2020年・2021年、新型コロナウィルス感染拡大防止のため中止を決めた産地も多いです。
そこでオンライン開催をしているところもあります。
「あ!これかわいい♪」
とポチっとしたら実際イメージと違った!なんてことがないように注意が必要。
主なオンライン陶器市のご紹介と失敗しないネットでの器選びのコツをご紹介。
おうちで陶器市を楽しんでください。
2021年春の全国WEB陶器市
本来であればGW期間は日本全国で陶磁器市が開催されるもの。
私も毎年益子焼の陶器市に行くのが楽しみでしたが、ここ二年コロナ禍において中止となり残念で仕方ありません。
ぶらぶらと歩くだけで楽しい陶器市はネットでは味わえないのですが、考え方を変えると人混みを避けられて家にいながらゆっくり選ぶことができますね。
人気の窯元では現地で入場制限が設けられたりしますが、オンライン陶器市ならそんな制限もありません。
時間も気にせずにゆっくり見ることができます。
どの産地でもすべてオンライン陶器市を開催しているわけではないのですが、特におススメの産地をいくつか紹介いたします。
Web有田陶器市
おなじみの有田焼。陶器市となると日本全国から100万人以上が集まります。昨年からオンラインでの陶器市が開催されるようになりました。
ひとたび現地の陶器市に行こうとすると宿泊先の予約もとりにくくなるという話ですので、オンラインでの陶器市もアリかもしれませんね。
有田焼の陶器市の魅力はなんといってもアイテム数の多さ。
有田焼は磁器なので、染付によってバリエーションが豊富。
普段使いのものから、特別な時に使いたい高価なものまで使い手のニーズに合ったものがそろっています。
さらに陶器市ならではの特価品販売などもあります。
掘り出し物を見つけてくださいね。
以下はWEB有田陶器市のポータルサイトです。
ここから各窯元のサイトを見て商品を購入してください。
購入方法は各窯元のサイトによって異なりますので、サイト内で確認してください。
益子WEB陶器市
日本最大の集客数を誇る栃木県益子陶器市。WEB陶器市では少し出店窯が少な目なのが残念ですが、すべて網羅できるのもうれしいですね。
実際の陶器市ではちゃんと見ると1日ではまわりきれないほどの出店数。
ぐるりと動くことなくみられるのはWebならではです。
益子焼は民藝運動の先駆者濱田庄司氏の影響のもと発展しました。
土臭い重厚な風合いが特徴ですが、最近は若い作家さんも多く、多種多様なアイテムがそろっています。
お気に入りの作家がいらっしゃるなら作家名から探せますし、一度でも現地に行ったことがある方なら現地マップエリアから探せます。
実際の陶器市を歩くつもりでぶらりとサイトを回ってみてください。
思いがけない出会いがあるかもしれませんよ。
こちらもご参考にどうぞ
> 民藝ファン魅了の益子焼の歴史と魅力
Web土岐美濃焼まつり
おなじみ美濃焼まつり。
美濃焼は産地が多方面にわたり、実際陶器市に行くと1日では回り切れません。
美濃焼は日本一の生産量を誇る産地。
量産できるシステムの窯元もあるため、店舗で扱う食器なども生産されています。
地域によって特色があるのでぶらりと歩くだけでも楽しいのですが、なかなか目移りして決めきれないことも確かです。
こちらでは織部ヒルズの窯元が集結。
GW限定アイテムも用意されています。
陶器市ではありませんが、ぜひこちらもご参考ください。
美濃焼の作家の個性あふれる作品ふるさと納税品の返礼品として選べます。
> TOKI MINOYAKI
砥部焼オンライン陶器市
近年人気の愛媛の砥部焼。
素朴で愛嬌のある器は使いやすく、最近は東京でも取り扱い店舗が増えています。
砥部焼についてはこちらでも特徴などかいているのでご参考ください。
> 砥部焼の魅力と特徴 | 暮らしの器
まさに暮らしに寄り添う器。
厚手で丈夫なのも嬉しいですね。
あの「梅山窯」も出店しています。
各窯元の出展数がちょっと少ないのが残念です。
オンライン陶器市|波佐見焼・美濃焼・有田焼
最近は有田焼の人気を超えたとも言われる波佐見焼。
長野県産地の磁器です。
30%以上オフの超特価品が多数!というサイトにある通り、アウトレットなどお買い得商品がかなり出品されているようです。
近年の波佐見焼特有の「映え」するポップな色彩豊かな器が多数。
個人的にはCook Donという小鍋が気になりますw
直火にかけられ、火からおろして直接食卓に出せる器。
インスタントラーメンがぴったり入るサイズというのがいいですね。
お気に入りの窯元がある場合はサイトフッター「すべての出店企業」から探してください。
※窯元以外もあります。
ただし、波佐見焼以外の産地、美濃焼や有田焼の器も販売されていますので、あらかじめご了承ください。
2021年、主なオンライン陶器市は以上です。
中には実際に現地で開催されている産地もあります。
ネットで失敗しない器選びのコツ
さて、意外と多いのが実際物が届いてから
「あれ?なんかイメージと違う」
というもの。
早速ネットで転売というのはちょっと悲しすぎます。
器はできる限り実物を手に取って選ぶのをおススメしていますが、それがなかなかかなわない現状。
ネットで失敗しない器選びのコツをご紹介します。
サイズを確認
実は一番多い失敗例がこれ。
ネットでは商品を魅力的に見せるためアップの画像を掲載したり、比較対象になりにくいものでセットアップされていたりします。
これはサラダにいいな、と思って買ったボウルが意外と小さく取り皿くらいにしか使えなかった極端な失敗例もあるほど。
必ずサイズをチェックしてください。
作家のハンドメイドの場合は多少誤差がありますが、それほど極端に違わないはずです。
作家をチェック
実際に陶器市に行ったことがないという方は、膨大な出展数の中からお気に入りを見つけるのはなかなか至難の業ですよね。
サイトに掲載されている作家や窯元の名前を検索し、どういった趣向の作品が作られているのか見てみるといいでしょう。
一点一点見ていくより、最初にざっくり好みを選出していくほうが確実です。
アイテムを絞り込む
すでに欲しいアイテムが決まっている場合は、アイテムで絞り込んでください。
作家や窯元はこだわらないという方はこの方法が一番早いですね。
ただ、ここでもサイズチェックは忘れずに。
驚くほど作家や窯元によってサイズ感は異なります。
焼き物はどうしても個体差があります。
もしネットの画像と実物とで色見がちょっと違うと思っても、それは「器の景色」として割り切ってください。
「美濃焼ってこんな感じなんだ~。」
「有田焼ってこんなにかわいいの?」
など今までの産地の焼き物のイメージが変わるかもしれません。
おうち時間を活用してぜひWEB陶器市を楽しんでください。
きっと思わぬ出会いがあるはずです。
では、よい連休をお過ごしください。
コメント