気温が寒くなってくると食べたくなる鍋料理。
効率的に様々な食材が摂取できるので、健康面でもおススメと言われています。
いつもマンネリになりがちな家での鍋料理。
日本全国の郷土鍋にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
たらのたず鍋(青森)
青森県の郷土鍋「たらのたず鍋」。主に八戸で食べられる料理です。
タラの白子を使った贅沢な鍋。
「たず」は白子をさします。
【材料】4人分
たら 400g(3~4切)
白子 200g
長ネギ 1本
えのき 1袋
セリ 1束
白菜 1/6株
焼き豆腐 1丁
(A)
出汁 3カップ
酒 大さじ3
醤油 大さじ3
みりん 大さじ2
【作り方】
1. 白子は適当な大きさに切り分け、塩(分量外)を振って10分以上おきます。
水をはったボウルに入れ、洗います。何度か水を替えて洗ってください。
2. たらは適当な大きさに切り分け、塩(分量外)を振って10分以上おきます。
水が出てくるので、キッチンペーパーなどで拭き取ってください。
3. 長ネギ、えのき、せり、白菜、焼き豆腐は適当な大きさに切っておきます。
4. 土鍋にAを入れて火にかけます。
沸いたら野菜、豆腐、たら、白子の順で加えていきます。
火がはいったらいただきます。
出汁は味の素の「鍋キューブ」寄せ鍋しょうゆなどを使っても美味しくいただけます。
博多水炊き(福岡)
水炊きをする家庭は多いと思いますが、博多の水炊きはまた各段に美味しいですよね。
ポイントは出汁。
一般的には昆布出汁を使用しますが、博多の水炊きは鶏ガラの出汁を使います。
また、白菜をいれるのが通常かと思いますが、博多水炊きはキャベツが一般的。
【材料】2人分
骨付き鶏もも肉 (ぶつ切り) 400g
鶏もも肉 250g
キャベツ 300g
長ねぎ 1本
にんじん 100g
しいたけ 2個
えのき 100g
ニラ 50g
豆腐 1丁
<スープ>
水 1500ml
鶏ガラ 500g
長ねぎの青い部分 1本
生姜 30g
ポン酢 100ml
【作り方】
1. 鶏ガラは流水で洗い、血合いを落とします。
2. 生姜は皮をむかずに半分に切り、にんじんは皮をむいて5mm幅の短冊切りにしておきます。
キャベツは一口大、しいたけは石づきをとり傘の表面に十字の切り込みを入れます。
えのきは石づきを切り落とし、ほぐしておきます。
長ネギは斜め切りにし、ニラは根元を切り落し3~4cmの長さに切ります。
豆腐は適度な大きさに切ります。
鶏もも肉は一口大に切ります。
3. スープの材料をすべて鍋(スープ用)に入れ、強火でひと煮立たちさせます。
煮立ったら弱火にしてアクをとりながらそのまま1時間ほど煮ます。
4. スープを1時間煮たら鶏ガラを取り出し、ビニル袋などにいれ、綿棒や金槌などでたたき割り、2センチくらいの大きさにします。それをまた鍋にもどし、中火で1時間ほど煮ます。
白く濁ってきます。
5. ボウルにざるを乗せ、そのうえにキッチンペーパーを敷き、4のスープを漉します。
6. 土鍋に5のスープと骨付きもも肉と鶏もも肉を入れ、強火でひと煮立ちします。
中火にしアクを取り火が通るまで煮ます。
7. キャベツとにんじん、しいたけとえのきを入れます。
にんじんがやわらかくなったら長ネギとニラ、豆腐を入れます。
長ネギがやわらかくなったら火を止めて、ポン酢につけながらいただきます。
スープが薄い場合は、鶏ガラスープの素を入れて調整してください。
しめはご飯を入れて卵でとじていただくと、旨味たっぷりのおじやになります。
牡蠣の土手鍋(広島)
別名、土手焼き。牡蠣の産地広島の郷土鍋です。
味噌味で、濃さもお好みで。ビールなどにもよく合います。
【材料】4人分
かき 300g
ごぼう 1/2本
焼き豆腐 1丁
春菊 4~5枝
えのきだけ 1袋
白菜 1/8株(約200g)
にんじん 1/2本
だし 1~2カップ
A(土手)
赤みそ 100g
白みそ 50g
酒 大さじ1~2
みりん 大さじ1~2
砂糖 大さじ1
【作り方】
1. かきは塩水(分量外)で洗います。
ごぼうはささがきにし水にさらします。焼き豆腐は一口大に切ります。
えのきは石づきを切り、ほぐします。
