七五三や友人の結婚式、成人式など着物で撮影する機会が増える季節。
近年は観光地でもレンタル着物を楽しむ方が増えましたね。
せっかくの着物姿、和服姿ならではのきれいな姿を残しませんか。
着物ならどの角度でもきれいに見えるというのは大間違い!
着物ならではの写真の撮られ方とは。
着物のときの立ち姿を見直そう
着物(浴衣も)縦ラインを際立させたほうが凛とした美しさがでます。
髪もなるべく広がらないようまとめ、全体的にスッキリみせます。
立ち方は頭のてっぺんから糸で吊られているような感じ。
顎は引き気味。
顎をひくだけでなく肩を少し後ろに持って行ってその線上に耳がくるイメージです。
猫背になって顔が前に出ると、着物の場合かなり首が短く見え、顔も大きく見えてしまいますので、この姿勢はかなり大事!
足は左右のつま先をつけるように逆ハの字。
歩くときも手を振らず、頭のてっぺんから糸で吊られたまま移動するイメージです。
内股でつま先を内側、内側と足を運ぶのが基本です。
大股歩きは絶対NGです。
裾がめくれ、長襦袢が見えてしまいます。
階段を上るときは少し前身頃をあげ、裾を踏まないように注意してください。
着物のときの座り方
椅子に座るときは上前を少し引き上げながら腰かけると、裾が地面につくのを防げます。
帯が型崩れしないため、または帯枕がずれて着崩れの原因にもなるので背もたれにつかないよう浅めに座るのが基本。
膝とつま先はくっつけます。
着物で膝を広げることはできませんが、着物幅いっぱいに足の間を開けていると、かなりだらしなく見えます。
数センチのことですが、ここは気合入れて膝はくっつけることを常に意識しておきましょう。
着物での撮影ポイント
いざ撮影のときのポイント。
- 背景を選ぶ
- 姿勢よくする
- 左肩を前にして斜めに立つ
- 指は揃えて指先を伸ばす
- 脇を閉める
- つま先をつける
一つずつ見て行きます。
【背景について】
通りがかりの人が多かったり、乱雑な印象を受ける背景で撮影は着物でなくてもNG。
着物が映える背景選びが結果「映える写真」になります。
緑の多い神社やお寺などがおススメ。
古民家カフェなど和の似合う場所がいいですね。
お店での撮影は念のためお店の方に許可を取り、ほかのお客さんの迷惑にならないように注意してくださいね。
【姿勢よくする】
立ち姿の項でも記載しましたが姿勢ひとつで印象が大きく違ってきます。
猫背で顔が前に出てしまうと、首が短く見えて顔が大きく写ってしまいます。
立ち姿・座り姿はマスターしておくことをおススメします。
【左肩を前にして斜めに立つ】
これは着物ならではの撮影方法。
着物の付け下げや訪問着などは左胸に模様が大きく入っていることと、右からだと合わせの部分が見えてしまうため左肩を前にし、斜めの立ち姿が一番美しく見えると言われています。
身体を左肩前に斜めにし、上半身だけ正面に向けると顔だけ正面ということがなくなり、自然に見えます。
(ポーズをとっている本人は少しキツイですが)
【指は揃えて指先を伸ばす】
写真を撮るときは軽く重ね合わせます。
がっつりと重ねるのでなく、指の第二関節から先を重ねるイメージです。
指先はピーンと伸ばすと力が入っているように見せるのでふわっと感を。
人差し指を特に伸ばすイメージだときれいに見えるそうです。
腕を身体の横にピッタリとつけ、気を付けの状態で正面から撮影するとかなり太って見えます。
手を合わせることにより全体的なラインがほっそりします。
【脇を閉める】
そもそも和服で脇を開けるのは所作としてNGです。
横に広く見せる動作は和服ではしません。
写真を撮るときも脇をしめますが、玉子を脇に挟んでいるイメージだと力んで見えずに優雅な印象になります。
【つま先をつける】
これも立ち方で記載しました。
着物は裾すぼまりに見えるのが美しいのでなるべく足は揃え、横に広がって見えないようにします。
また、袖も前にでてこないよう、見せ方に注意を。
振り返り美人風に後ろ向きになって顔だけカメラ方向に向けるのも着物では絵になります。
そのほかは洋服でもおなじことが言えますので、ポイントは抑えておくといざというとき映える写真が撮れそうです。
撮影する前にチェック
着物を撮るときは以下はまずチェックしておきましょう。
- 襟合わせが開いていないか
- 前部分にしわがないか
- 帯揚げの結び目・帯締めの結び目など身体の中心にきているか
そのほか、帯上に着物がだぼついていたり、おはしょりが斜めになっているのも写真にしてみると結構目立ちます。
複数人で撮影するとき
お友達や家族と一緒に撮るときはどうすればいいのでしょうか。
例えば友達同士、二人とも着物なら二人で同じ左肩を前にというのも何か不自然。
その場合は向き合ったり、反対に背を合わせるようにしたり、左右対称にすると写真として画になります。
3人なら1:2で向き合ったり、それ以上なら中心に向かって斜めに立つとおさまりがいいです。
撮った画像をチェックしながら向きなどを調整し、撮りなおしてください。
着物がきれいに見えているか、姿勢よく全体的にスッキリしてみえるかなど、ちゃんとチェックしてくださいね。
腕をあげてカメラにピースなどすると袖の中が見えてしまうので、腕のあげ方には十分注意してください。
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