棕櫚(しゅろ)たわしの使い方

生活の中でたわし、使っていますか?
そのたわし、どう使っていますか?

実はたわしは素材によって使い方が異なるもの。
そして上手く使えば、もっと活用の幅が広がるんです。

そして実は棕櫚のたわしってとても貴重ってご存知でしたか?

たわしの上手い使い方のご紹介です。

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棕櫚(しゅろ)たわしの特徴

たわしというとチクチクするイメージがありますが、棕櫚のたわしは実はそんなに固くないのです。
適度なしなやかさがむしろ肌に触ると気持ちよいくらいです。

ちなみにたわしの定番、亀の子たわしはバームという木の繊維が使われていて、棕櫚より固いのが特徴です。
それに比べると棕櫚は痛みを感じないほどの柔らかさがあります。

棕櫚は適度な油分を含み、そのしなやかさから物を傷つけることなく洗えるのでとても便利。

最近はさまざまな形状のものもでてきているので、とても幅広く使えます。

棕櫚(しゅろ)とは

棕櫚とは南九州原産のヤシ科の木。
たわしやほうきはこの木の皮をほぐして繊維にしたものを使います。
油分により水をはじくことから、昔からたわしのほか、蓑(みの)や笠なども作られていたようです。

耐水性・耐腐食性にも優れているため、100年以上前から生活用品に利用されてきました。
汚れもつきにくいので衛生的にも使えます。

ただ、最近では国産も少なくなって、中国などからの輸入に頼っているそうです。

近年バームヤシで使った固めのたわしが一番出回っているので、棕櫚たわしを買おうとするとけっこう見つからないうえ、棕櫚たわしはバームヤシより少々値段も高いように思います。

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棕櫚(しゅろ)たわしの使い方

しなやかさはあるけれど、適度なコシもある棕櫚のたわしはシンクや鍋を洗うだけではもったいないです。

野菜を洗う

ごぼうや芋類などを棕櫚のたわしで洗うと泥汚れがよく落ちます。
さらに適度に皮が残せますので、野菜の栄養素も丸ごといただけます。

皮をむきすぎず、適度にむけるのでこれはおすすめ。
私は野菜洗うように手のひらサイズの小さい棕櫚のたわしを使っています。

力が入りすぎず、野菜を傷つけずに洗えるのでおススメですよ。

キッチン周りを洗う

固いものでこするとシンクや食器など表面を傷つけることになります。
キッチン周り・食器などはバームヤシのたわしより棕櫚のたわしがおススメです。

特にまな板やざるなどにはだんぜんスポンジよりたわしの方がキレイに洗えます。
急須やお茶を飲むとき使う湯のみなどは棒状のたわしをつかうと茶渋がつきにくくなります。

ただし表面加工されているフライパン、漆器、ガラスなどは棕櫚たわしでも傷つくことがあります。
スポンジと上手く使い分けしてください。

カーペットのホコリ取り

カーペットにからまった髪の毛やペットの毛、糸くずなどは掃除機でもなかなかとりきれないものですよね。
棕櫚たわしでかるくカーペットをなでると絡めとることができます。

掃除機をかける前がおススメです。

足袋を洗う

綿のスニーカーや学校の上履きなどはある程度固めがよいですが、足袋などはあまり固いものでこすると生地が傷みます。
しかもけっこう汚れは頑固で、ただ洗濯機であるだけでは汚れがおちません。

洗濯用石鹸をつけて棕櫚のたわしでこすり、予洗いすると驚くほどキレイになりますよ。

棕櫚たわしいろいろ

棕櫚たわしいろいろ

上の画像は私が使用している棕櫚たわしです。

1. 棒たわし
新しく足袋などの洗濯用に購入した棒たわし。
これも職人さんが作っているとのことです。

2. 柄付きたわし
径が細くて深いコップを洗うために購入したたわしです。
柄も竹で自然素材100%の形状がとても気に入っています。

3. たわし
主に木のまな板や土鍋を洗う時に使っていますが、たまに陶器を洗う時も使います。
これ、ほんとうにしなやかで肌に当てるととても気持ち良いんですよ。

4. ミニたわし
野菜を洗う用のたわしです。
野菜の皮を適度に残しながら、キレイに泥汚れが落ちます。
手のひらサイズで可愛いので普段はキッチンの見えるところに吊るしています。

たわしの手入れ法

たわしの手入れは基本的に不要です。
ただ、使い終わったら水が良く切れるようにしてください。

もし繊維の間に汚れが絡まったらそれをつまんで取り除くだけでOK.

雑菌が気になる場合は時々熱湯消毒してください。

以上、棕櫚のたわしについてご紹介してきました。
素材に優しく、使い方次第では掃除だけではもったいない日本で昔から愛用されているイッピンです。

驚くことに昔からのたわし製造業では今だ手作業で作られています。
繊維を針金に挟み、針金を巻いていき形成していくのですが、その加減は機械ではできないそうです。

すべて職人さんの手で一点一点作られていると思うともっと活用の幅を広げないともったいないと思ってしまいますね。

化学繊維でできたたわしも多くなりましたが、今一度自然素材のたわしを活用してみると、意外な使い勝手のよさに気づくと思いますよ。

たわしの作り方動画を見つけました。
ちょっと見てみてください。

棕櫚たわし作り
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