日光東照宮の見どころ

日光東照宮の見どころ

今、大人気の観光スポット「日光東照宮」。
海外からの観光客も多く、今や日本代表の観光スポットといってもいいでしょう。

世界遺産であり実はパワースポットとしても知られています。

徳川家康公を祀っているとは知っていても、意外と知らない日光東照宮。
日本人なら知っておきたい基礎知識と見どころ情報のご紹介です。

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日光東照宮とは

栃木県日光市に所在する日光東照宮は1617年、家康を祀るために創建され、さらに徳川三代将軍家光が祖父のために造営を行いました。
日光に家康を祀る社を建立することは家康の遺言によると伝わっています。
東照宮とは家康を祀る神社のことで、他の地域にも存在し、日光東照宮はその総本山的な位置づけとなっています。

日光は古から風水的にも有名なパワースポット。
さらに江戸城の真北に当たるため、北の守りを固める意味でも日光が選ばれたとされています。

装飾が華やかで、建造的にも美しく神社建築様式「権現造」(ごんげんづくり)が完成したと言われています。

数々の重要文化財や国宝で成り立つ日光東照宮は1999年、世界遺産に登録されました。

日光東照宮見どころ

日光東照宮といえばなんといっても価値の高い建造物の数々。
国宝8棟・重要文化財34棟を含む55棟の建造物が集まっています。

石鳥居ーいしどりいー(重文)

日光東照宮参拝で最初にくぐる鳥居。
その名の通り石で作られた鳥居で高さ約9メートルの重厚感ある鳥居です。これは1618年軍師で有名な黒田官兵衛の嫡男、黒田長政より奉納されました。

黒田長政は当時九州筑前の藩主。石材は九州より舟で小山まで運ばれ、陸路で日光まで運ばれたそうです。

五重塔(重文)

日光東照宮 五重塔

石鳥居をくぐり左手にある五重塔。1650年小浜藩主酒井忠勝によって奉納され、落雷により一度焼失したため現在のは同藩の酒井忠進により再建されたものになります。

日本でも一番華美な五重塔とされていて、美しい彫刻が施されています。
家康・家忠・家光の干支も彫られています。

ちなみに五重塔は本来仏教における五大思想に基づく仏塔の形式の一つであるため、神社境内に建立されているのは珍しいでしょう。

内部中心の心柱が、礎石から浮いた形で設計されていて、それにより耐震性が高く、度々の大地震にも耐えているとされています。この構造は今も様々な建造物にも影響を与えています。

三神庫 ーさんじんこー(重文)

表門(仁王門)(こちらも重文)を抜けまもなくある三神庫は上神庫・中神庫・下神庫の総称。
馬具や装束類を収納する倉庫ですが、ここも美しい彫刻が見どころです。

上神庫の屋根下の狩野探幽が下絵を描いたとされる「想像の象」はお見逃しなく。
ちなみにこの想像の像という名の由来は、狩野探幽が実際の象を見たことがなく、想像から描いたとされることからそう呼ばれるようになったと言われています。

神厩舎・三猿 ーしんきゅうしゃ・さんざるー(重文)

有名な三猿は神厩舎の屋祢下に施されている8体の猿の彫刻のうちの3体(見ざる・聞かざる・言わざる)を指します。

8体はそれぞれ人の一生を風刺が描かれています。

神厩舎とはご神馬をつなぐうまやのことです。猿は馬を守るとされていたことから、ここに猿の彫刻が施されたと考えられています。

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陽明門 ーようめいもんー(国宝)

「日暮の門」とよばれるほどずっと見ていられる日本で最も美しい門と言われています。

故事逸話や聖人賢人などの500以上の彫刻が圧巻。

人の彫刻はこの陽明門と廻廊しかないので、探してくださいね。

そのほか、多くの龍の中で目だけが彫られていない「目貫きの龍」や完璧なものは反対に縁起が悪いと1本だけ逆さに設置された柱「魔除けの逆さ柱」など、まさに日が暮れるまで見続けられるほど見どころ満載の門です。

廻廊 ーかいろうー(国宝)

日光東照宮 廻廊

陽明門の左右に延びる建物の外壁には日本最大級の花鳥の彫刻が刻まれています。
一枚板の彫刻で、国宝指定されています。

全長200メートル以上あるので見ごたえあります。

唐門 ーからもんー(国宝)

