近年、男性も浴衣を着る方が増えましたね。
女性同様、特に若い方に人気が出てきているようです。
しかし街中で、ちょっと着こなしに残念だなぁと思うことも多々あります。
メンズ浴衣は女性の着付けほど難しくはありません。
選び方のコツと着こなしのポイントを抑えて、かっこいい浴衣の着こなしを!
メンズ浴衣の特徴
男性の浴衣は、女性の浴衣ほど種類がありません。
ただ、意外と面白いデザインのものがあったりします。
江戸時代、大人気となった模様は歌舞伎役者が舞台で着た浴衣だったと言います。
これが江戸時代、江戸っ子の間で大流行。
メンズ浴衣にも古くからの歴史があります。
色も少ないけれど、デザインはそれなりに色々あります。
地色は無難なのは黒地や茶、紺地のもの。
長く着たいなら奇をてらった柄より縞や格子、古典柄を選ぶと飽きもこなく年齢を重ねても長く着ることができます。
ちょっとありきたりのではつまらないという方は帯で遊んでみるのもアリ。
ですが、浴衣は意外と遊ばず、定番にまとめしっかり着こなすほうが粋に見えます。
メンズ浴衣の選び方
男性の場合、おはしょりがないため、身丈と背縫いの中心から袖口までの寸法(裄丈)のあったものを。
プレタ(出来合い)の浴衣の場合、ぴったりと合うものは少ないので、大き目のものを買い、寸法をあらためて直すのものありです。
サイズ
身丈の目安は身長-25cm~30cm。
羽織ってくるぶしが見える程度が理想の丈です。
腰ひもなどで少し上がるので要注意。
(お腹周りがふくよかな方もその分丈がとられます)
歩きにくいのか、かなり短く着ている方をよく見かけますが、子供っぽく見えてしまいます。
せっかくの浴衣が台無し。
着付けの丈は意外と着姿に影響するのでしっかり見極めてください。
袖は手首が見えるくらいがベストです。
長すぎると野暮ったくみえ、短すぎると
また、顔映りも重要。
安易にネットなどで買わず、店舗で実際あててみるようにしてください。
和服は自分の好みと似合う柄や色が異なることがおおいにあります。
理想はお誂え。
好みの反物から自分の体の寸法に合わせて作ってもらうと、間違いがありません。
浴衣がしっくり体にフィットしてくれるので着られた感もなくなります。
色
迷ったら黒か紺(ネイビー)がおススメ。
黒はシックに、ネイビーはさわやかに見えます。
メンズ浴衣には少ないですが、赤や他の色ものは飽きるのと、30代前半くらいまでと思っていたほうがいいかもしれません。
白は難しいので、明るい色がほしいならベージュ系を。
白はデザインによって粋に見えますが、一歩間違えると旅館浴衣に見えます。
また、下着が透けるので着方に注意してくださいね。
グレーは結構汗染みが目立つので下着を含めて汗対策はしっかりと。
素材
職人が染めた手染めの浴衣が断然おススメです。
メンズ浴衣は特にデザインがシンプルなゆえ、手染めの風合いがさらに浴衣に表情を豊かにしてくれます。
中には表と裏で別柄が染められているようなこだわりの反物もあります。
さりげない江戸の粋が感じられます。
こういう浴衣を着こなせる男性、かっこいいですよね。
年齢も選びません。
かっこいい着方とは
男性の浴衣姿は決まるとちょっと色気も出てかっこいいのですが、なにせ着方が残念な人が多い印象があります。
浴衣をかっこよく着こなしたいという男性必見!
ワンランクアップの浴衣の着こなし方です。
帯の位置
最近、ウエストラインに締めている男性をよく見かけます。
男性の場合は腰骨のあたりにしっかり締めます。
腰骨のへこみ・尾てい骨の上に腰ひもを締め、帯はその腰ひもに重ねるように締めていきます。
裾のシルエット
帯をウエストラインで締める人が多いからか、そもそもパンツの時と同じように大股で歩くからか、裾広がりになっている方が多いです。
男女共通ですが、和服は裾すぼまりのシルエットが美しいとされています。
歩くとき、ふくらはぎが見えるのは合わせがあまく、裾が広がっている証拠。
浴衣の時は歩幅も意識してくださいね。
襟
男性の場合は衣紋(首側の襟)は抜きません。
首に沿うようにピッタリつけます。
また、前の襟は開きすぎるとだらしなく見えます。
ほどよい角度を見極めてください。
下着
はしょる人が多いですが、浴衣が汗で体に張り付くと不快なだけでなく、着崩れの原因になります。
おススメの下着はユニクロのVネックのエアリズムシャツにステテコ。
Tシャツの場合、胸元から見えてしまうことがあります。
繰り返しになりますが、白の浴衣を着ていて下着のパンツの柄がしっかり透けていたという話はよく耳にします。
前は左右の見ごろが重なっているので透けにくいですが、お尻部分は一枚なので注意してくださいね。
男性は洋服のときあまり気にしない方が多いので要注意です。
全体的なチェックポイント
総合的にチェックポイントをまとめます。
一通り着付けが終わったら今一度鏡の前でチェックしてください。
★帯は腰の位置でしまっているか
★左右合わせ方が反対になっていないか
★襟は開いていないか
★胸元は開きすぎていないか
★裾広がりになっていないか
★背中にしわがよってないか
これらがクリアできていれば、かなりサマになっているはずです。
左右の合わせの逆は、最近女性でも多い間違い。
着方をネット動画などで観ながら、鏡を見て着るので反対になりがち。
絶対NG事項なので注意してください。
できれば履物はサンダルでなく、下駄か雪駄を。
痩せている場合
男性の和服はある程度体格の良い方のほうが似合います。
ですが、それも着方次第。
痩せているから似合わないという話ではありません。
体格がしっかりしているほうがしっくりくるというだけです。
痩せている方はどうしても浴衣に着られてしまいがちなので、帯を締めた後に懐(帯の上あたり)に手ぬぐいやタオルを入れます。
補正が難しいという場合は、腰ひも・帯をしっかり締めます。
帯の結び方も一周巻くことにしっかりと締めていくこと。
最後だけギュッと締めても着ているうちに緩んできて結果着崩れしてきます。
しっかりと腰で締めてください。
こんなにあるメンズ浴衣
以上、ちょっとメンズ浴衣の着こなしがわかりましたか?
女性と比較すると格別にカンタンです。
また、男性の浴衣は調整が難しいので自分の体に合わせて作ることをおススメします。
気やすさや、着心地が格別に違ってきます。
他の人ともかぶることないですしね。
男性の和服姿はそれは素敵なものです。
ぜひちょっとしたコツを抑えて和服男子を目指してください。
購入に関してはこちらもぜひご参照ください。
> 男性浴衣の失敗しない選び方
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