テレビでも取り上げられ、最近話題の純銅のおろし金。
私自身、ず~っと気になっていたのですが最近、やっと手にいれました。
そして大根をおろしてみると、その大根おろしにびっくり。
一点一点職人が作りだす純銅おろし金の魅力についてのお話です。
純銅のおろし金で大根をおろしてみた
まずは上の画像をみてください。
左が純銅おろし金でおろした大根で、右がプラスチック製の大根おろしでおろしたものです。
写真ではなかなか分かりにくいのですが、そのふわふわ感に驚きました。
口当たりがまろやかで生のまま食べる焼き魚の備え付けなどには大根の辛さがたたず、薬味としてほどよい味になります。
ブラスチックやステンレスなどのおろしはある程度目がなめらかのため、大根の繊維が壊れ水分も多く出てしまうため本来の旨みも流れてしまうのです。
辛さの違いは本当に顕著にわかります。
これなら大根の辛みが苦手と言うお子さんでも食べられるかもしれませんよ。
銅の特徴
銅にはイオン効果があり、抗菌効果があります。
清潔であり、微量に食材に溶け出す銅は貧血予防にもなります。
意外と知られていないですが、乳児用ミルクにも含まれる、厚生労働省指定の栄養機能成分のひとつです。
昔、緑青(ろくしょう)という銅が酸化することで生成される青緑色の錆が有害とされていた時代がありますが、現代においてそれは俗説であり、科学的にも否定されています。
アルミやプラスチックに比べ、重いですが大根などをすりおろすのがつらいほどの重さではありません。
純銅のおろし金何が違う?
何と言っても純銅のおろし金の特徴は食材の水分が出過ぎないため、ふわっとした泡雪のような大根おろしができます。
その秘密は目ひとつひとつ手仕事で打って作られること。
一つ一つ鋭く、食材の繊維を壊さないようになっています。
工業品は目がちょっとなめらかなので、繊維をつぶしながらおろします。
そのため、余計な水分もでますし、食材の繊維も壊されます。
また、一見そろってみえる目ですが、そこは手仕事で不揃いになっています。
そのため、すりおろし口は平らにはならないため、大根の角度を買えなくてもおろせます。
おいしい大根おろしは若干の不揃いさと鋭い切れ味が作りだしていたんです。
純銅おろし金の手入法
面倒な手入れはありません。
目がつぶれてきたら、正当なメーカーさんのものなら研いでくれます。
【洗い方】
基本的には流水で洗い流すだけでもOKです。
汚れがひどい場合は食器用洗剤をキレイな歯ブラシまたは小さめのタワシなどにつけ軽くこすって洗います。
スポンジは目でひっかかったりするので、おろし金を洗う場合には不向きです。
塩素系漂白剤やクレンザー、スチールたわしなどの使用も避けてください。
もし錆びがでてきたら酢と食塩を同量混ぜたものを布に染み込ませて拭くと、取り除くことができます。
銅製品を買うなら産地のものを
有名なところでいうと、新潟の燕三条。東京でも銅製品は作られていますが、銅のおろし金を作る職人さんは今やお一人のみだそうです。
おろし金の目を立てられる職人さんは、全国でも3名ほどしかいないと言われています。
新潟の燕三条は金属製品の製造が盛んで、SUWADAの爪切りはもうブランドとして有名ですね。
私が購入したのは新光堂というメーカーのもので、受け皿付の大根おろし器はグッドデザイン賞も受賞したほどです。
職人さんが減り、今やこの技術も期間限定となりつつあります。
今だから自分の使い勝手のよいおろし金をぜひ探してみてはいかがでしょうか。
コメント