「黄金の國、いわて。」
そのコピーに相応しく岩手県は世界遺産から世界に誇る伝統工芸にいたるまで多様な面で恵まれた地域です。
三陸沖中心に2011年の東日本大震災では莫大な被害を受けましたが、岩手県が昔から守り続けてきたものは失われることなく、今も継承されています。
農産物・海産物・自然・温泉など。
今一度岩手県の魅力についてのご紹介です。
岩手おススメ観光スポット
自然に恵まれた岩手県は温泉だけでなく観光スポットもスケールが大きいのが特徴。
平泉・中尊寺・金色堂
岩手県というより日本代表する世界遺産ですね。
小さいながら黄金に輝くお堂は圧巻。
中尊寺自体は一度焼失していますが、金色堂はその姿を現代に残しています。
中尊寺は国宝に認定された初めての建造物とも言われています。
平泉はお馴染み源義経が兄頼朝に追われ最後ゆかりのある奥州藤原秀衡を頼って逃れてきた地。
それでも逃げきれず最後自害することとなりました。
春には平泉へ落ちのびてきた義経を、秀衡公が迎えた様子を描く「源義経公東下り行列」などがおこなわれる「藤原まつり」が開催されます。
現代に当時の姿を伝える金色堂は極楽浄土を表していると伝わっています。
国宝であり、世界遺産にも指定されている中尊寺金色堂。一度は実際の目で見たいお堂です。
夏には京都でも行われる大文字焼きが行われます。
そこの火は中尊寺本堂の「不滅の法灯」から採火されるそうです。
四季によって様々な行事・風情を楽しめる平泉・中尊寺。
ぜひ一度足を運んでみてください。
龍泉洞
岩泉町にある鍾乳洞。
「日本三大鍾乳洞」のひとつに数えられています。。
洞内にはコウモリが生息していますが、鍾乳洞ともに国の天然記念物に指定されています。
壮大な鍾乳洞で全貌はまだ分ってしませんが現在分っているだけでも約4kmにも及びます。
公開されているのはそのうちの700mで、ライトアップされているので幻想的な世界が広がっています。
洞内の水は水深35mほどありますが底が見えるほどの透明度です。
名水100選にもなっていて、ミネラルウォーターとして販売されているのでぜひお試しください。
鍾乳洞は足場が悪いので滑りにくい歩きやすい靴を履いて行ってください。
厳美渓
こちらも国の天然記念物に指定されている渓谷。
全長2kmにも及ぶ美しい渓谷です。
深い渓谷で、ごつごつとした岩肌が大迫力ながら優美な自然が堪能できます。
四季折々で様々な表情が楽しめ、吊り橋からの眺望も見事。
対岸でロープに下がったカゴで団子と支払いをやり取りする「かっこうだんご」が名物となっています。
盛岡城跡公園・櫻山神社
「日本の名城100選」や「日本の歴史公園100選」にも選ばれている公園で今も残る石垣の美しさが、見どころ。
また、盛岡城跡地に建立された櫻山神社は岩手山からの龍脈によるパワーが溜まるスポットと言われています。
触れたものを健康にしてくれるという大きな帽子岩が有名な観光スポットにもなっています。
八幡平ドラゴンアイ(鏡沼)
八幡平山頂遊歩道にある「鏡沼」。
外国からの観光客が見つけたとも言われています。
雪解けと美しいブルーの沼の水がドラゴンの眼に見えるということからその名がつきましたが、雪解け状態でドラゴンアイに見える確率は低いそうです。
5月中旬~6月中旬に運が良ければ見ることができます。
ただ、ドラゴンアイが見られなくてもその神秘的な色の沼は見ごたえたっぷり。
こちらにドラゴンアイができるまでの過程が見ることができます。
こんな工場見学も楽しいですよ。
> のだ塩 | 旨みたっぷりの甘い自然塩
岩手名産品と特産品
岩手は冒頭でもお伝えした通り、農産物から海産物まであらゆる美味しいものがあります。
その中でも代表的なものをご紹介します。
盛岡三大麺
盛岡三代麺といえばこちら。
- 盛岡じゃじゃ麺
- わんこそば
- 盛岡冷麺
じゃじゃ麺は炒めみそうどん。
関東などではあまり馴染みがないですが、ゆでた麺(うどん)と特製のみそ混ぜ合わせた汁なしの麺です。
わんこそばはもうご存じですね。
ひとくち量のそばが「はい、じゃんじゃん!はい、どんどん!」の掛け声とともに次々と投げ込まれ、ひたすら食べるという一種の罰ゲームような食べ方をする岩手名物そばです。
平均は女性で30杯、男性なら50杯と言います。
平均越えにチャレンジしてみては?
そのほか、盛岡はなぜか冷麺が名物。
盛岡冷麺と呼ばれます。
焼肉屋で取り扱っているあの冷麺です。
昭和に朝鮮出身の麺職人が朝鮮半島に伝わる咸興冷麺と平壌冷麺を融合させた冷麺を創り出し、盛岡で提供したのが始まりと言われています。
盛岡では「ぴょんぴょん舎」が有名。
それにしても寒い土地の割に冷たい麺ばかりなのが不思議ですね。
最近は海外からの観光客に大人気で、わんこそばやじゃじゃ麺を求めて盛岡までくるそうです。
福田パン
福田パンと聞いて「あのパンね!」と分かった方は、かなりの岩手通w
まるでアイスクリームのようなショーケースには様々なクリームやジャムがずらり。
これで自由な組み合わせを選ぶとコッペパンに挟んでくれます。
不動の人気はあんこ×バタークリーム。
チーズにキャベツ、トマトなども選べますが、クリーム系をおススメします。
キーマカレーたまごはお店側のおススメとか。
三陸わかめ・あかもく
三陸のわかめやあかもくは一度はご賞味いただきたいと思います。
私もこれほど美味しいわかめは食べたことがありませんでした。
肉厚で食べ応え十分。
磯臭さもなく、わかめだけでちょっとしたおかずになるほどです。
あかもくは粘り気のある海藻。
近年健康食としても注目を浴びていますが、さらっと麺つゆをかけるだけで絶品おかずになります。
麺つゆであえたあかもくをご飯にかけて食べても美味しくいただけます。
まめぶ
朝ドラのあまちゃんでも出てきました久慈の郷土料理「まめぶ」。
お雑煮にクルミや黒砂糖を包んだ小麦粉の団子がはいったもの。
まめまめしく、健康で達者に、無事に暮らせるようにとの願いをこめられているそうで、お祭りや新年のお祝いなどのときに食べるそうです。
大船渡さんまら~めん
大船渡は日本本州でもトップの秋刀魚漁獲量。
そこで食べられるのが「大船渡さんまら~めん」。
実はこのラーメンは大船渡のどこそこの名物ラーメンではなく、大船渡市内各所で食べられるラーメン。
ただし「大船渡さんまら~めん」には定義があります。
1.大船渡産のサンマを使う
2.大船渡の宣伝を行う(店にパンフレットを置く、大船渡産のほかの食材を使うなど)
だそうです。価格も各店一律となっているそうです。
大船渡のサンマを使っていればいいので、各店味もビジュアルも様々。
大船渡に行ったら食べ歩きしたいですね。
2022年度魅力度ランキング30位とは信じられないほど魅力満載の岩手県。
温泉も多く、海産物も美味しく、歴史も深い。
なかなか一度二度では味わいつくせません。
一部は復興途中ですが、ぜひ二度三度足をお運びください。
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