重陽の節句は菊の節句とも言われています。
菊を飾るだけなんてもったいない!
自宅で菊を食べることはあまりないかもしれませんが、意外と栄養価の高い菊。
重陽の節句くらいちょっとチャレンジしてみませんか。
重陽の節句とは
9月9日。1年の五節句で最後の節句となります。
別名菊の節句。
桃の節句や端午の節句、または七夕の節句と比べるとイマイチ認知度の低い重陽の節句ですが、実は9が並ぶこの節句は中国では一番縁起が良いとされています。
どう祝うかというと、昔は長寿を願い菊酒やお茶などでお祝いしたといいます。
目でみて楽しみ、食して楽しむ。
縁起のよい節句をちょっとした工夫でお祝いしてみましょう。
菊の節句祝い菊の食べ方
その昔、菊を漬けこんだお酒などで宴を催したという重陽の節句。
菊の食べ方ってけっこうあるんですよね。
ぜひこの機会に試してみてください。
菊の甘酢漬け
サラダやちらし寿司など、ちょっとしたアクセントにぴったり。
彩りもきれいです。
密閉容器に入れて冷蔵保存すれば2週間程度もちます。
【材料】
食用菊 1パック(約100g)
A)甘酢
酢 150ml
砂糖 大さじ4
塩 小さじ1
酢 大さじ1
【作り方】
1. 菊の花びらをむしり、軽く水洗いします。芯の部分は使いません。
2. 鍋にお湯を沸かし、酢を入れて1の花びらをさっとゆでて冷水にとります。
水気をとってさらにきゅっと絞ります。
3. 小鍋にAの甘酢の材料をすべて入れ、強火にかけて煮立たせます。
煮立ってからさらに1分ほど煮て火を止めます。
4. 2の菊と3の甘酢を混ぜて、密閉容器に移します。
冷蔵庫で保存してください。
食用菊の天ぷら
菊の天ぷらはテッパンです。
ぜひぜひ作ってみてください。
【材料】3人分
食用菊 直径5センチくらいのもの6輪
春菊の葉 6枚
薄力粉(打粉用) 大さじ1
市販天ぷら粉 40g
冷水 70~80ml
揚げ油 適量
【作り方】
1. 食用菊と春菊の葉は水洗いして水気を十分切ってください。
2. 茶漉しなどを使って薄力粉を菊の裏表と春菊の裏面にふるいます。
3. ボウルに天ぷら粉と冷水を入れ、混ぜます。
4. 揚げ油を165℃くらいに熱し、菊の両面に3をつけて花を下にして入れます。
途中返し、からりと上げたらキッチンペーパーなどに上げます。
5. 春菊は薄力粉をつけた面のみ3をつけ、その面を下にして油に入れます。
途中返してさっと上げたら同じくキッチンペーパーの上にあげます。
6. 器に菊と春菊を盛り付け、塩をさっとふりかけていただきます。
桜エビと食用菊のかき揚げ
桜海老のピンクと菊の黄色の華やかなかき揚げです。
お酒のおつまみにも!
