年代別浴衣選びのポイントと大人コーデ

久しぶりに浴衣着たい!
と昔の浴衣を引っ張り出してきたら

「あれ?」
何となく似合わない。

こんなに似合わないことってある?あんなに着こなしていたのに。
と目を疑うかもしれません。

和服は洋服ほどトレンドはありませんし、当然形もずっと変わりませんが、10代20代のときの浴衣は場合によって違和感が生じることもあります。

そろそろ今の自分に合った浴衣を新調してみませんか?
浴衣のコーデももっと楽しめるはずです。

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若いときの浴衣いつまで着れる?

洋服と違って形が変わらないのに、歳をとるとなぜ似合わなくなるのでしょうか。

和服は形が決まっているので、合わせたときの顔映り・体形による模様の入り方・色が似合う似合わないを決めます。

歳をとると当然「肌の色」が変わってきます。
顔の形も変わるので、昔の浴衣が似合わなくなるのは当然です。

1年に何回も着ないし、とずっと同じ浴衣を着るのはちょっと残念な感じです。

大人になった自分に合った浴衣を作って、大人コーデ楽しんでください。
花火大火だけでなく、お出かけできる場所もぐっと広がります。

40代から気を付けたい浴衣選び

大人浴衣の選び方

出典:竺仙

若いころは「かわいい」色柄を選びがちですよね。
40歳こえたからと地味にする必要はありません。

ポイントを抑え、何より「今の自分に似合う」浴衣を探してくださいね。

色・デザイン

若いころには似合ったパステルカラーや、お花満開のデザインでなく、色数は少な目の物を選びましょう。
理想は1~2色です。
模様の入り方次第では、かえって華やかさが際立ちます。

選ぶときは必ず顔映りと体形に対しての模様の入り方を確認してください。

大人浴衣としては白地のものや本藍染などがおススメです。

デザインは古典柄などが粋で格好よく決まりますが、そこはお好みで。
絞り染めなども帯次第で見え方がかなり違ってくるのでコーディネートの幅がぐっと広がります。

「熟年になるほど華やかなものを」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
若いころに着た色とりどりという意味でなく、色は少な目で模様は派手目がいいようです。

プレタなどの出来合いの浴衣はプリント地のものが多いので、できれば手染めのものを。
手で染めたものと何が違うの?って思うかもしれませんが、風合いや微妙な染めムラが浴衣に表情を与えてくれます。

身体に馴染み、大人の女性の所作もきれいに見えるはずです。

素材

実は浴衣にはかなり種類が多いってご存じでしたか?

素材は綿でも絹でも麻が一般的。

さらに「織」や「染」の組み合わせで浴衣の種類は意外と多種多様なのです。

コーマと呼ばれる定番の浴衣より透け感のある絽や紗、さらに紅梅と呼ばれる細かい糸と太い糸で格子状に織った生地で作られた浴衣などは、まさに大人の浴衣といっていいでしょう。

風合いが各段に違います。

値段は少々あがりますが、デパートなどの浴衣販売でズラリと並んでいる浴衣とは格別に違います。
染や織に詳しくない方でも一目でわかるほど。

中には「夏の着物に見える」というものもあります。

紅梅の中でも絹紅梅は、浴衣というより夏着物として着ることができます。
花火大会などにはちょっともったいないですが、よそ行きの浴衣として着て行けるシーンは多いですね。

主な浴衣生地

【綿麻】
定番綿素材に麻を混合しシャリ感を出した綿麻。
綿コーマより涼しく、肌ざわりもいいのが特徴です。

【綿縮】
綿の糸によりをかけ、織ったもの。
表面にしわがでるのが独特の特徴です。

【紅梅】
細かい糸と太い糸で格子状に織ったもの。
綿の糸で織ったものが「綿紅梅」、綿糸と絹糸で織ったものが「絹紅梅」と呼ばれます。

【綿絽】
等間隔で隙間を作って織られるもの。
風通しがよく、程よい透け感が特徴です。

さらに染め方の違いによって浴衣の種類はかなり多くなります。

その織り方や染め方により、「格」が変わってきます。

着こなし

40歳超えたら浴衣もさることながら帯などにもこだわりを。
なんといっても若作り・子供じみて見えないことがポイントです。

半幅帯も文庫結びなどにせず、「貝の口」や「角出し」などちょっと大人の結び方にしたり、夏用の名古屋帯などでお太鼓にしてもいいですね。博多帯などは夏もすっきり感があるので特におススメです。

