回すと一気に清涼感に包まれます。
部屋のこもった匂いもなくなり、快適空間に早変わり。
手ぬぐいを濡らし、少しハッカ油スプレーを吹きかけて扇風機の前に干すと気化熱効果で風が涼しくなるそうです。
乾いたらまた濡らすようにします。
扇子やうちわにスプレーしてあおぐだけでも効果的。
カーテンや網戸などに吹きかけておくと虫の部屋への侵入を防ぐことができ、一石二鳥です。
寝具に吹きかける
刺激にならない程度に寝具にハッカ油をスプレーしておくと、リラックス効果による安眠につながります。
蚊よけにもなりますね。
ただ、リラックス効果もありますが、気分をスッキリさせる効果もあるのであくまで少量の使用をおススメします。
バスタイムに使う
シャンプーを手に取り、そこにハッカ油を一滴たらし、よく泡立ててから髪を洗うと洗った後爽快。
湯船につかる方は、ホホバオイルなどのオイルにハッカ油を混ぜたものをバスタブに入れるだけ。
入浴すると上がってからの汗を抑えられます。
ハッカ油は直接原液を肌に触れさせると肌荒れの原因になるので、少量を他のオイルに混ぜて使ったほうがいいですね。
もしそのまま入れる場合は2~3滴から始め、少し効き目が薄いと感じたら1滴ずつ増やしてください。
お風呂上りがスッとして気分までスッキリします。
ハッカ油使用上の注意
虫よけ・暑さ対策・殺菌効果と様々な面でメリットのあるハッカ油ですが使用上の注意もいくつかあります。
- 子供・敏感肌・妊婦の方は使用を控える
- ペット特に猫は中毒を起こすので注意
- ハッカ油スプレーを作ったら1週間程度で使い切る
- スチロール樹脂・ポリスチレン(PS)容器には入れない
- 熱中症対策にはならないことを認識する
気分をすっきりさせ、清涼感を感じるハッカ油ですが、それはあくまで脳が感じるだけで、体温を下げる効果はありません。
水分補給や体温調整などの熱中症対策は必要です。
また、自然由来成分ですが肌の弱い方は少量からの使用がおススメ。
目や鼻の粘膜に直接触れさせないようには十分注意してください。
今回は暑さ対策としての活用法をご紹介しましたが、使い方次第では生活全般に使えるハッカ油。
使用上の注意を十分把握したうえで、有効的に使ってください。
特に猛暑の中マスク生活は辛いもの。
試行錯誤しながら可能な限り快適に、辛い時期を乗り切りたいですね。
こちらの記事もご参考ください。
> ハッカ油を活用して梅雨や夏も快適に
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