【材料】2人分
桜エビ (乾燥) 20g
食用菊花びら 30g
玉ねぎ 1/2個
天ぷら粉 (打ち粉) 大さじ1.5
[衣]
天ぷら粉 50g
冷水 60ml
揚げ油 適量
塩 小さじ1
【作り方】
1. 玉ねぎは5ミリ幅に切ります。
2. ボウルに1と食用菊の花びら、さらに桜エビ、打ち粉用の天ぷら粉を合わせてさっくりと菜箸で混ぜます。
3. 別のボウルに[衣]の材料を混ぜ合わせます。
4. 2と3を合わせ、さっくりと混ぜ合わせます。
5. フライパンの底から3センチほどの揚げ油を注ぎ、180℃まで熱します。
4をお玉ですくい、油に滑り込ませます。
形を整えながらカラッとするまで揚げます。
6. 油を切ったら器に盛り、塩を加えていただきます。
食用菊のおひたし(胡麻だれ)
【材料】
食用菊花びら 50g
水 1L
酢 大さじ1
A)ごまだれ
すりごま(白) 大さじ1
マヨネーズ 大さじ1
めんつゆ(3倍濃縮) 小さじ2
砂糖 小さじ1~お好み
酢 小さじ1/2~お好み
【作り方】
1. 鍋に水を入れ、火にかけます。
2. 沸騰したら酢を入れます。
3. 再度沸騰したら食用菊の花びらを一気に入れます。
4. すぐに火を止め、菜箸でかき混ぜながら花びらをすべてお湯にくぐらせます。
5. 花びらがしんなりしたところでざるに上げ、冷水に浸します。
6. あら熱がとれたところでザルにあげ、軽くにぎり絞ります。
7. 器に盛り付け、Aの材料を混ぜ合わせたごまだれをかけていただきます。
お好みのドレッシングでも試してください。
水菜と食用菊のおひたし
こちらももう一品ほしいというときのあ助けレシピ。
見た目もキレイなので、重陽の節句のお料理にぜひ加えてください。
【材料】2人分
水菜 150g
えのき 100g
食用菊花びら 30g
お湯 500ml
酢 大さじ1
[調味液]
水 100ml
しょうゆ 小さじ2
みりん 小さじ2
顆粒和風だし 小さじ1/2
【作り方】
1. 水菜は5cm幅に、えのきは石づきを切り落とし、半分に切ります。
2. 耐熱ボウルに1を入れ、ラップをしてから2分くらいえのきがしんなりするまで加熱します。
取り出したら水気を切ってください。
※熱いので注意してください。
3. 鍋にお湯を沸かし、酢を入れたら、そこに食用菊の花びらを入れます。
再沸騰したら火を止め、ザルにあげます。
流水にさらして粗熱をとり、水気を切っておきます。
4. ボウルに[調味液]の材料を合わせます。かき混ぜて顆粒和風だしが溶けたら2と3を入れて混ぜ合わせます。
ラップをして30分程度冷蔵庫で冷やし、味をなじませます。
5. 器に盛り付けていただきます。
秋鮭のしめじと菊のあんかけ
秋を感じる、ほっとする一品です。
おかずにも酒のあてにもいいですね。
【材料】4人分
紅鮭の腹身 8切
しめじ 100g
食用菊花びら 適量
酢 少々
だし汁 200ml
みりん 大さじ1
片栗粉 大さじ1/2
薄口しょうゆ 大さじ1
サラダ油 大さじ1
小麦粉 適量
A)
塩 小さじ1
酒 大さじ1
しょうが汁 少々
【作り方】
1. Aの材料を合わせ、鮭にふりかけて下味をつけます。
2. 鍋にお湯を沸かし、酢を入れたら、そこに食用菊の花びらを入れます。
菜箸でかき混ぜながら花びらをすべてお湯にくぐらせ、ザルにあげて冷水に浸します。
3. しめじはいしづきを切り、小房に分けます。
4. 鍋にだし汁、みりん、薄口しょうゆ、しめじを入れてさっと煮ます。
水溶き片栗粉を回し入れ、軽く混ぜます。
とろみがついたら水気を切った菊をいれさっと火を通します。
5. 1の水気をとり、小麦粉をまぶします。
フライパンに油をしき、鮭を両面焼きます。
6. 焼いた鮭を器に盛り、4をかけていただきます。
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食用菊を使ったレシピ6選をご紹介しましたが、いかがでしたか?
食用菊を使うと言ってもそんなに面倒なことはありません。
重陽の節句、ぜひ作ってみてください。
食用菊の栄養化
余談ですが、食用菊ってかなり栄養価が高いのご存知でしたか?
抗酸化作用をもつビタミンC、血行をよくするビタミンE、皮膚や粘膜を丈夫にするビタミンB2など、美肌やアンチエイジングに効果的な栄養素が豊富だそうです。
殺菌・解毒効果も高いため、刺身の盛り合わせなどに添えているのはそのためと言われています。
また、菊に含まれるポリフェノールの一種クロロゲン酸は生活習慣病予防にも効果があります。
さらにイソクロロゲン酸は悪玉コレステロールの抑制効果や中性脂肪を減らす効果が期待されています。
身体にいいことづくしの食用菊。
重陽の節句は絶好の機会です。
無病息災を願って味わいつくしましょう!
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