100均の包丁って切れる?
値段の高い包丁との違いってどこにある?
購入前に知っておきたい包丁の基礎知識。
専門メーカーの包丁と100均包丁の違いを見てみましょう。
100均包丁は切れる?
100円均一メーカー各社がオリジナル包丁を出しています。
100円包丁に関しては賛否両論。
その特徴とは。
100均包丁の特徴
各社用途別の様々な種類の包丁を出していますが、一貫して見られる「100均包丁」の特徴をまとめました。
- 薄い
- 刃こぼれしやすい
- 錆びやすい
- 疲れやすい
100円均一の包丁は刃が薄いので、当然切れ味は長持ちしません。
固いものには不向き。
ただしシャープナーなどでマメに研げば問題なく切れ味も持続します。
刃が薄いので固いものを切るには適していません。
100均包丁ではないですが、私は刃の薄い包丁でカボチャを切ろうとして刃に亀裂を入れてしまったことがあります。
パリンと折ってしまうと、その破片が飛ぶこともあるので、薄い刃の包丁で固いものを無理に切るのはキケンですよ。
100均包丁の種類
各社から用途別の包丁が展開されています。
種類が豊富のダイソーの包丁
- 万能包丁
- 刺身包丁
- 菜切包丁
- ぺティナイフ
- パン切り包丁
- 穴あき包丁
その他セラミックフルーツナイフや折りたたみナイフなど。
耳慣れしないものとしては「穴あき包丁」でしょうか。
これは包丁の刃にパンチングのような穴があいていて、野菜を輪切りにしたときなど切った野菜の刃離れがいい設計になっている包丁です。
そのほかステンレス・セラミックなど素材違いのものもあります。
キャンドゥの用途別包丁の展開がすごい
キャンドゥの包丁で特にすごいのが目的別包丁。本格的な包丁にはないアイテムが展開されています。
子どもの包丁デビューのためのプラスチックの子ども包丁。
本物の刃でなく、プラスチックにギザギザがついている本物の包丁とはちょっと違った木のような形。
ギザギザもとがっていないので、刃の部分を子どもが握っても切れることはありません。
これが、豆腐やトマトなど切ることができます。
また、冷凍包丁というものもあります。
これはその名のとおり、冷凍した食材を切るための包丁。
刃渡り31センチと少々長め。
どういったところが冷凍食品向けなのかはよく分かりません。
私の近所のキャンドゥには残念ながら取扱いがありませんでした。
実用的セリアの包丁
セリアの包丁は適度な重さがあり、割と大きなものを切るにもさほど力を入れなくてもいいので人気。
100均ショップの中でもおしゃれで女性に人気のセリア。
女性目線のキッチンアイテムが豊富なだけあり、包丁も切れ味に定評があるようです。
値段の高い包丁とは
日本は刀文化であったほど刃物を造る技術は世界トップクラスです。その技術は他の国ではなかなかまねのできない技術でもあります。
近年、海外からの観光客が合羽橋道具街の刃物専門店でこぞって日本の包丁をお土産に買っていくというのがその裏付けかもしれません。
値段の高い包丁ってそんなに切れるの?
正確にいえば高ければ切れると言うことはありません。
ただ、刃そのものの部分によって固さを変え、厚みも持たせているため「切りやすく」「疲れず」「切れ味が長持ち」するのです。
日本の包丁は固さを出すため、刃の部分は違う素材のモノをあわせ焼き入れし、叩いて化学反応を起こさせ生成していきます。
固いものは割れやすくもあるので、ここにしなやかさを出すため、また違う素材を刃の胴体部分に合わせます。
この工程がすべて手作業で行われていたりすると、それだけ値段が跳ね上がってきます。
こういった包丁はメンテナンスが面倒というイメージを持つ方もいらっしゃるようですが、素材を選べばメンテナンスにいちいち出す必要もありません。
ステンレスのもありますので、手軽にナイフシャープナーなどでカンタンに研げます。
職人が一点一点造った包丁は驚くほど高いですが、ステンレスなら10,000円前後でそこそこのものが買えます。
私も某メーカーのステンレス包丁を使っていますが、研ぐのもたまにです。
100均の包丁はすぐ錆びがでるという話をよく聞きますが、私の使っている包丁はもう使って10年近くになりますが錆びがでたことはありません。
洗ってすぐ拭くこともなく、洗って水切りかごに入れっぱなしです。
しっかりしたメーカーのステンレス包丁は錆びにくいのも事実。
良質な素材、食材を切るということに執着した技術、そして何より使う人が疲れにくく、ストレスなく使えることを考えこだわりが値段の高さにつながっています。
握り部分が木の場合などはどうしても腐食もあり、永久とはいえませんが、メンテナンス次第では半永久的に使うことができるので、もしかするとコスパは100均包丁よりいいかもしれませんね。
100円の包丁と高い包丁どちらを選ぶか
さて、ざっくりとですが100円の包丁と値段の高い包丁との違いを述べてきました。
ここまできてあなたはどちらを選びますか?
100均包丁は切れないわけではありません。
100均包丁でも問題ない方は
- 料理は簡単なものを少しやる程度
- 肉や魚を切ることはあまりない方
です。
反対に
- 食材を切るときにストレス感じたくない
- マメに研いだりしたくない
- 幅広い食材を切る
方はそれなりの包丁を選んだほうが結果安上がりかもしれません。
100均ショップでキッチン用品のほとんどが揃う時代ですが、
「使える」「使えない」でなく「使いやすい」「使いにくい」、「長く使える」「すぐダメになる」といった視点で今一度モノ選びをしてみてはどうでしょうか。
以下それぞれの特徴をまとめました。
参考になれば幸いです。
刃が薄い | 刃が厚め |
刃こぼれしやすい | 刃こぼれしにくい |
ステンレスでも錆びやすい | 素材によっては錆びやすい |
固いものが切りにくい | 切るモノの固さを選ばない |
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