春菊は根元を切り、適当な大きさに切ります。
白菜はそぎ切り、にんじんはピーラーなどで薄いリボン状にします。
2. Aをボウルなどに入れよく混ぜ合わせます。
ペースト状になったら土鍋の縁に塗りつけていきます。
3. 2の土鍋に出汁を入れ、かきと春菊以外の食材を入れ。火にかけます。
4.煮立ったらかきを加えて2~3分煮ます。
さらに春菊を加え煮立ったらいただきます。
味が薄かったら味噌を溶き入れ、お好みに調整してください。
白ねぎ鍋(鳥取県)
別名「将軍鍋」。
「白ねぎ料理研究会」という鳥取の主婦たちの研究会が開発した鍋です。
白ねぎは鳥取県西部の特産で、白ねぎ料理研究会では様々な白ねぎを使った料理を開発しているそうです。
【材料】4人分
白ネギ 4本
葉ネギ 2本
青魚の刺身(ハマチ等)2人分
ポン酢 適量
ごまだれ 適量
コチュジャン 少々
<鍋のだし汁>
水 1.8L
昆布 10g
削り節 50g
塩 小さじ1
薄口しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ1.5
うま味調味料 少々
【作り方】
1. 刺身に塩をふります。
2. 昆布と削り節で出汁をとります。
3. 白ネギは葉の緑部分を落とし、白い部分を細めの斜め切りにし、水にさらします。
4. ネギの葉の部分は小口切りにします。
小口切りにしたネギの葉を水で洗い、キッチンペーパーなどで水気を取ります。
5. 1の刺身を細切りにし、4のネギの葉とポン酢で混ぜ合わせます。
これは薬味になります。
6. 2の出汁に塩・薄口しょうゆ・みりんを加え、土鍋に入れて火を入れます。
7. とんすいなどにごまだれ、コチュジャン、5の薬味を入れ、6のだし汁を少し加えます。
8. 土鍋のだし汁が沸いたら、3のネギを入れ軽くしゃぶしゃぶにして7につけていただきます。
おっきりこみ(群馬)
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で選ばれた郷土鍋。
麺を「切っては入れ、切っては入れ」する様子からこう呼ばれるようになったそうです。
【材料】1人前
平打ちうどん 1玉
鶏肉 30g
大根 50g
にんじん 1/4本
ごぼう 1/4本
白菜 3~4枚
舞茸 30g
しめじ 1/4パック
しいたけ 2個
里芋 2個
ねぎ 1/4本
ゆずの皮(お好み) 適量
サラダ油 適量
だし汁 360cc
濃口しょうゆ 大さじ2
みりん 小さじ1
調理酒 小さじ1
【作り方】
1. 鶏肉と野菜を食べやすい大きさに切っておきます。
2. 切った1の材料をすべて油をひいた鍋で炒めます。
3. 油がまわり野菜がしんなりしてきたらだし汁と濃口しょうゆ、みりん、調理酒を入れて強火で煮ます。
4. 煮立ったらうどんを入れます。
そのうどんの表記の時間煮て、お好みでゆずの皮を入れたら完成です。
本来は小麦粉より麺を作るところから始まりますが、市販のうどんでも充分です。
ほうとう(山形)
もうこれは関東では馴染みかもしれませんね。
かぼちゃのほうとうといえば山形の鍋というか煮込みうどんです。
ほっこりするその味は誰もが幸せを感じますね。
【作り方】1人分
ほうとう麺 80g
かぼちゃ 80g
大根 50g
にんじん 30g
お好みのトッピングねぎなど 適量
合わせみそ 大さじ1/2
だしの素 5g
水 400cc
【作り方】
1. 大根は3ミリ幅のいちょう切り、にんじんは3みり幅の半月切り、かぼちゃは食べやすい大きさに切っておきます。
2. 鍋に水とだし粉末、大根とにんじんを入れて煮ます。
3. かぼちゃは電子レンジで2分ほど加熱しておきます。
4. 大根とにんじんがやわらかくなったら、そこにほうとう麺を入れ、弱火10分ほど煮ます。
5. 4の鍋に3のかぼちゃを入れ5分ほど煮ます。
6. ほうとうの麺がやわらくなったらみそを溶き入れ、ひと煮立ちしたら火を止めます。
お好みでネギを散らしてください。
家で作る鍋、ちょっとマンネリ化しますが郷土料理にはその土地の文化が詰まっています。
ぜひ家庭でも味わいつくしてください。
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