浴衣でも足袋を履き、半襟をつけるなどするとグッと大人の色っぽさがでます。

半襟は長襦袢を着る必要はなく、嘘つき襟などといった簡易版の半襟があります。

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年代別浴衣コーデ

30代と40代、何が違うの?
意外と自分では気づかない歳別の違い。

40代の浴衣コーデ

40代になると、なんとなく肌のくすみなどもでてきます。
当然若いころとは似合う色も異なってくるので、安易に好みの色や柄を選ぶのでなく、しっかり顔映りがよく使いまわしのきく素材の浴衣を選びましょう。

柄はあまりモダンなものでなく、古典柄などがおススメ。

30代とは異なる着こなしを目指してください。

50代の浴衣コーデ

下手に奇をてらう着方はかえって痛い印象がでてきてしまう年代。
落ち着く必要はありませんが、ベースは単色の古典柄などがおススメです。

帯は思い切ってもOK。
ちょっと夏着物を意識した着こなしを。

博多帯の名古屋帯などで全体的にすっきりとした印象にまとめると◎!

60歳以上の浴衣コーデ

「もう浴衣でお出かけなんて」と言わず、夏も和服を楽しんでください。
ただ、コーマなどの安価なものが似合わなくなる年代ともいえるかもしれませんね。

本藍染の浴衣はどんな年代にも合うイッピン!
帯はすっきりした半幅などでサラッと着こなすと、まさに大人の浴衣コーデの見本!

若い年代にはできないこだわりのアイテムで、サラッと着こなしてぜひ若い世代のお手本に!

大人女性の和服姿は何歳になっても素敵です。

ワンランクアップの大人の浴衣コーデ

大人浴衣が決まったら、コーディネートでさらにワンランクアップの着こなしを♪
帯の選び方・結び方、さらに小物使いで全体の印象はガラッと変わります。

前段でもかきましたが、半幅の文庫結びはさすがに40歳を超えると子供っぽく、若さというより若作りに見えます。

正絹の半幅帯で少しワンランクアップの結び方で帯締めや帯どめで少し大人コーデを目指しましょう。

色は全体的に色を揃えることがポイント。

浴衣だけでなく、帯も含め色数は抑えたほうが大人度が増し、上品に見えます。

帯の結び方は半幅帯なら「吉弥結び」「貝の口」「角出し」など。
名古屋帯でお太鼓にし、帯揚げや帯締めをポイントにするのもワンランクアップのコーデになります。

お太鼓にすれば、美術館やちょっとしたレストランでの食事なども行けます。

足袋

浴衣には裸足に下駄が定番ですが、ある程度の歳をいったら浴衣でも足袋をはきましょう。

だんぜんキチンと感が増します。

浴衣の場合は白でなくても、ちょっとした柄入りでもいいかもしれません。
下駄の鼻緒とのバランスを考えてください。

小物

うちわでなく、大人の女性は扇子を使ってくださいね。
その扇子は帯に差し込み、同時に涼し気な根付をぶら下げたりすると、さりげないおしゃれが楽しめます。

若いころにはなかなか出来なかった半襟をつける、バッグは巾着でなくしっかりとした籠バッグ、さらに日傘もちょっと和装に合うものを選ぶともう上級者!

浴衣のときでも普段の洋服の時のアイテムを合わせがちの若い方に対し、こういった細かいアイテムにこだわれるのはまさに大人の証。

ぜひワンランクアップの浴衣コーデに挑戦してみてください。

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