胡粉(ごふん)という白い塗料で塗られた唐門。

本来は身分の高い人しか通ることができない門で、現在も特別な来賓のときしか解放されません。

門の上部にある中国の神話を描いた彫刻は1本の木から彫り出しているとか。細かな作りこみが見事です。また、寄木細工の柱など見どころ満載です。

御本社 ーごほんしゃー(国宝)

本殿・石の間・拝殿からなる御本社。
天井の龍の絵は圧巻。

撮影禁止の神聖な場所です。参拝のときは騒がず静かにしてくださいね。

眠り猫 ーねむりねこー(国宝)

有名な眠り猫。初めて見た方はその小ささに驚くかもしれません。
奥宮宝塔に続く本殿の東廻廊上部にあります。

左甚五郎作で、普通に見上げると寝ている猫なのですが、左下から見ると獲物を狙っている姿に見えるとか。
ぜひ確かめてみてください。

奥宮宝塔 ーおくみやほうとうー(重文)

拝殿・鋳抜門(いぬきもん)・御宝塔からなる家康の墓所。
眠り猫から長い石段を登り、10分ほどかかので、体力的に自信のない方はやめておいたほうがいいでしょう。

墓所であるため、本殿まわりほどの絢爛豪華さはありませんが、石狛犬や奥社銅神庫などいくつかの重要文化財からなる貴重なスポットです。

最近は日光東照宮最大のパワースポットとしても知られています。

日光東照宮のパワースポット

さて、日光東照宮が建立しているこの土地自体が風水的にもパワーが宿っていると言われていますが日光東照宮境内で特にパワーの強い話題のパワースポットはこちらです。

唐銅鳥居前

陽明門の手前に唐銅鳥居があります。
ここには石畳が敷きつめられていますが、その石畳に唐銅鳥居の中に陽明門が綺麗に見えるポイントがあります。「北辰の道の起点」と呼ばれる強力なパワースポットです。

北辰とは北極星のこと。
石畳参道の角に陽明門を正面に立ち、右に三角の石畳3枚分進み、四角の石畳を前に2枚進んだところと言われています。

ここから陽明門をのぞむと鳥居の中にきれいにおさまっていて、さらにその真上に北極星が上がるとされています。

奥宮宝塔

奥宮宝塔見どころで紹介済ですが、家康公のお墓のある場所です。

真横と真後が特に強いパワースポットとされています。

また、奥宮への参道も風水的にも良い気が流れる龍脈とされており、奥宮にある井戸の水に触れるとそのパワーが身体に定着すると言われています。

東照宮の叶杉

宝塔横に大きな杉の木があります。樹齢は600年を超えているそうです。

叶杉と呼ばれ、この杉のほこらに願いを唱えると成就するとか。

御霊わけに叶鈴守りが授与されているそうなので、求めてはどうでしょうか。

パワースポットの奥宮宝塔や叶杉は眠り猫の場所から200段を超える石段を登らなくてはいけません。
体力的に自信のない方は、あきらめる勇気を。

世界遺産として国内外で大人気となった日光東照宮。
豪華絢爛な建造物だけでなく、その由緒ある数々の重要文化財もぜひ観てください。

記載しませんでしたが、日光東照宮の御水舎も重文。
境内のすべての建造物が貴重なものなのがわかりますね。

【日光東照宮】
住所:栃木県日光市山内2301
アクセス:
電車の場合
東武線東武日光駅、JR日光駅
・徒歩:約35分
・車:約10分

バス利用の場合
・東武バス(中禅寺温泉・湯元温泉方面行き)→「総合会館前」「西参道入口」バス停
・世界遺産めぐり循環バス→「表参道」バス停

車の場合
東北自動車道「宇都宮IC」→日光宇都宮道路「日光IC」→約2キロ

拝観時間:
4月1日 ~ 10月31日9:00~17:00
11月1日 ~ 3月31日9:00~16:00

拝観料(表門より陽明門・拝殿・石の間・東廻廊(眠猫)・奥宮・本地堂(鳴龍)など):
大人・高校生 1,300円
小・中学生 450円

問い合せ:0288-54-0560 (代)

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