竹製品のメリットと手入れ法

竹製品のメリットと手入れ法

竹製品は「竹細工」として伝統工芸品としても歴史あるほど日本人の生活に馴染みあるものです。

そんな竹製品の良さとはどこにあるのでしょうか。

使い勝手のよい竹ですが、自然素材のため使い方は少しだけ注意が必要です。

長く使うほど風合いが増す、竹製品の使い勝手の良さとメンテナンス法についてのご紹介です。
現在の生活でも竹製品が愛される理由が分かるはずです。

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竹製品の特徴とメリット

竹で作られているものは意外と多く、ざるやカゴ以外でもカトラリー・食器・装飾品・バッグ・家具・茶道具などなど、周りを見渡すとその多さに驚きます。

竹製品の主な特徴

竹で様々な製品が作られるのには、竹独特の特徴にあります。

  • しなやかで丈夫
  • 変形しにくい
  • 腐食しにくい
  • 軽い

木でありながら伸縮も少ないため、昔から定規にも使われています。

製品として作られたばかりのものは少し青みがかっていますが、使ううちに風合いが変わります。
少しずつ茶色っぽくなり、深みも増していきます。

竹製品のメリット

竹製品は抗菌作用もあり、軽くて丈夫のため昔からお弁当箱や水筒に使われていました。
さらに丈夫で編み方次第では通気性も高く、食品の保存や食器を洗ったあとの水切り籠などにもてきしています。

丈夫で劣化しにくいので、台所用品だけでなく様々なところで使えます。

日本では竹細工が古くから行われている産地もあり、職人さんの手で編み出される模様は見た目も美しく、海外向けのお土産としても人気あるそうです。

また、夏場は浴衣にあわせる竹で編んだ籠バッグなども人気。
見た目に涼し気というだけでなく、型崩れしにくく網目の細かい籠は水も通しにくいので突然の雨でも中身を水から守ります。

竹はインテリアとしても映えますが、夏場湿気の多い日本の風土にも適した素材と言えます。

竹製品の使い方

ざるやカトラリー、菓子皿など使用後洗ったりするものは使い方に注意が必要です。
食器棚などに入っていた竹製品をそのまま使うのは避けてください。
次第に黒ずんできたり、食べ物の匂いがついてしまったりします。

一度水で濡らし、竹製品そのものに水分を含ませます。

まれに「竹の虫」と呼ばれるチビタケシンナガクイやタケトラカミキリなどが卵を竹に産み付けそれがふ化することがあるそうです。

竹の虫の駆除は難しいとされていますが、熱湯消毒を繰り返すことで駆除できるようです。

自然素材ならではのトラブルですが、対処法はあるのでむやみに捨ててしまったりしないでくださいね。

揚げ物など油分の多いものを盛る場合は一枚クッキングシートなど紙を敷いてください。
油を吸ってしまうとそこだけ色が変わってしまいます。

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竹製品の手入れ法

繰り返しとなりますが、食べ物などを盛る場合は使用前に湿らせたほうがいいですね。

使用後は特に面倒な手入れは不要です。
ただし竹そのものはカビが発生しにくいですが、編んでいる竹製品はどうしても水分がたまりがち。
そこからカビが発生することもあるので、ざるなどの使用後の保管場所は注意してください。

日なたに干し続けると乾燥しすぎて割れる可能性があります。

ざるは購入にして一番最初に使うとき、大き目な鍋に水を沸騰させ大さじ1くらいの塩を溶かし、火を止めてざるをそこに浸け、水洗いしてから使うと変色防止になると言われています。
鍋に入らない場合は、その塩を溶かしたお湯をざるにかけ水洗いをして、よく乾かします。

竹製品の洗い方

1.中性洗剤で普通に洗います。

2.ざるは網目が細かいので、スポンジでなくたわしで洗います。

3.たわしでこすりながら、洗剤を十分洗い流します。

4.軽く水分を拭き取ってから水切り籠などで乾かします。

5.収納は風通しの良いところに立てかけてしまうのがおススメです。

食器洗浄機や食器乾燥機は使用できません。

竹製品にカビが生えたら

ざるの縁部分などはどうしてもカビが発生しやすいです。
軽い濃度のアルコールを使い拭き取るか、家庭用漂白剤を薄めて布で拭き取ってください。
浸けると竹が劣化するので、拭き取る程度にします。

さらに奥まったところの気になる黒ずみなどにはクレンザーをかけて歯ブラシなどでこすります。

少し熱めのお湯でよく流してください。
竹は熱や酸・アルカリに強いので、発生したカビをある程度拭き取ったら熱湯をかけておくとカビの菌を死滅させられます。
ただし沸騰したての100度ほどの熱湯をかけると変形する場合もあるので注意してください。

ただし竹はある程度の温度は問題ないので、安心して使ってください。

日本製の竹製品なぜ高い?

最近は100均ショップでも売られているざるですが、日本製のざるの価格に驚く方もおおいのではないでしょうか。

小さめのざるでも2,000円くらいしますからね。

その値段の差はどこにあるのでしょうか。

外国製の竹製品が必ずしも劣悪なものではありません。
網目は細かく、細部まで作りこまれたものも多くあります。

しかし素材は一部化学物質が使われていたりすることがあります。

ただ気を付けたいのは、100均ショップで販売されているざるは、そこまでの作りこみもないため、強度は落ちます。

日本の竹細工は、編む前の竹の加工法・切り方に多くの工程があると言います。
竹を薄く剥ぎ、柔軟性と強度を増すための加工がそれにあたります。

産地によって多少の工程はことなりますが、概ね編むための竹ひごを作るまでに4~5工程あり、伐採した竹を煮沸して油抜きするところから始まります。
最後は皮と身の部分を剥ぎ、製品の部位によって使い分けします。

また、竹細工職人は様々な編み方を習得されてて、デザイン性だけでなく製品によって適した編み方を施しています。

つまりはひとつの竹製品ができるまでにかなりの工数と日数がかかるのです。
結果、一見高く感じるような価格設定となっていきます。

また100均のざるは水気をすべて吸ってしまい、すぐ変色するという話も聞きます。

主な日本の伝統工芸の竹製品

日本では全国に竹細工がさかんに作られているところがあります。
中で国が伝統工芸に指定しているのは静岡県「駿河竹千筋細工」、岡山県「勝山竹細工」、大分県「別府竹細工」の3つの産地の竹細工。

伝統工芸青山スクエアで作成された以下動画は別府竹細工の製造工程をまとめたもの。
ひごを作れるようになるまで3年はかかるという職人の手わざに注目です。

最近はステンレスや樹脂製のざるや籠も多く出回り、自然素材のざるは手入れがやっかいと嫌煙されがりですが、素材が異なればそれぞれ用途に適した使い方があります。

昔ながらのものがすべていいとは限りませんが、今なお残っているのは理由があります。
特に竹製品は、近年生活雑貨店でも多数のアイテムを取り揃えるところもあるほど。

夏ばかりでなく通年楽しめる竹製品。
使うほどにその色の変化も楽しめるので、インテリアアイテムなど気軽なところから取り入れてみてはいかがでしょうか

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