夏こそ使いたい錫の器の魅力とその特徴

錫のロックグラス

錫ってなんか日常に馴染みない金属と思っていました。

何年か前のテーブルウエアフェスティバルという器のイベントで出会った錫のタンブラー。

「ちょっと高いな」と思いながらその風合いに惹かれ、つい買ってしまったのが始まり。

いつ使う?と考えながら一度使ったらやめられなくなりました。

本当に錫ってスゴいんですよ!

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夏にこそぴったり錫器の魅力

錫は熱伝導率に優れているので、冷たい飲み物を入れると一気に器も冷たくなります
よって、冷酒はもちろん、冷たいお茶、アイスコーヒーなど、夏にはぴったりの器といえます。

もった感覚も適度な重さと冷たさが心地よく、ガラスのような見た目の透明感はないものの、飲み物が適度な冷たさを維持しながら美味しくいただけるのです。

アイスクリーム専用スプーンってあるの知っていますか?
これも錫製品で、すくいやすい形状というだけでなく、手の熱がスプーンの先にすぐに伝わるので、カチコチのアイスクリームにスプーンを入れた途端、適度に軟らかくなりすくいやすくなるのです。

もちろん、冷たさや手の熱が伝わりやすいということは温めも早いです。
ただ、あまり熱い飲み物を入れると、手に持てませんし、口もつけられないほど熱くなりますので注意してください。

湯せんなどで温めるには錫の器はすぐに温まります

また、錫の特徴は熱伝導率だけではありません。
続いて錫の特徴についてです。

錫の特徴

知れば知るほど他の金属にはない錫特有の個性があります。
さまざまなアイテムに展開されているのもうなずけますね。

錆びにくい

金属によっては時間がたつと、変化していくので定期的な手入れが必要になってきますが、錫は酸化しにくく、その重厚な光沢がいつまでも色あせることなく楽しめます。
ただし、まったく変わらないわけでなく、時間とともに少し灰色がかってきますので、また落ち着いた光沢が楽しめるようになります。
もし、購入時の光沢に戻したい場合は、市販の金属磨きなどで拭くと戻ります。

そのため、酒器などのほかにアクセサリーなども多く作られています。

やわらかい

最近、ギフトなどにも人気だそうですが、錫製のお皿やフルーツボウル。自由に形が変えられるので用途に合わせて形を整えることができます
それほど錫は軟らかいのです。

注意すべきなどは器などの落下。
軟らかさゆえ、へこんだり変形したりします。

殺菌効果

錫は金属の中でもとりわけ殺菌効果が高く、昔は水を浄化することに使用したとも言われているそうです。

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錫の花器に入れた花は長持ちするといわれています。

水やお酒も浄化するそうで、まろやかになるとか。
私は正直そこまで実感はないのですが、花入れはいつか買って試したいと思いました。

熱伝導率の優れ

先にも述べたとおりですが、錫の熱伝導率は他に類をみないほどです。錫の皿でお刺身などを盛ると、鮮度がより長く保てます。
湯せんで温める場合は温めすぎに注意、これも前に述べたとおり、あっと言う間に熱くなります。

これだけは覚えておいて錫の毒性の誤解

一部、錫には毒性があるので多用注意とのネタがネットなどにあがっていますが、これはデマです
といっても純正の錫に限った話です。

最近の器に使われているものは、無機錫が使用されているのですが、海外のものなので一部有機スズや鉛が混じっているものがあります。
これらが人体に良くないとされているのです。

販売元がしっかりしている製品を購入すれば、全く問題ありません。

毒どころか、浄化作用のあるのが錫の特性です。

アンティークや海外製は注意してください。
鉛の毒性を知らなかった時代、様々なところに使用されていたということです。

錫の手入れ方法

普通の食器と同じようにやわらかいスポンジで洗ってください。
ただし、食洗機は不可です。

輝きを元に戻したい場合は、金属磨きや、重層などを少量ウエスにつけて磨いてください。

冷凍庫には入れられません
また、融点が低く、溶けやすい素材でもあるので、火の近くなどもNGです。

まとめ:錫器の歴史

唯一無二の素材といってもいいかもしれない錫。
そのポテンシャルは高く、近年様々なアイテムが展開されていますね。

希少素材でもあるため、少々値段は高めですが、本当に一生使えるものです。

歴史は古く、世界最古の錫の器は3,500年ほど前ともいわれています。
日本では1,200年~1,300年くらい前の飛鳥・奈良時代に錫の加工技術が中国から伝えられ「錫師」という職人が生まれました。
錫師は酒器や茶器などを制作。ここから日本の錫の文化が始まります。

ただし、神様への献上酒器や茶器や貴族愛用品中心で、大変高級なものであったようです。

近世になってから鹿児島などで錫の採掘もおこなわれるようになり、特に西のほうで多く作られるようになりました。
このころになると、庶民でも手の届く製品が出回るようになり、一気に広まりました。

製造は大阪が中心だったようです。

今となってはちょっとかしこまった時に使いたい錫の器ですが、もっと気軽に楽しんでみてもいいかもしれません。
自分なりの輝きになってくると思います。

なんといっても冷たい飲み物がとても美味しく感じますからね。
使わないのはもったいなさすぎます。

この夏、ちょっと試してはどうでしょうか。

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